チッチが焼肉に連れて行ってくれて超最高

──P.O.Pが手がけた「最高革命」も、ほかの楽曲とはまた違った感覚のラップですよね。

これは変わってる曲だし、雰囲気が展開ごとに変化していく曲だから、その面白さを出したいなと思いながらラップしました。「最高過ぎて 超最高」ってフレーズが出てくるんですけど、素晴らしい言葉だなって思いますね。バックダンサーのNATT!の子たちには、この曲が刺さってました。

──バックダンサーの方たちのように、同世代の子たちといるときの凜音さんってこういうテンションなんですか？

こんな感じですね。全然想像も付かないって言われるけど、同い年の子たちといると、こんなテンションになっちゃいます。だから自分の中にあるノリだと思う。

──ちなみに最近“最高過ぎて 超最高”だったことは？

BiSHのセントチヒロ・チッチと仲がいいんですけど、彼女が昼から焼肉に連れて行ってくれて。それは超最高でしたね（笑）。夜じゃないところがまたいいなって思って、めっちゃアガりました。

──「RADIO GIRL」は水曜日のカンパネラのケンモチヒデフミさんら、気鋭のクリエイターがそろって手がけた楽曲ですね。

「RADIO GIRL」は最先端な曲ですよね。最初は力強く歌ってたんですけど、脱力した感じで歌ったら曲がもっとよくなるなと思って歌い方を変えました。歌ってて気持ちよかったですね。ケンモチさんがすごく不思議なカッコいい曲を作ってくれたのでうれしかったです。

「これが吉田凜音だぞ！」っていうミニアルバム

──ラストを飾る「HELLO ALONE」は、数年前からプロデュースを手がけてきた西寺さんが書き下ろした楽曲です。

2、3年ぐらい一緒に仕事をしてきた西寺さんが、私に合う歌を作ってくれました。西寺さんにしかわからない私のいいところをたくさん歌に詰め込んでくれたって言うか。AメロとBメロはちょっと落として、サビでガツンと聴かせる感じがお気に入りですね。

──西寺さんとバンド「吉田凜音」を始めて（参照：吉田凜音が期間限定バンドを結成！西寺郷太、村田シゲが参加）、そこからMAGI(c)PEPAに広がっていったわけですけど、バンドの経験で得たものはありますか？

バンドでやるのとソロの吉田凜音としてやるのは全然違いますね。ステージ上の雰囲気も違うし、メンバーがいるっていうのがまず不思議で。制作しているときも、いいアルバムを作るためにメンバーから意見がどんどん飛んでくるし、そういうのがすごく面白かったですね。シゲさんと西寺さんの絡みを見て、1人でめっちゃ笑ってました。ライブをやっても、曲をその場で生音で演奏してるっていうのが、改めてすごいなと思ったし、横を見たらベースの人いるし、後ろにはドラムの人がいるし、すごいカッコいいなって思いました。そんな人たちの真ん中で自分が立ってて、「え、私でいいんですか？」みたいな（笑）。

──バンド活動で得た経験が、ソロのパフォーマンスで役立ったと感じた部分はありますか？

バンドでステージに立ってみて、アイコンタクトが大切だなと思って、ソロのライブでも、NATT!とアイコンタクトを取るようになりましたね。もとからめっちゃ仲良しなんですけど、ステージ上でパフォーマンスしてるときはみんな別人になるので、アイコンタクトで動きを合わせるようにしてます。

──完成した「STAY FOOL!!」ですが、どんな手応えを感じていますか？

「これが吉田凜音だぞ！」っていうカッコいいミニアルバムになったんじゃないかと思います。アゲるときはアゲて、聴かせるときは聴かせて。9月16日にはひさしぶりのワンマンライブがあるんですけど、このアルバムの全曲をNATT!のみんなと絶賛練習中なので、どうなっていくかすごく楽しみです。

──ワンマンライブはどんな感じになる予定でしょう？

一緒にライブをしてきたメンバーだから、お客さんがどう反応して、どういうところで楽しんでるってところも、私と同じぐらいわかってるし、その人たちが1人ひとり振り付けを付けたダンスを踊るので、トータルでいいライブになると思います。

──最後に、吉田凜音としての目標は？

このミニアルバムがいろんな人に評価されてほしい。あと、今までやってきたNATT!の4人と私で大きな舞台を成功させたいです。日本武道館でワンマンをやるって5人でずっと話してるので、それは絶対に叶えたい目標ですね。