YON FES 2019|4年目を彩る全20組をフォーリミメンバーが紹介

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BLUE ENCOUNT(2016年、2017年に続き3回目)

BLUE ENCOUNT

KOUHEI 好きだから呼び続けるっていうのも違う気がして。だから去年は呼ばなかったんですけど、ブルエンはずっとライバルでい続けるバンドの1つだと思うので、これからも最低でも2年に1回は出てほしいです。

GEN うん、KOUHEIが言うように、ブルエンはこのイベントにずっと出続けてほしいバンドです。やってることはそんなに遠くないと思うんですけど、やり方が全然違って。例えば僕らはあんまりメディアに出ないバンドですけど、ブルエンはテレビに出たりタイアップをたくさんやったりしてる。ブルエンがそういうことやってくれるからこそ、僕らはやらなくてもいいかなという気もして。単純にブルエンがテレビにたくさん出てるのはうれしいし。それぞれのフィールドでパワーアップした姿を「YON FES」で見せ合いっこできたらいいなと思ってます。あとは去年の「MERRY ROCK PARADE 2018」で、インフルエンザのRYU-TAの代わりにえぐやん(江口雄也 / G)がギターを弾いてくれたので、そういうストーリーも感じてもらえたら。

ENTH(2016年、2018年に続き3回目)

ENTH

GEN 初年度に出たときは「フォーリミの仲いい後輩ね」って感じだったと思うんですけど、今は僕らとの関係性なしにENTHを知ってる人がたくさんいると思う。だから名古屋びいきとか僕の私情じゃなくて、正々堂々とラインナップに入ってる感じがします。

HIROKAZ もう俺らの周りのバンドで知らない人はいないよね。

──去年のENTHは「LAND STAGE」のトリでフォーリミにつなぐ役回りでしたが、そのステージはどうでした?

GEN 気持ちが入りすぎててちょっと空回ってたというか……早く走り過ぎて足がもつれてる感じがした。それはそれですごく若手っぽいし、僕らのイベントでそういうテンションになってくれるのはすごくうれしいんですけど、今年はもうちょっと余裕ができてると思うし、このイベントに対する慣れもあると思うので、成長が見れるんじゃないかな。

KOUHEI ENTHがいいライブするのってまったく気負ってないときなんですよね。いい感じになめてるというか。

GEN そういう意味で今年は一番、“らしい”ENTHが見れるかもしれないですね。

Hump Back(初出演)

Hump Back

KOUHEI 「YON FES」に出てもらうのも初ですけど、対バンも初で。

GEN Hump Backは精力的にライブをしていることもあって、ツアーで呼ぶタイミングがなかったんですよ。だから「もう『YON FES』に呼んじゃえ!」と思って。誘ったらスケジュールを空けてあると言ってくれて、絡みもなかったのに空けてくれてるなんて……うれしかったですね。あと「YON FES」が若手バンドにとってそういう存在になっているというのもうれしかったです。

KOUHEI コンビニで「誰だろう、この曲」と引っかかったときにHump Backの曲であることが多くて。スッと耳に入ってくるんですよね。ガールズバンドなのにというと語弊がありますけど……パンク精神もあって、「なめんな感」もあるところがいいなと。

GEN 「YON FES」のラインナップ全般に言えることなんですけど、バンドをやりたくなるようなイベントにしたいんですよ。そう考えたときに、バンドをやるのに女の子だからというのは関係ないですけど、女性のお客さんからしたら関係あると思ってて。女の子があんなカッコいいスリーピースバンドをやってるっていうのはいいなと。ライブは映像でしか観たことがないんですけど、バンドを好きな僕らが求めちゃう、生にしかない熱量みたいなものを帯びてる印象なので、実際に観るのが楽しみです。

KEYTALK(2016年以来2回目)

KEYTALK

GEN 最初に「今年は初年度しか出てないバンドに帰ってきてほしい」と言いましたが、KEYTALKはその「初年度しか出てないバンド」の1つです。

──ひさしぶりの「YON FES」での競演になるわけですが、いかがですか?

KOUHEI 普段からメンバーと一緒に野球やってるから、バンドマンっていう感じがしない(笑)。

GEN そうなんですよ。僕もよく飲みに行くから、しょっちゅう会うわりにライブは一緒にやってないなという(笑)。

KOUHEI だから呼んだってことじゃないですけど。

GEN KEYTALKは根本的に僕らと向かってる場所が違うなと思っていて。それがいいとか悪いとかじゃなくて、そんな彼らを僕らのノリ、タイムテーブルがかぶってないから、バンドマンにもライブを見られていて、というライブハウスの対バンみたいなところに巻き込みたいんですよ。そういう中でもめちゃめちゃ普通にほかのフェスと同じ感じでライブしそうですけどね(笑)。

SiM(初出演)

SiM

GEN 10-FEETと同じように野外フェスをやってる先輩バンドに「YON FES」を観てもらいたいなと言う気持ちで呼びました。あと一昨年はcoldrain、去年はHEY-SMITHと、「TRIPLE AXE」(SiM、coldrain、HEY-SMITHによる共催イベント)のバンドに順番に出てもらってるので今年はSiMかなと(笑)。

KOUHEI いつも通り、つぶしにかかってくるんだろうなあ。

GEN 余計なこととか言ってほしいですよね(笑)。お客さんに怒ったり(笑)。

HIROKAZ SiMがフェスやるとなったらラウドバンドばっかりが出そうなのに、「DEAD POP」はそのイメージを覆してジャンル関係なくいろんなアーティストが出てる。その感じがカッコいいし、参考にさせてもらってる部分でもあります。

GEN あと僕はMAH(Vo)さんのアティチュードに憧れてて。SiMもMAHさんも先輩に認められてるじゃないですか。僕もそうでありたいし、そうでいたいんですけど、そのために「聴いてました!」とか「尊敬してます!」じゃなくて、尊敬しつつの「俺ら、負けてないっすよ」って噛み付いていくことが大事だと思ってて。バンド社会ならではなのかもしれないですけど、僕もそうでありたいなといつも思ってます。

SPECIAL OTHERS(2016年以来2回目)

SPECIAL OTHERS

GEN スペアザも初年度に出てくれたバンドです。そこから今日までの間に僕がスペアザのコラボアルバム(「SPECIAL OTHERS II」)に参加したり、逆に僕らの最新アルバム「SOIL」に芹澤さん(芹澤“REMI”優真 / Key)が参加してくれたりというストーリーもあって。初年度は面識があって好きな先輩、というくらいだったんですけど、今は仲のいい先輩バンドとして呼べるようになった気がします。

HIROKAZ モリコロパークで観るスペアザ、気持ちいいですよね。

GEN 「YON FES」が初めての野外フェスという人もたくさんいると思うんですけど、そういうときにスペアザみたいなバンドがいるのってすごくいいなと思うんですよね。「YON FES」ではライブハウスの対バンのノリを持ち込みたいのはもちろんなんですけど、だからといってゴリゴリのパンクバンドばっかり集めるのは自己満足で。スペアザがいることによってイベントとしての幅が広がっている気がします。