ぜんぶ君のせいだ。がニューアルバム「Egoistic Eat Issues」と再録アルバム「新音」を同時リリースした。

音楽ナタリーでは喉の不調のためすでに脱退を発表している未来千代めねを除くメンバー4人にインタビューを実施。グループの近況や未来千代脱退について、またアルバムの初回限定盤に初めてメンバーのソロ曲が収録されるなど新たな試みに取り組んだ「Egoistic Eat Issues」の制作にまつわる話などを聞いた。

取材・文 / 古川朋久　撮影 / 草場雄介

患いさんに支えられてると実感

──4月に東名阪を3周巡るツアー「MODERN ANARKIMIZM TOUR 2017」を終え、5月からは「わがまま新生Hominina」を引っ提げて「新生我尽TOUR」を全国9都市で開催。並行してインストアツアーを4月末から7月まで全国で行うなど、ここ4カ月は各地でライブ三昧でしたね。

如月愛海　8月に入ってから、やっと少し落ち着いたかなと。

一十三四　でも並行してアルバムのレコーディングもしてるので、あまりゆっくりはできてないです。だから、たまに2日くらいスケジュールが空くと不安になる（笑）。ツアー中は週2回のペースでワンマンがあったり、加えてインストアイベントもあって絶え間なかった。

如月　もはやそれが普通です。そういう生活リズムになってきちゃってる。

咎憐无　私も加入してすぐにそんなペースで走ってきたから、逆に今少しライブがない状況は患いさん（ファンの呼称）にも会えなくて寂しいです。ちなみに、お披露目のときはちょっとお肉も付いていたんですけど、ツアーでだいぶ鍛えられて、ちょっと体も引き締まってきたかも（笑）。

如月　加入当時から考えると、とがれとはすごく距離が縮まって仲良くなったよね。

咎憐无　入った頃は気を使ってもらってみんなが積極的に話しかけてくれてたんですけど、最近では私のほうからどんどんいっちゃいますね。ちょっと近すぎるかなってぐらいです（笑）。

──インストアツアーは全国20カ所以上、すべての場所で用意していたCDをソールドアウトさせるという結果を残しました。全国すべての場所でソールドアウトさせたことは、メンバーとしても自信につながったのでは？

如月　それが大きなことだというのもわかってるし、素直にうれしかったですね。その中でも郡山は初めて行く場所だったので不安もありました。

ましろ　郡山は集まってくれた患いさんも、ほかの場所に比べたら決して多くはなかったんです。だからライブが始まったら客席との境目にあったロープを取っ払って、みんなでサークルになってライブをしました。本当に集まってくれた患いさんのおかげで盛り上がったし、結果に結び付けることができたなって感謝してます。

四　インストアを通して患いさんに支えられてるなって改めて実感しましたね。初めて会う方がとても多くて、その土地ごとに新しいファンの方に会えたのもうれしかったです。

如月　新潟は1カ月も空かないくらいのタイミングで2回インストアイベントをやったんですけど、最初よりも明らかに患いさんの数が増えてて。それを見たときに、「ぜん君。広がっているな」って実感しました。

ましろ　「うれしいなあ。待っててくれたんだなあ」って気持ちになる。

──販売店舗での展開も大きくなってきました。トークショーもやってますよね。

ましろ　リリースの度にTwitterで告知してくださる店舗さんが増えていって。本当にうれしいです。

如月　トークショーはまったく内容を決めずにやってるんですよ。

咎憐无　なんとなくテーマを決めておくんですけど、結局違う話になっちゃうんですよね。

ましろ　たまに事故るし（笑）。

如月　でも患いさんは、そういう感じも喜んでくれて。

ましろ　ツアー中だったらツアーのことや、普段言えないことも話すので皆さん楽しんでくれてるようで。

如月　患いさんってシャイな方が多くて、こっちが質問を受け付けても反応があまりないんですよ（笑）。みんなライブだと盛り上がるけど明るい場所だと急に大人しくなっちゃう。

──トークショーで何か面白いエピソードありました？

如月　メンバーの寝相の話をしたり。四は眠りが浅くて、なんか喘いでるみたいな声でうるさいんですよね。

四　ちょっと！

ましろ　そんな話をトークショーでやったんですけど、最近愛海も同じ感じで喘いで（笑）。だから、ぜん君。はみんな夜うるさいと思います（笑）。

咎憐无　とがれもうるさいですか？

如月　いや、とがれは寝てる間にすごい移動する。ぐるんぐるんしてるね。足が変な方向を向いてるし。そんなどうでもいい話をしてるので、トークショーにもぜひ来てもらいたいです（笑）。