ミキが語る「曇天に笑う」|顔も中身もミキ兄弟とは正反対!?な曇兄弟の魅力

常に弟をチェックするのは“兄あるある”

──末っ子の宙太郎はどんな印象でしたか?

亜生 いや、もうこんなかわいい弟欲しいです。ずっと連れて歩きたい。マネージャーにして常にそばに置いておきたい。

昴生 仕事できへんで?(笑)

亜生 今のマネージャーも宙太郎みたいな奴なんです。かわいくて、弟みたいに接してます。

若山耀人演じる宙太郎(中央)。

若山耀人演じる宙太郎(中央)。

昴生 宙太郎が三兄弟のバランスを取っていますよね。戦いの稽古しているときに、どっちの兄ちゃんも応援しているのがいじらしくて。あと、苦手な食べ物をこっそり避けて天火に怒られるシーンはちょっと“兄あるある”を感じました。僕も常に亜生が何かやらかしていないかチェックしてるので、なんでもすぐ気付くんです。

──心配なんですね。

亜生 つい最近まで僕、「家帰ったら連絡せい!」って言われてましたから。

昴生 で、連絡なかったら怒ってこっちから連絡してました(笑)。「どこおんねん!」って。風呂も入らんと連絡待ってんのに。

──あはははは(笑)。では兄弟のやり取り以外で印象的だったシーンを教えてください。

昴生 この映画の肝ですが、大蛇が徐々に現れるところです。CGがすごかった。

犲(やまいぬ)

犲(やまいぬ)

亜生 僕は最後、犲がバーンと勢ぞろいするところがゾクゾクしました。ああいうの好きなんです。「アベンジャーズ」みたいな、仲間と一緒に戦うっていう。

昴生 あ、そういえば、ももクロちゃん出てるんですよね?

亜生 ええ? なんでそれ言うてくれへんかったん!?

昴生 最後のエンドロールに名前があったけど、全然気付かなくて。

──ももいろクローバーZ主演の映画「幕が上がる」を本広克行監督が手がけたという縁で、ももクロのメンバー5人が本作に登場しています。私も2回目で発見できました。

昴生 5人で出てる最後の映画ってことですよね?

亜生 うわー貴重。もう1回観て探したい!

「曇天に笑う」はアクションと日本語の融合!?

──お二人はこういうアクションエンタテインメント映画って普段ご覧になりますか?

亜生

昴生 僕は洋画も邦画もジャンル関係なく観ます。でもこういうイケメンばかりの作品はあまり観ないので、いい機会でした(笑)。

亜生 僕はアクションばっかりです。ラブストーリーとかサスペンスとか観ても途中でわかんなくなっちゃって、お兄ちゃんに「これ誰やったっけ?」って聞いちゃうんです。

昴生 めちゃめちゃ邪魔くさいでしょ? 洋画観に行ったら字幕の漢字が読めなくて「あれなんて読むん?」って聞いてくるんですよ。

亜生 追いつかないんです。字幕読んでたら映像見れへんし、映像見てたら何言ってるかわからへんし。

昴生 そんな奴が映画の取材受けるなよ!

亜生 でも「曇天に笑う」は日本語やったんですごく見やすかったです! アクションと日本語の融合!

昴生 日本語で見やすかったです、なんて感想あるか!(笑)

──今でも一緒に映画館へ足を運ぶことがあるそうですね。最初に2人だけで観た映画って覚えていますか?

亜生 「学校の怪談」ちゃう?

昴生 2人だけやったら「HERO」だったかな。最後キスシーンがあったんですけど、なんか、気まずなりました(笑)。「HERO」でまさかキスシーンがあるとは思わなくて。

ミキ

──でも亜生さんは、昴生さんが実家の前で彼女とディープキスしてたっていうお話をよくされていますよね。

亜生 回覧板が回ってきて近所中にバレた話ですね! 一時期兄がディープキスにハマっていたんです。どこでもディープキスして、困ったもんですよ。

昴生 あんなもん、1回覚えたら誰でもハマるやろ。 ……ってこれ、なんの取材ですか!?

──失礼しました(笑)。そういった話も全部知っているくらい仲がいい兄弟って珍しいなと。

昴生 確かに。そういう意味では曇兄弟以上に仲がいいかもしれないですね(笑)。

「お兄ちゃん」と呼ぶ感覚思い出して!中川家にリコメンド

──芸人仲間だったらどなたにこの作品をオススメしたいですか?

左から亜生、昴生。

昴生 兄弟の絆を描いた作品なので、やっぱり中川家さん。お二人はよく僕らを見て「仲良すぎんねん。気持ち悪い!」って言うんですよ。この三兄弟もめちゃくちゃ仲がいいので、これが普通ですよっていうのをわかってほしい。

亜生 2人で一緒に観てもらいたいなあ。

昴生 礼二さんには、剛さんを「お兄ちゃん」と呼ぶ感覚を思い出していただきたいです(笑)。

──亜生さんは?

亜生 アイロンヘッドさんが舞台を縦横無尽に動き回るネタをやるので、ぜひこのアクションシーンを取り入れてほしいです。

昴生 アイロンヘッドは布団ばさみとか、買い物カゴとか、変わった武器を使うネタもあるので、ネタ作りのヒントになるかもしれませんね。

──では最後に読者に向けて、改めて本作の見どころをお願いします。

昴生 サカナクションさんの音楽で最初からテンションが上がって、グッと入っていける映画です。アクションも迫力があるし、何より俳優陣がめっちゃ豪華。恋愛要素がないから、女子たちはお気に入りの登場人物を好きなだけ追いかけられます。そして兄弟愛も素晴らしい。僕ら、「ミキの漫才を見てたら兄弟に連絡したくなりました」ってよく言われるんですけど、この映画もそういう作品やと思います。「兄弟ってええな」って改めて感じてもらえると思います。

亜生 全部言うなよ! 残しといてくれんと!

昴生 残すとかないねん!

亜生 えーっと、僕は犲と風魔一族が戦うシーンが好きですね。アクションがとてもカッコいいので、男性も楽しめると思います!

ミキ
「曇天に笑う」
2018年3月21日(水・祝)全国公開
「曇天に笑う」
ストーリー

明治維新後の滋賀県・琵琶湖畔。曇神社の当主・曇天火は、2人の弟とともに町を守っていた。300年に一度災いをもたらす力を持った大蛇(オロチ)が復活すると言われ、世の中が乱れ始めたとき、三兄弟は平和を守るために立ち上がる。しかし彼らの前には、大蛇の力を手に入れて政府転覆を企てる忍者集団・風魔一族が。曇三兄弟、風魔一族、そして大蛇討伐を使命とする精鋭部隊・犲(やまいぬ)による三つ巴の戦いが始まる。

スタッフ

監督:本広克行
原作:唐々煙「曇天に笑う」(マッグガーデン刊)
脚本:高橋悠也
音楽:菅野祐悟
主題歌:サカナクション「陽炎」

キャスト

曇天火:福士蒼汰
曇空丸:中山優馬
安倍蒼世:古川雄輝
金城白子:桐山漣(※漣はさんずいに連が正式表記)
鷹峯誠一郎:大東駿介
永山蓮:小関裕太
武田楽鳥:市川知宏
犬飼善蔵:加治将樹
曇宙太郎:若山耀人
岩倉具視:東山紀之

ミキ
ミキ
左 / 亜生(アセイ)
1988年7月22日生まれ、京都府出身。
右 / 昴生(コウセイ)
1986年4月13日生まれ、京都府出身。
2012年4月結成。よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属。2016年2月に「第46回NHK上方漫才コンテスト」で優勝したのが賞レース初タイトル。同年、フジテレビ「27時間テレビ」内で行われた「笑わせたもん勝ちトーナメント KYO-ICHI」でも優勝し全国区へ。2017年には「M-1グランプリ」最終決戦進出を果たす。最近も仕事の合間に兄弟2人で映画鑑賞を楽しんだという仲良しコンビ。2018年2月からは自身初の全国ツアーをスタートさせ、「M-1を意識しない、自分たちが楽しいと思える漫才」を届ける。ABC「おはよう朝日です」金曜(亜生のみ)、KBS京都ラジオ「ミキの兄弟でんぱ!」にレギュラー出演するほか、全国の劇場ライブに多数出演中。
ミキ漫2018 全国ツアー
  • 2018年3月11日(日)福岡・イムズホール
  • 2018年3月25日(日)愛知・東文化小劇場
  • 2018年4月7日(土)北海道・札幌市教育文化会館 小ホール
  • 2018年4月14日(土)新潟・新潟県民会館 小ホール
  • 2018年5月12日(土)沖縄・那覇市ぶんかテンブス館 テンブスホール
  • 2018年5月20日(日)宮城・電力ホール
  • 2018年6月16日(土)石川・石川県文教会館 ホール
  • 2018年7月8日(日)京都・よしもと祇園花月
  • 2018年8月11日(土・祝)広島・アステールプラザ 中ホール
  • 2018年8月18日(土)香川・サンポートホール高松 第2小ホール

※大阪・東京公演は終了


2018年3月23日更新