再録盤は華やかに

──「Antino未deology-改式-」は、昨年5月にリリースした1stミニアルバム「Antino未deology」の再録音源です。ジャケットも1stミニアルバムのデザインを踏襲しているんですよね？

◎屋しだれ　はい。でも、見た目のイメージがけっこう違うなって思いました。

まれ・A・小町　違うね。

英艶奴　華やかになった感じがします。

◎屋　ビジュアルのコンセプトとかを私たちは聞いてないんですけど、ジャケット写真に青いバラの花びらが使われているのは、群青さん（ゆくえしれずつれづれのファンの総称）が増えたことを表しているのかなって思っています。関係ないかもしれませんけど（笑）。

──どうして「Antino未deology」の再録音源を出すことになったんでしょうか？

◎屋　今回のミニアルバムとはまた別で、私たちの曲でミックスCDを作ろうという話が上がったときに、今いるメンバーの声じゃない曲が入っているのがどうなんだろうという話になりまして。つれづれにとっては大事な作品ですから、まずは「Antino未deology」の再録音源を作ることになり、4人で再びレコーディングをしたんです。

子子子　「新宿シネマコネクション」って、ミュージックビデオに私とつやめが出ているんだけど、音源は私たちが入る前のものだったんですよね。そのときから「『新宿シネマコネクション』を録り直したい」って話はあったんですけど、ミニアルバム全曲録り直すって聞いてビックリしました。

安心の1枚

──「Antino未deology」「Antino未deology-改式-」どちらのレコーディングにも参加しているしだれさんと小町さんは、歌の変化についてどう感じていますか？

小町　ジャケットが華やかになったのと同じで、曲にも華やかさが表れているというか、色が入ってきた感じがするんです。それがうれしかった。

◎屋　レコーディング前は、（想九里）倫と（潮賽）乃吉の声がなくなってしまうことに対して悲しい気持ちになるかなって思っていたんです。でも再録した音源を聴いたらうれしいって気持ちのほうが大きかった。今、4人でつれづれをやれてるってことが幸せだなって。

小町　しだれは今でもつやめと子子子が辞めないか心配してるから。ちゃんと4人の声が入ってるよ。

◎屋　2人の声が入っていることに対してはうれしいんですけど、自分の歌に関しては悔しい気持ちもあって。なんだか成長が見られないなって思ってしまったんです。

小町　歌い方が癖になってるっていうのはあるよね。

◎屋　そう。昔の自分に引っ張られた感覚なんです。

小町　それは私も感じた。昔の自分に引っ張られるのは嫌だったけど、まったく違う自分を出すこともできなかったから。

子子子　でも「つれづれ賛歌」は違う曲に聞こえるくらい、変化があった曲だと思う。

◎屋　本当に変わってた？ それはよかった。シャウトはけっこう成長したと思います。

──そこは自分でもレベルアップしたことを感じているんですか？

◎屋　はい。最初の頃はシャウトのやり方をわからずにやってたわけですから。特に「凶葬詩壱鳴り」はグループ初期の音源だったので、変化を実感した曲でした。