「2人の声を入れたバージョンを聴きたい」

──英艶奴さんと子子子さんは再レコーディングについてどう思いましたか？

子子子　最初は群青さんに受け入れてもらえるのかなって不安がありました。すでに完成されている音源があるわけですから。

英　録り終えたあとでも、まだ怖さはあります。

小町　でも「2人の声を入れたバージョンを聴きたい」っていう声もたくさんあったよ。

子子子　それにすごく励まされました。

──実際にレコーディングに臨んでみていかがでしたか？

子子子　「Antino未deology」の収録曲って、つれづれの曲ではあるけど自分の声ではない曲だから、どこかちょっと遠くにある存在だったんです。でも完成した音源を聴いてやっと近くに感じれたのと「私、ちゃんとつれづれの一員としてやれてるな」って実感しました。

◎屋　ちゃんとつれづれやってるよ（笑）。

──艶奴さんはどうですか？

英　聴き慣れていた音源であったこともあって、私は逆に自分の声が入ったバージョンにまだ違和感があるんです。この6曲に自分の声が入っているというのが、まだ受け入れられてないと言うか……。

◎屋　早く受け入れてください！

英　うん（笑）。不安はあるけど、うれしいって気持ちもありますから。

4人それぞれの色が出てる新曲

──皆さんの中で特に思い入れの強い曲はありますか？

子子子　どの曲も大切なんですけど、1曲目の「凶葬詩壱鳴り」は4人で届けたいって思いが特に強かった曲です。ライブでもやっている曲なので私たちの成長も感じてもらえると思います。

◎屋　私が音源を聴いたときに一番グッと来たのは「鏡想唱二鳴り」です。艶奴、子子子の声の違いが一番わかりやすい曲ですから。聴きながら本当に録り直してよかったと実感しました。

英　「群青」はけっこう雰囲気が変わった曲だと思います。

子子子　乃吉ちゃんと倫ちゃんの声がすごくかわいかったのに対して、私の声質が低くて。ボーカルの違いで印象が変わった曲は多いと思います。

──今作に収録されている「俗世戒」は、1stミニアルバムにはなかった曲ですよね。

◎屋　けっこう異質な曲ですね。「Antino未deology」の曲と一緒に出して大丈夫なのかなって思うくらい。

子子子　この曲は昨年リリースしたアルバム「ポスト過多ストロフィー」の特典として配布したCDの収録曲なんです。

◎屋　今のつれづれの4人それぞれの色が出てる、すごく濃い曲です。だから今作に入れることになったのかもしれませんね。

つれづれらしいか、つれづれらしくないか

──3月にはニューシングル「MISS SINS」がリリースされます。まだレコーディング前だと伺っていますが、新曲はどういう曲ですか？

◎屋　シングルには3曲入るんですけど、どれもバラバラな感じです。

子子子　私は、全曲つれづれっぽくない感じがした。

小町　そうだったんだ？ つれづれっぽい曲だと思ったけどなあ。

子子子　え、そうなんだ！

──メンバー間でも意見が割れるんですね。

英　私も今までと雰囲気が違う気がするかな。曲によってはつれづれっぽいと思ったものもあるけど。

◎屋　ちょうど2対2で違う感覚を持っていたなんて。驚きの事実が発覚しました。制作はこれからなのでまだ詳しい話はできないんですが、つれづれらしいか、つれづれらしくないか、群青さんに確かめてもらいたいですね（笑）。