映画ナタリー Power Push - 「相棒-劇場版IV- 首都クライシス人質は50万人！特命係最後の決断」

今からでも楽しめる「相棒」入門、ビギナーもフリークも大満足な新作の魅力とは

実は「相棒」ファミリー？赤ペン瀧川の映画添削ミニ動画も！

「相棒-劇場版IV-」のキーワード

冠城亘が相棒となって初の劇場版

テレビ朝日系で放送中のドラマseason15でも活躍している4代目相棒・冠城亘。本作は、彼がシリーズに登場して以来、初の劇場版にあたる。反町は「劇場版シリーズのスケール感で、僕の代でも映画が作れるなんて、嬉しかったです。右京さんの芝居のリズムに乗っかって、亘もいい意味で、みなさんの期待を裏切りつつ、応えていきたい」とコメント。また水谷は「亘のユーモア、実は右京は好きなんだと思いますね。ソリ（反町）には、これからも突っ走ってほしいところです（笑）」と話している。人情派の薫、冷静沈着な尊、勝ち気な享とはひと味違い、どこか捉えどころのない亘。彼が大スクリーンでどんな活躍を見せるのか、期待してほしい。

かつての相棒・神戸尊がカムバック

本作では、及川演じる2代目相棒・神戸尊が活躍する。圧倒的人気を誇る同キャラクターは、「劇場版II」「X DAY」、そしてseason15の一部エピソードなどにも登場した。特命係を去り警視庁長官官房付となった彼が、本作ではどう関わってくるのか？さらに彼のほかにも、警察学校の教官となった元鑑識課員・米沢守がシリーズ復帰を果たしていることにも注目だ。「相棒」初心者でも、彼らのキャラクターの濃さを目の当たりにすれば、過去シリーズをさかのぼって観たくなること間違いなし。

ファン投票1位の脚本家×盛大なパレードシーン

2013年の企画「あなたが選ぶ『相棒セレクション』」にて、ファンの人気投票で1位に輝いたseason10第10話「ピエロ」。その脚本家こそが、本作のシナリオを手がけた太田愛だ。彼女が今回のプロットを書くにあたり、プロデューサー陣とまず話し合ったのは、「大スクリーンにふさわしい画的なクライマックス」について。そこで選ばれたシチュエーションが、50万人が集まる世界スポーツ競技大会の日本選手団パレード。そんな場所で犯罪を遂行しようという人物は、いったいどんなもくろみを持つのか？最後の展開まで目が離せない。

「相棒-劇場版IV-」に登場するキャラクターたち

黒衣の男（北村一輝）: 国際犯罪組織“バーズ”の主要メンバー。リーダー格“レイブン”として警察に行方を追われている。

鷺沢瑛里佳（山口まゆ）: 在英日本大使館の参事官令嬢。10歳だった7年前、バーズに誘拐され、行方不明となった。

マーク・リュウ（鹿賀丈史）: 国連犯罪情報事務局元理事。日本での案内役となった特命係とともに、レイブンを追う。

おなじみキャラクター

社美彌子（仲間由紀恵）: 警視庁総務部広報課長。警察庁キャリア官僚として、内閣情報調査室への出向を経て、現在は警視庁に勤務している。亘の特命係への異動を甲斐峯秋に働きかけた人物。

甲斐峯秋（石坂浩二）: 警察庁長官官房付。息子・享の逮捕を受けて降格するも、警察内ではいまだ大きな影響力を持つ。右京のことを、危険人物扱いしながらも評価している。

月本幸子（鈴木杏樹）: 小料理屋・花の里の女将。右京に逮捕された過去を持つが、出所後に彼の勧めで同店の二代目女将となった。

伊丹憲一（川原和久）: 警視庁捜査一課刑事・巡査部長。目付きと柄は悪いが、実直で昔気質な刑事。勝手な捜査を行う特命係を煙たく思っている。

芹沢慶二（山中崇史）: 警視庁捜査一課刑事・巡査部長。口をすべらせて右京に情報を漏らしては、先輩である伊丹の機嫌を損ねている。

角田六郎（山西惇）: 警視庁組織犯罪対策5課長・警視。数少ない特命係の理解者。「ヒマかっ？」と現れては、右京たちの手助けをする。

米沢守（六角精児）: 鑑識課員だったが、警察学校に異動し教官となった。鑑識へ戻るために、右京の持ってくる厄介事には関わりたくないが……。

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「相棒-劇場版IV-首都クライシス人質は50万人！特命係最後の決断」2017年2月11日全国公開

かつてイギリスで日本領事館関係者の集団毒殺事件が起こり、唯一の生き残りだった少女が国際犯罪組織“バーズ”によって誘拐された。しかし、身代金を要求された当時の駐英大使と日本政府は、事実を闇に葬ってしまう。それから7年。バーズのリーダー“レイブン”を追って、国連犯罪情報事務局元理事のマーク・リュウが来日し、特命係がその案内役を任される。その矢先、7年前に“国に捨てられた少女”の現在の姿と、身代金9億円を要求するメッセージが、犯行グループによって公開された。さらに犯人たちが、50万人を死に至らしめる毒物を所持していると判明し……。