吉田凜音が4月25日にニューアルバム「SEVENTEEN」をリリースした。本作にはE TICKET PRODUCTION、ケンモチヒデフミ(水曜日のカンパネラ)、DÉ DÉ MOUSE、さいとうりょうじと上鈴木兄弟(P.O.P)、YUI(バクバクドキン)、津野米咲(赤い公園)、おかもとえみ(フレンズ)、Avec Avec(Sugar's Campaign)、in the blue shirt、シライシ紗トリ、映画監督の酒井麻衣ら多彩な作家陣が参加している。「SEVENTEEN」の文字をかたどったヘアアクセサリーを身に付けた吉田を映し出したアートワークは、彼女の愛読するファッション誌「NYLON JAPAN」とのコラボによるもの。“17歳の吉田凜音”を詰め込んだ11曲入りの作品に仕上がっている。
音楽ナタリーでは吉田本人にインタビューを行い、話題を集めたAbemaTVの恋愛リアリティショー「真冬のオオカミくんには騙されない」シーズン3への出演やアルバムの制作秘話、そして17歳の現在の思いについて聞いた。
取材・文 / 高木"JET"晋一郎 撮影 / tAiki
- 吉田凜音「SEVENTEEN」
- 2018年4月25日発売 / Victor Entertainment
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初回限定盤 [CD+DVD]
3780円 / VIZL-1366 -
通常盤 [CD]
3240円 / VICL-64988
- CD収録曲
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- BQN
[作詞・作曲:E TICKET PRODUCTION] - YOLO♪
[作詞・作曲:NA.ZU.NA、Yu-ki Kokubo、YHANAEL] - EYE CANDY
[作詞:おかもとえみ / 作曲:in the blue shirt] - 旬感少女
[作詞:酒井麻衣 / 作曲:Kenmochi Hidefumi] - KESALAN BLUES
[作詞:津野米咲 / 作曲:Kenmochi Hidefumi] - RINNECTION
[作詞・作曲:DÉ DÉ MOUSE] - Circuit Board
[作詞・作曲:シライシ紗トリ] - ヤバババイ
[作詞:上鈴木兄弟 / 作曲:さいとうりょうじ] - SHEEPS ROCK
[作詞・作曲:シライシ紗トリ] - スキ
[作詞:YUI / 作曲:Avec Avec] - ビタラブ
[作詞・作曲:シライシ紗トリ]
- BQN
- 初回限定盤DVD収録内容
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・「it's rinne time~vol.2~」@WWWライブ公演
- Re-RINNE
- Ride On Turtle
- Ready make some noise feat. DOTAMA
- 裏原ンウェイ
- KITTY
- Lonely Rap Girl
- りんねラップ2
- 最高革命
- ヤバババイ
- RADIO GIRL
- サイダー
- HELLO ALONE
- STAY FOOL!!
- パーティーアップ
- りんねラップ
・「サイダー」Music Video
「オオカミくん」は私の音楽に触れてくれるいいきっかけになった
──凜音さんの2018年は、1月8日に行われた東京・WWWでのワンマン「it's rinne time~vol.02~」で始まりましたね(参照:吉田凜音、春にアルバム発売&ワンマン「it's rinne time」第3弾)。
WWWは私が東京に来て初めて立ったライブハウスだったので、思い出の場所でもあるし、そこでワンマンができたのはうれしかったですね。DJが入るのも初めてだったし、ファンの方も楽しみにしてた……ぽかったです(笑)。
──(笑)。「ぽかった」にしては、とにかく会場は超満員、窒息するかと思うぐらいで、そこからも凜音さんの注目度の高さを感じました。
かなり緊張してました。
──そうなんですか。あまり感じませんでしたが。
緊張してましたよー(笑)。でもNATT!(ダンスチーム)と一緒なのは、やっぱり心強かったし、会場もどんどん温まっていったのがうれしかったですね。
──内容もすごくよくて、会場の熱気とパフォーマンスのクオリティが合致してましたね。また今年は、ワンマン開催やアルバム制作というアーティスト活動に加え、AbemaTVでの恋愛系リアリティ番組「真冬のオオカミくんには騙されない」にも出演されました(参照:吉田凜音が本気の恋愛に挑む「オオカミくんには騙されない」、MCはDream Amiら)。
恋愛してる姿を世界的に公開するって、なかなかすごいことをやってるな、と(笑)。
──秘めごとどころの話じゃないですね。
ヤバイですよね(笑)。でも、いいきっかけになったと思います。あの番組に出てから十代のファンの子が増えたんですよ。先日お台場ダイバーシティで行ったイベントでも、8割ぐらいが十代の女の子で。それは私的にはとてもうれしいんですよね。YouTubeの再生回数もすごく伸びたし、私の音楽に触れてくれるいいきっかけになったと思います。
「17歳の私はこういうことをしたんだよ」って報告できるようなアルバム
──そして今回のアルバム「SEVENTEEN」は、本当にバラエティに富んだ素晴らしいアルバムになっていますね。
ありがとうございます。私としても、ギリギリまで攻めた作品になりましたね。とにかく集中して制作に入ったし、自分がやりたいことをやったアルバムになったと思います。吉田凜音のいろんな部分が見えると同時に「SEVENTEEN」っていうタイトル通り、17歳ならではの内容であり「17歳の私はこういうことをしたんだよ」っていう報告ができるようなアルバムになったと思います。17歳って大事な感じがするから、それを表現したくて。
──17歳という1年だからこそできることが大きなテーマになっていると。今回のジャケット写真やブックレットの写真も、前作とは違った、少し大人っぽい雰囲気になっていますね。
今回の衣装は「NYLON JAPAN」さんに全面プロデュースしていただいたんですけど、曲やアートディレクション含め、トータルで「今までにない感じの私を見せたい」というのがあったし、十代っぽいけど、攻めてる写真とファッションになったと思いますね。大人になるかならないかの境目が17歳かなと思うので、その雰囲気が出せればなって。18歳はもう大人だと思うから。
──18歳は大人なんですね。
18禁も解禁されるし。
──大人の基準はそこですか(笑)。楽曲制作のアイデアも、凜音さんのほうから提出されたそうですね。
「こういうサウンドや世界観を作りたい」「こういうメッセージを伝えたい」「ギターがめちゃ入ってる音楽を作りたい」とか、いろんなイメージを伝えて、そこから作曲家さんや作詞家さんにアプローチしていただいたんです。
──楽曲の種になる原点の部分は凜音さんのほうから発信して、そのイメージを制作者側に形にしてもらったと言うか。
そうですね。だから、私のやりたいことが詰まったアルバムになったと思います。
──ラップからバラード、ロックからエレクトロ、ナンセンスからラブソングまで、非常に振れ幅の大きい作品になってると思いますが、それが17歳のイメージですか?
17歳っていろんな感情や気持ちがあると思うから、その中で同世代に伝わってほしい思いだったり、17歳っぽい「イエー!」っていう感じの曲も、ちょっと大人っぽいバラードも、元気なラップも……っていうのが、17歳なのかなって。でも、けっこう恋愛っぽい曲が多いと思いますね。前回よりは大幅に増えてると思う。
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カラフルな楽曲に合わせた表現に苦戦した
- 吉田凜音ワンマンライブ
it's rinne time~vol.3~ -
2018年5月2日(水)
東京都 Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE
- アルバム「SEVENTEEN」発売記念
フリーライブ&特典会 -
2018年4月30日(月・振休)
東京都 タワーレコード新宿店 7Fイベントスペース
START 12:002018年5月11日(金)
大阪府 タワーレコード梅田NU茶屋町店 6F イベントスペース
OPEN 18:30 / START 19:002018年5月20日(日)
北海道 タワーレコード札幌ピヴォ店 イベントスペース
START 15:00
- 吉田凜音(ヨシダリンネ)
- 北海道札幌市出身、2000年生まれのソロアーティスト。2013年から本格的なソロ活動をスタートし、数々のライブでその高い歌唱力を披露して話題を集める。2016年4月には吉田(Vo)、西寺郷太(Dr, Cho, Programming / NONA REEVES)、村田シゲ(B / □□□)、山形知也(G / I HATE MONDAYS)、杉田未央(Key)からなるバンドMAGI(c)PEPA(マジぺパ)を本格始動させ、2017年3月にはラッププロジェクト・RINNE HIPとしてデビューCD「裏原ンウェイ.ep」をリリースするなど、さまざまなスタイルで活動を展開。8月には吉田凜音としての新作ミニアルバム「STAY FOOL!!」を、ビクターエンタテインメント内のレーベル・Colourful Recordsから発売した。2018年1月からはAbemaTVの恋愛リアリティショー「真冬のオオカミくんには騙されない」シーズン3に参加し話題に。同年4月にはニューアルバム「SEVENTEEN」をリリース。