「ぜん君。に入るために全部捨てられる？」

──2人はどうしてぜんぶ君のせいだ。に入りたいと思ったんですか？

咎　私はもともとアイドルになりたいって漠然と考えていたんですけど、イベントでぜん君。を観たときに、清純派のアイドルにはない個性というか、面白味があるなと思ったんです。だから自分がやるとしたら、ぜん君。みたいな個性的なアイドルをやりたいと思うようになって。

──ほかにアイドルのオーディションとかを受けたことは？

咎　ないんです。一歩踏み出せたのがぜん君。で、ありがたいことにオーディションにも合格させていただきました。

未来千代　私は以前ぜん君。のオーディションに落ちていて。今回受かったのが2度目のオーディションだったんです。

──グループのリーダーである如月さんはオーディションの選考にも携わっていたんですか？

如月　はい。私は面接で「ぜん君。に入ったら例えば今まで仲良かった友達と会えなくなるかもしれないし、そういうのも全部捨てられる？ ぜん君。にすべてを懸けられる？」って質問するんですけど、そのときに「大丈夫です」って答えてくれたのがこの2人でした。

咎　私はもともと将来の夢がアイドルだったので。せっかく夢がつかめるチャンスが来たんだから、今の環境がなくなってもいいって思って「はい」と答えました。

未来千代　私は一度落ちてるし、今回も咎憐无ちゃんが先に受かって「また落ちちゃった」って思ったけど、こうして入れてもらえることになって。憧れていたぜん君。に入れるなら何もいらないなって思ったんです。

“ぜん君。の全力さ”は変わらない

──既存のメンバー3人から見て、新メンバーの印象はどうですか？

一十三　ぜん君。って今が一番がんばらなきゃいけない時期だから、練習とかちゃんと付いて来れるのかなって心配だったんですけど、2人共愚痴や弱音を吐かずにダンスとかを覚えてきてくれるんです。真剣な目でいろいろ聞いてくれたりもしますから、私たちもそれに対して真剣に返してあげなきゃなっていつも思ってます。

ましろ　2人共根がしっかりしてるんだと思う。とがれもめねもちょっと天然なところがあるけど、ぜん君。というグループにしっかり付いて来ようとしてるんだってことは感じるんです。あとは今までの僕らにはいなかった、また違うキャラクターの2人が入ってきてくれたっていうのも面白いですね。「こういう人もいるんだ」と言うか、また新種に出会ったって気持ち。

如月　ましろは自分以外の人間をUMAか何かだと思ってるから（笑）。

ましろ　いやいや、みんな不思議な人たちだから。

──愛海さんはどうですか？

如月　れんは嘘を教えるとそのまま信じ込んじゃう、みたいな素直な性格だからつい心配になっちゃうんです。でも正直な分、ダンスとか歌を覚えるのも早くて。れんと一緒に練習し始めてから、昨年末のLIQUIDROOM公演まで、時間がなくて覚えなきゃいけない曲数は多い状況だったんですけど、彼女はしっかりとダンスを覚えて本番を迎えられましたから。

──1月14日の東京・shibuya eggmanでのライブではもうなじんでましたよ。

咎　ホントですか？ よかったー！

如月　めねは肝が据わってる子。アイドルという道を選択することに対しての重みを理解していて、今のぜん君。に入ってちゃんとやり切ってくれる芯の強さを感じたんですよね。れんより加入も遅かったし、まだまだこれからだけどがんばって前に出ようとする気持ちとか、そういうのをすでにたくさん感じています。

──この5人による新体制でのぜん君。魅力ってどんなところだと思いますか？

如月　まだ手探りの部分もありますけど、ライブに変化があるのはいいことだと思っていて。これからもいい変化をし続けるグループでいたいですね。

ましろ　メンバーは変わったかもしれないけど、“ぜん君。の全力さ”みたいなものは今の体制になってからも間違いなくあると思うんです。「全力」ってひと言で言ってもそれぞれがんばりどころは違いますから、今までと違う私たちの全力を観て楽しんでほしいですよね。