横浜音祭り2019 「スター☆トゥインクルプリキュア」声優インタビュー 成瀬瑛美、小原好美、安野希世乃、小松未可子、上坂すみれ|「プリキュア」らしい楽しくて熱いステージを

9月15日に開幕する神奈川・横浜を舞台にした日本最大級の音楽フェスティバル「横浜音祭り2019」。そのプログラムの1つとして、アニメ「スター☆トゥインクルプリキュア」のメインキャストである成瀬瑛美、小原好美、安野希世乃、小松未可子、上坂すみれがオープンスペースを舞台にした観覧無料ライブ「街に広がる音プロジェクト」に参加する。本特集では5人に横浜での思い出やイベントへの意気込み、「プリキュア」への思いなどを聞いた。

取材・文 / 近藤隼人 撮影 / 中原幸

「プリキュア」は横浜の街にぴったり

──「横浜音祭り」は横浜の街を舞台にした音楽フェスティバルですが、皆さんは横浜に対してどんな印象を持っていますか?

成瀬瑛美 港町ということもあり、最先端な街というイメージがあるんですよ。いろんなところから新しい文化をがんがん取り入れて、新しいことにどんどん挑戦していて、時代を作っているカッコよさを感じます。私は以前にでんぱ組.incとして「東アジア文化都市2014横浜」の広報親善大使を務めさせていただいたり、「ヨコハマカワイイパーク」というイベントの一環で横浜の街をパレードしたりしたことがあって。声をかけてくれる人たちが明るくて楽しい方ばかりで大好きになったので、今回も関われることができてうれしいです。ミュージックビデオやドラマを撮影したこともあって、事務所も横浜が大好きなんだと思います(笑)。本当に大好きです! LOVE横浜!

小原好美 私は神奈川出身なので、横浜は学生の頃からよく訪れている街です。昔はざっくり言うと「おしゃれな街」というイメージだったんですけど、最近は赤レンガ倉庫などでいろいろなイベントが行われていて、大人のデートスポットというだけでなく、親子が訪れて楽しく過ごせる街という印象が強くなりました。なので今回のお話をいただいたときに、「プリキュア」は横浜の街にぴったりだと思いました。

──赤レンガをはじめ、横浜には歴史のある建造物が多くあって街並みも素敵ですよね。

小原 中学生の頃から一眼レフのカメラを持っていて、当時から横浜への憧れがあったのでときどき写真を撮りに行っていました。ガイドブックに載っているような場所も訪れますが、小道に入ると昔から残っている歴史のある建物があって、どこを切り取っても絵になるんですよね。あと、赤レンガの近くの大さん橋がすごく好きで、横浜に訪れると必ず遊びに行きます。夜はライトアップされていて昼間と雰囲気が違うんですよ。自分の地元のことを話すと、周りから「観光地じゃん!」と言われるんですけど、「横浜には負けるわ!」といつも思っています(笑)。

左から小松未可子、小原好美、成瀬瑛美、上坂すみれ、安野希世乃。

アニメでめちゃくちゃにされがちな街

──安野さんは横浜にどんなイメージを抱いていますか?

安野希世乃 私は仕事で関わらせていただくことが多くて、印象としてアニメの舞台になることが多いなと感じています。私が出演させていただいた「ハマトラ」では、異能力者のせいでしょっちゅう横浜の街がめちゃくちゃになっていました(笑)。最近では「文豪ストレイドッグス」という作品でも横浜がめちゃくちゃになって。たくさんのドラマが生まれそうな街という印象をクリエイターの方々も持っているのかもしれないですね。今はFMヨコハマさんで「ふわふわな話をしようかな、どうしよっかな。」というラジオ番組をやらせていただいていますし、ホントに語りきれないほどご縁があります。アニメの作品の中で「ブルー・ライト・ヨコハマ」をカバーしたこともあります。

小松未可子 私もお仕事で横浜に訪れることが多いですね。横浜ビブレのアニメイトさんやパシフィコ横浜でイベントすることもあって、声優にとって切っても切り離せない街だと思います。プライベートでもライブを観に行くことがありますし、ラーメンが大好きなので家族とラーメン博物館に行った思い出もあります。オリジナルのカップヌードルを作れるカップヌードルミュージアムにも行ってみたいし、自分の欲を叶えられる街だと思います。

安野 欲望の街、横浜(笑)。

小松 そう言うとイメージがちょっと違うかな(笑)。夢が叶う街です! 住み心地もよいイメージがあるので、1度は住んでみたい!

成瀬 横浜在住って言いたい!(笑)

上坂すみれ 私は横浜に住んでました。

小松 いいなー!(笑)

上坂 横浜の人って神奈川出身じゃなくて、横浜出身と言っちゃうんですよね。それくらい横浜のことが好きで、独立国家のような様相を呈しているなと住んでいて思いました。独自の民族性があるというか、今も用事がなくても行きたくなります。桜木町や関内、石川町とかどこに行っても楽しくて、私の青春の詰まった場所です。ずっと工事をしている横浜駅はいつ行っても迷子になるんですが、西口と東口で雰囲気が違うのも面白いです。地元の私でも知らないところがいっぱいあって、行くたびにドキドキする街ですね。

──学生の頃の特に印象的な思い出はなんですか?

上坂 学生の頃は門限があったので、計画を立ててお買い物に行ってました。私はロリータファッションが大好きだったんですが、横浜ビブレでしか手に入らないものもあって。好きなものを手に入れるために街に繰り出した思い出があります。

「映画スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて」
2019年10月19日(土)全国公開

「プリキュア」シリーズの16作目である「スター☆トゥインクルプリキュア」の劇場版。キュアスターやキュアミルキーが不思議な生き物・ユーマと出会い、“うた”を通じて絆を深める様やユーマを守るために戦う姿が描かれる。監督は「映画魔法つかいプリキュア! 奇跡の変身!キュアモフルン!」の田中裕太が務め、歌をテーマに「プリキュア」史上最高に切なく温かい“出会い”を表現する。映画エンディング主題歌はゲスト声優としても出演する知念里奈が担当する。

スタッフ / キャスト

原作:東堂いづみ

監督:田中裕太

脚本:田中仁 

音楽:林ゆうき、橘麻美

総作画監督・キャラクターデザイン:小松こずえ

作画監督:松浦仁美、中谷友紀子

美術監督:今井美紀 

CGディレクター:大曽根悠介

色彩設計:竹澤聡

撮影監督:髙橋賢司

製作担当:澤守洸、井桁啓介

出演:成瀬瑛美、小原好美、安野希世乃、小松未可子、上坂すみれ、木野日菜、吉野裕行

成瀬瑛美(ナルセエイミ)
2月16日生まれ、福島県出身。アイドルユニット・でんぱ組.incのメンバーで、担当カラーは黄色、キャッチフレーズは「ハイテンションA-POPガール」。「スター☆トゥインクルプリキュア」では主人公の星奈ひかる / キュアスターを演じている。
小原好美(コハラコノミ)
6月28日年生まれ、神奈川県出身の声優。2017年にアニメ「月がきれい」で初めてヒロインである水野茜役を担当し、同年放送のアニメ「魔法陣グルグル」でもヒロインのククリを演じた。「スター☆トゥインクルプリキュア」では羽衣ララ / キュアミルキー役を担当している。
安野希世乃(ヤスノキヨノ)
7月9日生まれ、宮城県出身の声優。2011年公開の映画「キズナ一撃」のキズナ役にて声優デビュー。歌手としては2017年7月にミニアルバム「涙。」でソロデビューを果たし、2019年9月4日には3枚目のミニアルバム「おかえり。」を発売した。「スター☆トゥインクルプリキュア」では天宮えれな / キュアソレイユを演じている。
小松未可子(コマツミカコ)
11月11日生まれ、三重県出身の声優、歌手。2010年放送のアニメ「HEROMAN」の主人公役で声優活動をスタートした。2012年にアニメ「モーレツ宇宙海賊」のイメージソング「Black Holy」で歌手デビュー。「スター☆トゥインクルプリキュア」では香久矢まどか / キュアセレーネ役を担当している。
上坂すみれ(ウエサカスミレ)
12月19日生まれの声優、歌手。2012年にアニメ「パパのいうことを聞きなさい!」の小鳥遊空役で本格的に声優活動を開始し、翌2013年にアニメ「波打際のむろみさん」の主題歌「七つの海よりキミの海」で歌手デビューした。「スター☆トゥインクルプリキュア」ではユニ / キュアコスモを演じている。

2019年9月15日更新