「舞台『デュラララ‼︎』~円首方足の章~」 PR

「舞台『デュラララ‼︎』~円首方足の章~」橋本祥平×杉江大志|アニメ放送開始10年を機に舞台化!リアルがファンタジーに、ファンタジーがリアルに変わる瞬間

2004年に刊行された成田良悟の人気小説「デュラララ!!」が、テレビアニメ第1期放送開始10年目の節目である2020年、ついに舞台化される。池袋で巻き起こるハイテンションなサスペンスアクションを、アニメのシリーズ構成を担当した高木登の脚本、2.5次元舞台を多く手がける毛利亘宏の演出で立ち上げる。

舞台版で竜ヶ峰帝人役を演じる橋本祥平、紀田正臣役を務める杉江大志は、公演に向けてどのような思いを抱いているのか? 原作の舞台となった池袋の街で2人に話を聞いた。

取材・文 / 興野汐里 撮影 / ヨシダヤスシ

色がないキャラクターを演じる難しさ

──小説からスタートした「デュラララ‼︎」は舞台のほかにも、アニメやマンガなどさまざまな形でメディアミックス展開されている作品です。お二人はこれまでに「デュラララ‼︎」の関連作品をご覧になったことはありましたか?

杉江大志 僕はちょうど世代なので、アニメの第1期をリアルタイムで観ていました。

橋本祥平 当時、すごい人気でしたよね! 周りの友達の影響で僕も観ていて、今回舞台版への出演が決まって改めて見返しました。

──原作ものの作品に出演する際に、あえて原作をご覧にならない方もいらっしゃいますよね。

杉江 僕もわりとそのタイプかもしれません。触りだけ参考にして、雰囲気を掴んだところでストップすることが多いです。

橋本祥平

橋本 触りだけ……と思っていても、結局全部観ちゃうこともありますよね(笑)。

杉江 あるある!(笑)

橋本 特に「デュラララ‼︎」のアニメは、毎話続きが気になるところで終わるから、止まらなくて。

杉江 そうそう。当時は全体を俯瞰していたけど、自分がどの役を演じるか決まってから見返すと見方が変わって、やっぱり正臣中心で観ちゃいました。

橋本 僕も改めて気付いたことがあって、「デュラララ‼︎」の主人公はセルティ(・ストゥルルソン)だけど、帝人は観る人にわかりやすい情報を与える役割を担っていたんだなと思いました。

杉江 帝人は、作品と読者の橋渡しをしてくれてるよね。まず周りのキャストの演技プランが固まらないとキャラクターが確立できないし、最後の最後にできあがる役だと思うから、本当に難しい役どころだと思う。

──今回、橋本さんは非日常に憧れを抱く高校生・竜ヶ峰帝人を、杉江さんは帝人の幼なじみ・紀田正臣をそれぞれ演じられます。

橋本 派手でインパクトの強いキャラクターが多い中、帝人は平凡で真面目。これまでいろいろな役を演じさせていただきましたが、帝人のようなキャラクターを演じるのって逆に難しいなって感じていて……。

杉江大志

杉江 色がないのが帝人の色だもんね。

橋本 そうなんですよ。相方である正臣役の大志くんと、バランスを取りながら作っていけたらなって思います。

杉江 帝人の存在を立たせるのは、正臣や(園原)杏里、(折原)臨也、(平和島)静雄とかにかかってくると思うから、そういう意味でプレッシャーはありますね。正臣は二面性があるキャラクターなので、まずは元気で明るいほうの正臣のキャラクターをしっかり作れたらいいなって。

橋本 その部分を丁寧に作り込めたら、のちのち効いてきそうですよね。

杉江 周りにファンタジックなキャラクターが多いからこそ、帝人、正臣、杏里を演じる僕ら3人はリアリティを大切にしながら演じたほうがいいのかなって。最初にアニメを観たとき、“日常を生きる人たちが、実は非日常を生きていた姿”にいい意味で裏切られたので、今回の舞台でアニメを超えられるくらいお客さんの心を揺さぶれたらなって思います。

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舞台化の強みは熱量