お母さんと大絶賛したDÉ DÉ MOUSE曲

──ここから改めて最新作「STAY FOOL!!」を収録曲ごとに語ってもらいたいと思います。1曲目の「Re-RINNE」は、いろんな声の素材をコラージュした楽曲ですね。

すごいですよね！ DÉ DÉ MOUSEさんが私の声で作ってくれたんですけど、私のいいところを集めてくれて、すごくカッコよくしてくれました。初めて聴いたとき、お母さんと大絶賛でした（笑）。これヤバいねって。

──「STAY FOOL!!」はハウスウェルネスフーズ「メガシャキ」のCMソングに採用された楽曲です。

「STAY FOOL!!」は、どうしたらサビが耳に残るかっていうのを考えながら、がんばってレコーディングしました。AメロとBメロにはラップが入ってて、サビは歌モノっぽくて。私のハイトーンな歌声が皆さんの耳に残ればなっていう気持ちを込めて歌いました。

──できあがった曲を聴いたときはどう思いましたか？

ギターの音にいろんなエフェクトがかかってて。タイアップ曲だからっていうのは関係なく、私自身としてもすごくカッコいい曲ができたなって思いました。ライブでも盛り上がりそうなので、楽しみですね。

──「パーティーアップ」は耳に残るフックがいろいろ入ってて、これもまたカッコいい楽曲になってます。

「りんねラップ」をプロデュースしてくれたE TICKET PRODUCTIONさんが作ってくれた曲なんですけど、日本語ラップのよさが詰まってる曲だなって。Eチケさんにしかできない、王道のヒップホップ感がカッコいいなって思います。

友達と「イエー！」ってやってればなんでもいいや

──「りんねラップ」は凜音さんにとってどんな経験でしたか？

「りんねラップ」は人生において初めてのラップで。「楽しそうだな」って興味があってやってみたんですけど、不安もありました。でもいろんな人からいい評判をもらったのでやってよかったなって思います。「りんねラップ」でEチケさんと初めてお仕事する前に、Eチケさんから200問ぐらいアンケートがきたんですよ。で、実際にリリックを作ってもらったら、そのアンケートに書いた回答の言葉が引用されて入ってて。自分の言葉っていうのもあって、ちゃんと共感して歌えました。

──ちなみに「パーティーアップ」に出てくるテンション高い女の子像は、自分と重なる部分はあるんですか？

そうですね。サビの「何があってもパーティーアップ！ イエー！」みたいなノリは、私っぽいなと。イヤなことがあっても、次の日友達と会って「イエー！」ってやってればなんでもいいやって感じだから。

──この「パーティーアップ」はなかなかの高速ラップだと思うんですが、凜音さんのラップを聴いてるとリズム感が抜群に素晴らしいなって感心します。

いやあ……ありがとうございます（笑）。「パーティーアップ」もわりと早口のラップなんですけど、苦労はあんまりないんですよね。ノリでやってる感じ。普段しゃべってるときはあんまり滑舌がよくないんですけど、早いリズムでノッていくと滑舌がよくなって、できるようになるんですよね。

──こういう「パーティーアップ」みたいな勝ち気でハイテンションな曲もある一方で、「サイダー」のようにかわいらしいメロウでポップな曲も並んでいて。このキャラクターの使い分けと言うか、表情の振り幅が面白いですよね。

確かに、いろんな一面が見られる感じになってますね。「STAY FOOL!!」と「パーティーアップ」はゴリゴリな感じの人になろうと思って。「サイダー」は作詞をしてくださったYUIさん（バクバクドキン）がすごくかわいい声をしているので、デモを聴いて「かわいいほうがよさが出る曲だな」って思って、こういう歌い方になりました。

──そういう歌やラップの表情の付け方は、凜音さんが曲を聴いて直感で決めていく？

そうですね。デモを聴いたときに、直感的に決めますね。ここ何年か西寺さんと制作をしてるんですけど、西寺さんはだいたいレコーディング日まで仮歌を送ってこないことが多いんですよ。スタジオに着いて会話をしながら書いてくださった歌詞を「この感じで歌ってみて」と言われて歌うっていう。そういう作業を繰り返してきたから、慣れてしまったんでしょうね（笑）。

──恋する女の子の思いが入っている「サイダー」の歌詞には、どういう印象を持ちましたか？

女子高生に共感してもらえるような歌詞だなって思いました。ちょっと切ないけどかわいい曲なので、かわいらしい感じで歌いました。YUIさんは私のイメージから「真っ赤なルージュ」とか「丸いサングラス」っていうキーワードを入れてくれたんだなって思うし、自分としても共感できる曲ですね。あんまり音楽に興味がないっていう女の子にも聴いてほしいし、聴いてどんな感想だったかも聞きたいです。