“打”でズッ友で超やばい？
ワクワクが止まらない座長たちからのメッセージ

「演劇ドラフトグランプリ」では当日に披露された作品から、審査員と観客による投票でグランプリが決定する。先の「演劇ドラフト会議」では、演出家、出演者に加え、4チームそれぞれの演劇作品のテーマが、くじ引きで決められた。座長としてチームを牽引する3人の公演に向けた意気込みと、各チームの特徴を紹介しよう。

ID Checkers

初顔合わせに期待するのは、いつだって“ミラクル”

ID Checkersの演出を務めるのは、今回、荒牧が初めてタッグを組むという、柿喰う客の中屋敷法仁。初顔合わせだからこそ仕上がりは未知数で、選ばれた演劇テーマ“奇跡”もこの顔ぶれにぴったり。そんな2人を支える出演者には演技良し、存在感抜群の、この4人。荒牧いわく“童顔”を共通項に持つ赤澤遼太郎（25歳）、輝山立（29歳）、定本楓馬（26歳）、萩野崇（49歳）が好バランスで並ぶ。

劇団『打』

十代から四十代まで、それぞれの“若さ”がある

佐藤が劇団『打』の演出家に選んだのは、舞台版「Re:フォロワー」に共に挑むはずだった西田大輔。同作が新型コロナウイルスの影響で全公演中止となったため、機会が失われてしまっていた。チームを構成するのは、22歳の小西詠斗、19歳スーパールーキーの野島透也という若手と、“まだまだ動ける”椎名鯛造、「演劇ドラフト会議」では学生服姿で気持ちの若さをアピールした高木トモユキ。“りんご”という演劇テーマをファンタジーに転ばせるのか、写実的に描くのか、注目だ。

座長・佐藤流司が掲げる、チームのモットー

“打”です。
ダです。
皆様の心を打つ公演にすべく、ダです。
あとはまあ、音の感じが良い感じだからです。
素晴らしいキャスト、そして西田（大輔）さんと一緒に、
日本武道館という神聖な場所にて、
精一杯演じさせていただきます。
どうぞご期待ください。

超MIX

お願い、踊って！動ける人たちに強スパイス

超MIXの演出家は、高野が主人公を演じる「『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stage」も手がける植木豪。高野を筆頭に、植木とゆかりのある後藤大、福澤侑、本田礼生がそろうため、ダンスを交えた演出に期待が高まる。そこに、身体の使い方や魅せ方を熟知する寺山武志がどう絡み、かき回すのか。ドラフト指名で第一希望をつかみ取る“引きの強さ”がある高野のもと、“虹”を演劇テーマにした作品が立ち上がる。

座長・高野洸が語る、チームへの信頼

まず、福澤侑くん、本田礼生くん、後藤大くん、寺山武志さん、そして演出の植木豪さんという、とてもとてもクリエーティブな方々と作品を作れるということがとても光栄です。
そうそうたるメンツとの対決ですが、その中でも異彩を放てると確信し、ワクワクしています。
そしてここから先は豪さんがレールを敷いてくれます。
「全員が驚くものを作りたい」と話してくれましたし、現場でお会いしたときに頭の中をちょこっと共有してくれますが、超やばいです！
やれることが限られたステージですが、せっかくの機会なので、僕にできることをやりきりたい思いです。

劇団『ズッ友』

演出家とキャスト、ほぼエーステ組

劇団『ズッ友』の演出を務めるのは、染谷が出演する「MANKAI STAGE『A3!』」（通称エーステ）でも知られる松崎史也。染谷いわく「打ち合わせの時間が取りやすいから」だそうだが、そのほかエーステ組の赤澤燈、野口準も指名でゲットした。加えて、劇団Patchの松井勇歩、安心安全なベテラン・唐橋充と、“ズッ友だよ☆”とコメントするキャッチーさの裏に、染谷の“軍師”ぶりを感じさせるチームに。演劇テーマは“地図”。

座長・染谷俊之が贈る、ファンへのメッセージ

ズッ友の座長、染谷俊之です！
最高の座組で、日本武道館で皆さんにお会いできるのがとても楽しみです☆
必ず記憶に残る作品をお届けします!!
みなさんともズッ友になれますように。

※初出時、本文に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。