Waive特集 杉本善徳(Waive)×SHUSE(La'cryma Christi)対談|同時代を生きる元事務所の先輩&後輩が語る“あの頃” (4/4)

アーティストたちがつづる
「自分にとってのWaive」

有村竜太朗(Plastic Tree)

有村竜太朗(Plastic Tree)

どうも、有村竜太朗デス。
コメントということで、まずは僕とWaiveとの関係性について少しだけ。

Waiveとは、僕が以前所属していた事務所の後輩バンドとして出会いました。
事務所主催のイベントで初めてステージを観たとき、「とても上手で完成度の高いバンドだなぁ」と感じたのを今でも覚えてます。

最初は少し近寄りがたいイメージがあったのですが(特に善徳くん、笑)。
ただ、僕が仲良くしていたバンドとも交友関係が重なっていたこともあって、ライヴ以外でも顔を合わせることが多く、話してみると皆さん本当に飾らない気さくな方々で。
そんな縁もあって、今でもたまにそれぞれのメンバーと飲んだりしてい〼。

そして今回の武道館、そして“解散”という決断。
同じミュージシャンとして、その心中は計り知れません。
けれど、その1日が演る人にとっても、観る人にとっても、かけがえのない時間になることだけは間違いないと思います。

その大切な1日。
きっと参加する皆さんの胸に、さまざまな感情が生まれると思います。
でもまずは、僕らミュージシャンが心から愛するあの武道館を、どうか大きな音で、思い切り楽しんできてください。

ガラ(メリー)

ガラ(メリー)

昨年、Waiveの「VS GIGS」に呼ばれ久々に一緒にステージに立った。
そこで見たWaiveはどこまでもロックバンドで、解散をするとは思えないライブだった。

メンバーそれぞれの個性が強く、どこかクールな印象もあるけれど、皆の思いが一つになった時、固い鉄の塊となって、とてつもなく強烈な光を放つ。それがWaiveというバンド。

生きていたらいろんなことがある。
嬉しいことや悲しいこと。うまくいかないことの方が多いくらい。
でもその一つひとつが、自分の糧となり今と未来に繋がって行く。
永遠なんて無いからこそ、一瞬一瞬が大事になる。

2026年1月4日 日本武道館
「最高で最高を更新する。」
善徳さんがそう言っていた。
俺はこの日、武道館に集まるファンのみんなと、その最高の更新を見させてもらいたいと思います。

草野華余子

草野華余子

Waiveを知ったのは、所謂"バンギャ"だった17歳のわたしが、大阪のアメリカ村にあった今は無きヴィジュアル系CDを取り扱う名店にて「Sotto...」のEPを手にしたのがキッカケでした。その伸びやかなボーカルとメロディの美しさに魅せられ何と24年の歳月が経ちましたが、今聴いても確実にWaiveのサウンドは自分の作曲のルーツの一部だなと感じます。
更に、大人になって自分が作曲家となり、大尊敬している杉本善徳パイセンと音楽のお仕事でご一緒出来る未来に辿り着こうとは…! まさに「僕らはたくさん廻り道をして、もう一度巡り会う奇跡を信じたい」だと、17歳のわたしに教えてあげたいです。
ラスト武道館、勿論チケット買いました。最高の夜、楽しみに待っています。

seek(Psycho le Cému)

seek(Psycho le Cému)

同じ関西で産声をあげ、東京を目指し、同じ事務所に所属した僕らはバンドの方向性も全く違うのにライバルになって、いつのまにか<泥友>MUD FRIENDSなんて呼ばれるようになっていた。当たり前だけれど長い間歩んできた僕らにはそれぞれのドラマがある。活動休止や解散も経験した。その時間さえ僕らにとっては大きな意味があった。間違いなく言えることはWaiveがいたから僕はバンドを続けてこられた。善徳さんから日本武道館での解散を聴いた夜。興奮した。こんな大博打を打つバンドマン人生に心から憧れた。Waiveに生かしてもらった僕はこの日本武道館へ向けて全力で応援しようと決めた。本当のことを言うとWaiveに解散してほしくない。これだけの多くのファンを泣かせるWaiveは馬鹿だ。どうか多くの涙を抱えながらWaiveというバンドを燃やし尽くしてほしい。Waiveの晴れ舞台、しっかり見届けさせてください。そのWaiveの日本武道館に僕は続きます。頑張れWaive!!

DAIGO(BREAKERZ)

DAIGO

数少ない、同じ時代を駆け抜けてきたバンドです。
田澤くんの唄の上手さは、頭2つくらい抜けてました。
よっしーの独創性は、他のバンドにはいない個性を感じました。
人気も自分達よりも全然あってうらやましかったのを覚えています。
オンリーワンなバンドでした。

解散の武道館、凄いことです!
日本武道館をライブハウスにしちゃって下さうぃっしゅ!!

O S S!!
俺の 好きな曲は spanner!!

Tama(Hysteric Blue)

Tama(Hysteric Blue)

Waiveとは上京して間もない頃、知人の紹介でライブを観て知り合いました。
メンバーとは同じ大阪出身、Vo.田澤くんとGt.善徳くんとは八尾出身で最寄駅まで同じ。
自身のバンドHysteric Blueのプロデューサー佐久間正英氏もWaiveのプロデュースをしていたり、共通点がたくさんあり、強烈な親近感を持っていました。特に善徳くんとは時々飲みに行ったり相談に乗ってもらったり、楽曲のプロデュースもしてもらいました。東京に地元の仲間がいるってだけで心強かった。
正直、解散は淋しいけれど日本武道館でWaiveを観られるのを今から楽しみにしてます。彼らならきっと最高のライブを観せてくれるはず!

千聖(PENICILLIN、Crack6)

千聖(PENICILLIN、Crack6)

自分は、Waiveをちゃんと知ったのは最近(5~6年?)だし、杉本くんしかよく知らないけど、彼は皆さんご存知の通り「非常にクセ強」だよね(笑)
でもねバンドの音楽性は聞けば聴くほど真反対で非常に耳障りもよく、聴き易い、で…ほんの少しアレンジがビターな香りがして、ロックの良さを知ってるやつらしかできない表現をしてくるよね。
簡単に書くと、田澤くんのボーカルの表現力、メンバーの演奏技術の高さ、そして洗練されたロックで聴きやすい。
これってロックバンドとしては理想的な形だよね。(オレの個人的な見解だけどね)
この度、解散されるということで、今後はメンバー各自のスキルの高さがあるからそれで勝負していくんだろうけど、そんなバンド中々なくてもったいないから、たまには再結成してやったら?笑

永野椎菜(TWO-MIX)

永野椎菜(TWO-MIX)

僕にとっての杉本善徳くんは一見、怖そうな雰囲気に見えるのに仕事中は気配り上手な紳士であり、音楽も人間関係も全体を見つつ自分を抑制して適切に流れを作っていくストイックで知的なタイプの人です。ある意味でどんな仕事にも対応できる万能さがあって頼りに出来ます。ただ、個人的には彼の秘められた狂気みたいなアーティスティックな本能の部分が一番好きです…なかなか見せようとしないけど…スリルを感じます(笑)だから、彼のギターを聴くと、たとえ満点でも「ホントはそうじゃないでしょ?」と更に彼の中の本能に呼び掛けたくなります。僕には欠かせないギタリストです。

藤田幸也(D≒SIRE、JILS、Kαin)

藤田幸也(D≒SIRE、JILS、Kαin)

Waiveについて…? 他にどんな人がコメントするのか知らんけど、おそらく俺がどの人よりも早くその存在を認識したんちゃうかな。
下手したら田澤より早く…笑

2000年の頭に俺が主催するクライスのイベントに「出演させてください」と杉本から、その時点でバンド組んでないのに強引な逆オファーがきて、「イベントの日までに結成するから大丈夫! ボーカルだけは誘おうと思ってるヤツがいる」と。
それが後のWaiveですよ。
で、その次は「CD出したいから2~300万円貸してくれ。」って言ってきましたからね。狂ってるでしょ?
まあ貸したんですけどね。曲だけは本当に良かったんでね。俺もその頃は狂ってたんでしょうね。

解散に向けてですか?
一度でもいいからWaiveに何か奢って欲しいですね。
それくらい売れて欲しいです。今から。
こっちはまだ売れるの待ってますから。マジで。

命(-真天地開闢集団-ジグザグ)

命(-真天地開闢集団-ジグザグ)

かっこよすぎる&沁みる名曲たちと、演奏、そしてライブで一切ブレない安定しすぎのハイトーンボイス!! ひっそりと色々と勉強させていただいておりました。
本当に解散なんですね、、、とても残念です…。
ちなみに杉本さんは以前、たまたま、本当にびっくりするくらいのご近所でした。徒歩2~3分くらい。笑 (私は天界に住んでいますが、地球の仮住まいもある)
大変美味しいお肉をありがとうございました。またご飯連れてってください。

Waive 公演情報

Waive解散公演 Waive LAST GIG.「燦」

2026年1月4日(日) 東京都 日本武道館
OPEN 16:00 / START 17:00

プロフィール

Waive(ウェイブ)

2000年に杉本善徳(G)と田澤孝介(Vo)を中心に結成されたロックバンド。メロディアスなサウンドとエモーショナルなライブパフォーマンスで知られ、ヴィジュアル系シーンで人気を博した。2005年に一度解散したが、その後も数度の再演を行い、2023年4月に正式な再結成を発表。同時に2026年1月4日の東京・日本武道館公演をもって再び解散することを宣言した。2024年11月にセルフカバーアルバム第1弾「BLUE ALBUM」、2025年5月に第2弾「RED ALBUM」を発表。2025年11月に最後の作品となる「The SUN」をリリースした。

La'cryma Christi(ラクリマクリスティ)

1991年に大阪で結成されたヴィジュアル系ロックバンド。バンド名は「キリストの涙」を意味するラテン語(綴りは意図的に変形)に由来する。1990年代後半のヴィジュアル系シーンでMALICE MIZER、FANATIC◇CRISIS、SHAZNAと並ぶ「ヴィジュアル系四天王」の一角として人気を博した。1996年に初のミニアルバム「Warm Snow」をリリースし、1万5000枚を売り上げる。1997年にポリドールレコードと契約を結び、シングル「Ivory Trees」でメジャーデビューするも、2007年1月に解散を発表。2009年、2010年、2012~2013年に再結成公演を行った。2022年4月にKOJI(G)が食道がんで死去。2025年11月に開催された「CROSS ROAD Fest」では、残る4人のメンバーで両日のヘッドライナーを務める。12月から2026年1月にかけて12年ぶりのツアー「La'cryma Christi LiveTour 2025-2026 Night Flight ~final call~」を開催中。