ゆくえしれずつれづれに新メンバー・メイユイメイが加入。新体制初のシングルとなる「Paradise lost」をリリースした。

音楽ナタリーではすでに新体制でツアーを回っている彼女たち4人にインタビューを実施。それぞれが感じているグループの空気感の変化について、シングル「Paradise lost」の制作についてはもちろん、昨年10月にグループを脱退した子子子のことやグループの現状などを赤裸々に語ってもらった。

取材・文 / 倉嶌孝彦

歌とアイスが好きな新メンバー

──今作から新メンバーのメイユイメイさんが加入しました。インタビューでは初登場になりますので、まずは自己紹介をお願いします。

メイユイメイ　メイユイメイです。身長は148cm。歌うことが好きで、食べるのも好きです。

まれ・A・小町　特にアイスが好きだよね。

英艶奴　ずーっとアイス食べてます。

──メイさんはもともとアイドル志望だったんですか？

メイ　学生時代にバンドのボーカルをしていたことがあったんですけど、将来の夢として歌を歌おうとかは考えてなくて。ただつれづれのオーディション募集を見たときに、歌いたいって気持ちが強くなって。

──オーディションでは手応えを感じていましたか？

メイ　いや、むしろその逆でした。最初のオーディションで「あなたは無価値だ」みたいなことを言われて……。

小町　みんな無価値から始まるものだから。

メイ　私はてっきり落ちたと思っていたんですよ。

◎屋しだれ　オーディションには私たちも参加していて、彼女は面接で一発OKと言うか、メイが合格なんだろうなって空気感があったんですよ。

メイ　そうだったの!?

──メンバーから見て、メイさんはどういう人ですか？

◎屋　気が付くと歌を口ずさんでいたりして、自由に歌うことを楽しんでいるマイペースな子ですね。あと人懐っこい性格の子です。

小町　なんだか妹のような感覚で接しちゃうんです。「小町、小町～！」って呼んでくれる。

──艶奴さんにとっては初めて後輩ができたわけですよね。

英　そうなんです。ダンスとか艶奴より覚えが早いので焦ってます。

一同　（笑）。

◎屋　メイが入って、艶奴が意外と面倒見がいいことを初めて知りました。「明日の待ち合わせはここだからね」みたいな感じで集合場所を伝えていたりして。艶奴とメイが並んでいると姉妹みたいに見えるんです（笑）。

またゼロから始められるのがうれしい

──メイさんはすでにライブにも加わって活動していますが、つれづれというグループをどう感じていますか？

メイ　コドモメンタルの社長に「つれづれっていうのは、みんな暗くて臆病で、言いたいことが言い合えないグループなんだよ」って教えてもらったんですけど、入ってすぐにそれを実感して（笑）。

◎屋　えー!?

メイ　臆病と言うか、ネガティブな性格なんだって言うのはすぐわかりました。艶奴以外ですけど。

英　逆になんか恥ずかしいですね……。

──どういうところがネガティブだと感じたんですか？

メイ　最初の自己紹介のときに、しだれが自分の性格を説明し始めたんですけど、それが全部自分の悪いところで……一緒に活動してみて、いいところがたくさんある人だってわかったから、しだれのいいところを毎日1つずつ言ってあげようかと思うくらいです。

◎屋　うーん……。

メイ　それと「面倒見はいいから」とも聞いていたんですけど、それは本当にその通りで。いろいろ助けられてます。

──すでにメイさんを加えた形でレコーディングやライブが行われていますが、皆さんはつれづれと言うグループは今どういう状態だと捉えていますか？

◎屋　つれづれはすでに2年ちょっと活動してきたグループなんですけど、ここ半年くらいは正直いい状態とは言い難い感じだったのかなと思っていたんです。うまく進めていなかったと言いますか。ただ今回の新体制で、つれづれはゼロからスタートした、みたいな気持ちがあるんです。ゼロからのスタートだとしても、今までのことが無駄だったわけではなくて。この2年を経て、またゼロから始められるのがうれしい、という気持ちです。

小町　明るい子が入ってきて、ちょっと雰囲気が変わってきた感じがします。もしかしたら気を使っているのかもしれないんだけど。

メイ　ううん、そんなに気を使ってないから安心して（笑）。

英　でもちょっと明るくなったのは本当かも。なんでも話すような感じにようやくなれた気もします。