音楽ナタリー Power Push - WANIMA

老若男女に届けるCM曲

提示されたテーマは「青春」「部活」「汗」

──ここからはニューシングル「JUICE UP!!」について聞かせてください。1曲目「ともに」はニベア花王「8×4 ボディフレッシュ」のCMソングとしてオンエアされています。この曲はCMのために書き下ろしたそうで(参照:WANIMAが「8×4」CMに書き下ろし新曲提供「緊張しました」)。

KENTA はい。CMへの書き下ろしが初めてだったので緊張しました。

──CMソングの話が来たときはどう思いました?

KENTA うれしかったです。期待に応えられるようにがんばらなって思いました。

──曲はどのように作っていったんですか?

KENTA CMの絵コンテを見せていただいたあとに「青春」「部活」「汗」っていうテーマをいただいて。そこから作っていきました。

──3人共部活はやってたんですか?

KENTA やってました。俺たちは体育会系なんで。

FUJI 僕はハンドボール部でした。

KENTA 俺とKO-SHINは小学校ではソフトサッカーを。

──ソフトサッカー?

KENTA 季節ごとにソフトボールかサッカーをやるんです。冬はソフト、夏はサッカーっていう具合に。で、中学校はサッカーと陸上と水泳を……。

FUJI(Dr, Cho)

──3競技……?

FUJI 2人の学校は生徒数が少ないんで、いろんな部活を掛け持ちするんですよ。

KENTA 俺、中学生のとき、短距離で県8位とかでしたもん。まあ県レベルですけど。こうちゃん(KO-SHIN)は長距離をやってました。忍耐強いので。

──じゃあ今回与えられた「青春」「部活」「汗」というテーマからは曲をイメージしやすかった?

KENTA いやー、それがそうでもなくて。というのも、最初は若い子だけに向けた歌詞を書いてたんですけど、違うなと思い直したんですよ。もっと老若男女、たくさんの人に届く曲にしたかった。

──せっかくの機会ですしね。

KENTA そうなんですよ。じゃあ何を書くかと考えて……。「青春」とか「部活」ってキラキラしたイメージがあると思うんですけど、俺は青春や部活に限らず、人生において、キラキラしたことの裏側には必ずつらいことや苦しみといった暗い部分があると思ってて。そういうものがあるからこそキラキラ光れるって思ってるんです。だからその暗い部分も書こうと思って、今の歌詞ができました。

──なるほど。

KENTA CM的には、30秒間に「がんばれ」とか「大丈夫」とかを連呼したほうがよかったと思うんですけど、それだけじゃダメだなと。だから30秒にいろんな言葉を詰めちゃいました。歌詞に変更指示が出るかなと思ったんですけど、CMのディレクターの方も、映像と歌詞がすごく合ってるって気に入ってくださってうれしかったです。

熊本への思いも込めて

──テーマに沿って曲を作るというのはいかがでしたか?

KENTA そういう経験がなかったので難しかったですね。

FUJI 今までは作り始めてからテーマが見えてくるっていうパターンだったので。

KENTA でも最初から「インディーズやし、人に依頼されたものなんて作りたくない」って気持ちには一切ならんやったんですよ。むしろ「よっしゃー! やってみよう!」って。「WANIMAを知らないたくさんの人に届けたい」っていう気持ちが根っこにあるので、とにかく期待に応えたかったです。それと同時に、さっきも言ったように、今までのWANIMAを知ってる人にもがっかりされないように、と意識しました。

KO-SHIN この曲の歌詞を考えてるときに熊本で地震が起きて。テーマがありつつも、それをうまく歌詞に入れ込めてるなと思いました。

KENTA そう。この曲、サビはCM用に提出していたので先にできていたんですけど、それ以外の部分は、あとから作って。「ともに」のフルの歌詞がレコーディングの直前までできてなくて、ちょうど歌詞を考えてるときに熊本で地震が起きたんです。

──そうだったんですね。

KENTA 家族や友達と電話でしかやりとりできんくて、ホントは熊本に飛んで行きたかったんですけど……。今俺らができることは、ちゃんとレコーディングしてこの歌を届けることだって思ってレコーディングに臨みました。後半の歌詞、特に「生きていれば…命さえあれば…」にはそういう熊本への気持ちが表れていると思います。

聴きやすさにこだわったビート

──サウンド面で意識したことはありますか?

KENTA サウンドはこだわったねえ。

FUJI 今までは速いビートが多かったんですけど、今回はシングル全曲通して速いビートは取り入れてないんです。でもその中で疾走感を出したくて。

WANIMA

KENTA 勢いは殺さずに、普段パンクとかを聴かない人にも聴きやすいビート。そういうのを今回は意識しました。

──BPMを落としたということですか?

FUJI BPMは落としてないんです。これまでは2ビートが多かったんですけど、今回は2ビートを使わず、疾走感の出るギリギリの8ビートを使いました。

KENTA 8ビート……「8×4」にかけてるってこと?

FUJI そう書いておいてください(笑)。

KENTA まあ正直そういう細かいことはどうでもいいんですよ。グッとくるのがそのリズムやったっていうだけで。

──CMの反響はどうでした?

FUJI 「観たよー」「聴いたよー」っていろんな人から連絡がきました。

KENTA 純粋にうれしいですよね。俺たちみたいな野良犬がまさかCMの曲を担当できるとは。

WANIMA「JUICE UP!! TOUR」
  • 2016年9月20日(火)東京都 TSUTAYA O-EAST
  • 2016年9月29日(木)神奈川県 CLUB CITTA'
  • 2016年10月1日(土)香川県 高松festhalle
  • 2016年10月2日(日)高知県 X-pt.
  • 2016年10月15日(土)岡山県 CRAZYMAMA KINGDOM
  • 2016年10月16日(日)京都府 KBSホール
  • 2016年10月23日(日)福島県 郡山HIP SHOT JAPAN
  • 2016年10月25日(火)青森県 青森Quarter
  • 2016年10月26日(水)岩手県 Club Change WAVE
  • 2016年10月28日(金)宮城県 Rensa
  • 2016年11月9日(水)静岡県 LiveHouse 浜松 窓枠
  • 2016年11月10日(木)静岡県 SOUND SHOWER ark
  • 2016年11月12日(土)長野県 Sound Hall a.C
  • 2016年11月13日(日)長野県 NAGANO CLUB JUNK BOX
  • 2016年11月18日(金)鳥取県 米子 AZTiC laughs
  • 2016年11月21日(月)新潟県 新潟LOTS
  • 2016年11月23日(水・祝)富山県 クロスランドおやべ
  • 2016年11月25日(金)福井県 福井まちなか文化施設 響のホール
  • 2016年12月19日(月)東京都 Zepp DiverCity TOKYO
WANIMA(ワニマ)
WANIMA

熊本出身のKENTA(Vo, B)、KO-SHIN(G, Cho)を中心に2010年初夏に結成されたロックバンド。2012年12月に同じく熊本出身のFUJI(Dr, Cho)が加入し、現在の編成となる。2014年にPIZZA OF DEATHとマネジメント契約。同年10月に同レーベルよりリリースした1stミニアルバム「Can Not Behave!!」はロングセラーを記録している。2015年には「SATANIC CARNIVAL」「京都大作戦2015 ~いっ祭 がっ祭 感じな祭!~」「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」といった各地のフェスやイベントに多数出演。同年8月に4曲入りCD「Think That…」、11月に初のフルアルバム「Are You Coming?」をリリースした。2016年2月に「SPACE SHOWER MUSIC AWARDS」にて「BEST BREAKTHROUGH ARTIST」を、3月に「第8回CDショップ大賞2016」にて「Are You Coming?」で準大賞を受賞。同年8月、ニベア花王「8×4 ボディフレッシュ」のCMソング「ともに」と「カーセンサー」のCMソング「切手のないおくりもの」を収めたシングル「JUICE UP!!」をリリースした。