初のアリーナツアー開催中

──WANIMAは現在ライブツアー「Everybody!! Tour」の最中です。今回のツアーの後半は、WANIMAにとって初めてのアリーナ公演でしたが、手応えはいかがですか？

FUJI　前のツアー、その前のツアーで積み重ねてきたものもひっさげて今回のツアーを回れている感じがします。例えばライブハウスでしか感じられないものを、アリーナでも感じてもらうために、後ろの席の人もできるだけ近くに感じたいということでセンターステージにしたり。でもその中で「ここはもっとこうできたかも」とか「今度はここでこんな面白いことができるかも？」とか「次はステージ上でBBQ」という気持ちが生まれているので、それを日々話し合って更新しています。それをファイナルのメットライフドームでどう爆発させるかを考えてワクワクしています（参照：WANIMA、初のドームワンマン開催「2日間貸し切っちゃいました!!」）。

KO-SHIN　毎回改善点が見つかるので、正直手放しで「よっしゃー！」って思える日ってあまりないんですけど、今回のツアーを通して“チームWANIMA”が強くなってるなと思います。アリーナツアーもセンターステージも未経験だったので、みんなで一緒に作り上げていく中で、より結束力が増して強くなりました。

──KENTAさんはいかがですか？

KENTA　みんなが会場に入ったときにセンターステージを見て「すごい！」と言ってくれた反応を見て、やってよかったなと思う反面、もうすぐ終わっちゃうのかという寂しい思いもあります。僕たちはライブハウスで育ったので、アリーナでのライブはどうなるんだろうと不安もあって……センターステージにしたのはいいんですけど、逃げ場がない。それで気付いたのは、歌をきちんと届けないといけないということで。より、歌をきちんと歌おうという気持ちになりました。

──KENTAさんがツアーの直前に喉を壊していたことも、歌の大切さを感じた1つのきっかけになったのでは？（参照：WANIMA、KENTA喉の不調のためアルバム発売前夜祭ライブを延期）

KENTA　そうですね。あのとき体は元気だったんですけど、声が出んくて。「このままだったらどうしよう」っていう不安がめちゃくちゃ大きかったです。声が出たときはすごくうれしくて「もう二度とこういう思いはしたくなか」と思って、歌に対しての意識が変わりました。声が出なくなったらどうなるかというのを経験して、僕だけの声じゃないんだなと。

──SNSのコメントやニッポン放送「WANIMAのオールナイトニッポン0」宛てのメッセージからファンの方がずいぶん心配している様子が伺えました。

KENTA　僕の歌を待っとる人がおるのを再確認して、僕はまた強くなれた気がします。まあライブではみんなが僕ら以上に歌ってくれるから歌わんでも大丈夫なんですけど（笑）。

みんなの明日につながる音を

──先ほどFUJIさんが改善点を積み重ねて爆発させたいとおっしゃっていましたが、8月に控えるメットライフドーム2DAYSはどういうライブになりそうですか？

KENTA　僕らの思いが通じて、メットライフドーム史上初めてのアリーナスタンディング公演なんです!! 協力してくれる人がいるおかげで7万人の動員が可能になったと思っているので、来てくれる人たちをどうしたら楽しませられるかなということをずっと考えています。

──「スタンディングのライブにこだわっていきたい」と今回のツアーでもおっしゃっていましたもんね。

KENTA　はい、僕たちはライブハウスで育ったので、ライブハウスのあのなんとも言えない感じを味わいたいし、味わってもらいたい。でもゆっくり観たいという人のためにもちろん着席エリアもあるので、いろんな楽しみ方をしてもらいたいなと思います。

──ライブハウスで育ったWANIMAが、着席の人たちをも楽しませられる自信はありますか？

KENTA　はい!! “ともに”開催したい。それだけです!! あとは7万人とWANIMAで何ができるか。7万人で流しそうめんをやりたいなとか考えてるんですけど、水はどうするのとか竹を使って流せるのかとかいろんな壁にぶち当たり中です（笑）。

──当日を楽しみにしておきます。最後に伺いたいのですが、規模が大きくなっているWANIMAが思う、今の自分たちの役割ってどういうものだと思っていますか？

KENTA　些細なことですけど、ライブ会場に集まったみんなの明日につながる音を出すことです。

──どれだけの人が聴いてるかということは関係ない？

KENTA　はい。ライブに来た人やWANIMAを聴いてくれている人、1人ひとりがWANIMAの曲から感じた思いとか、曲と一緒にある思い出とか“それぞれのWANIMA”を持ってるわけですよ。その1つひとつに向き合って、ときにはぶっ壊して、ときには寄り添っていけたらと思います。