ナタリー PowerPush「東京スカパラダイスオーケストラ」

「完璧を目指し、新たなスタートを切る」1年10ヵ月ぶりのオリジナルアルバムでスカパラ再発進!

2007年はベストアルバム「BEST OF TOKYO SKA 1998-2007」のリリースや、国内ロングツアー・海外ツアーなど、休む間もないパワフルな活動を続けた東京スカパラダイスオーケストラ。そんな日本一のワーカホリックバンドが、2006年6月発売の「WILD PEACE」以来となるニューアルバム「Perfect Future」を3月26日にリリースする。待望の新作やその後に控える全国ツアー、そして彼らの止まることのない活動の原動力について、谷中敦(B.Sax)と川上つよし(B)に話を聞いた。

取材・文/伊藤雅代 インタビュー撮影/中西求

 
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スタジオレコーディングでしか作れないサウンドを目指して

精力的なライブ活動を繰り広げるスカパラだが、オリジナルフルアルバムは実に1年10ヶ月ぶり。今回のアルバムで、彼らはまた新たなステージへの挑戦を試みた。

川上 今回は久しぶりに、スタジオレコーディングならではのことをやろうというのが全員の共通意識にあって、スカパラにしては相当凝っていろいろなことをやってみました。基本は一発録りなんですけど、曲のキャラクターが引き立つようにちょっと遊びの部分を入れてみたりとか。もうね、今までどおりのことをやってるとライブ盤と変わんなくなっちゃうんですよ、今回も初回限定盤にライブ音源ついてるし(笑)。

谷中 スタジオで遊ぶっていうのをみんなですごく一生懸命やったかなって感じがしますね。アイデアが出たらそのアイデアを全部試してみて、どんどんいいものに仕上げていこう、完璧を目指そうと。スタジオでただ録るだけじゃなくて、その後の作業もかなり凝りました。そういうこともあってタイトルに「Perfect」ってつけたんですよ。あとは前作の「WILD PEACE」で歌モノ3部作をやって、その後ベスト盤をリリースして一区切りついたんで、ここで一度けじめをつけてまた新しいスタートを切ろうと、そういう意味で「Future」ってキーワードを持ってきたりしましたね。

スカパラは昨年12月24日の大阪城ホール公演まで、ロングツアーを敢行。そのツアーと並行して、今回のアルバム「Perfect Future」の制作がスタートした。アルバム制作に要した期間はわずか1ヵ月半だったという。

ロングツアーで生まれたそれぞれの想いが曲になっている

川上 アルバム制作はツアー中からちょこっと始まってまして、年内に5曲ぐらい録ったのかな。それでツアーが終わってから本腰を入れて、残りを年明けに録りました。

谷中 制作期間は1ヵ月半ですが、アルバムリリースは前のアルバム(2006年6月リリースの「WILD PEACE」)から1年10ヶ月も空いてるんですよ。その間に海外のフェスに行ったりツアーを回ったりしていろいろな場所を巡って、それぞれの胸に生まれた想いが曲になって出てきた感じがしますね。だからアルバムを通して聴くと、いろんな場所に行った気になれると思いますよ。

川上がツアー中、国内外の古城や城跡を巡る中で生まれた思いを「兵どもが夢の跡」というテーマで曲にした「Warrior Chant」や、スペイン・バルセロナの観客の歓声を取り入れた「A Song For Athletes」など、「Perfect Future」からは精力的なツアーの足跡をそこかしこに感じることができる。ところでここ数年の彼らのアルバムは、ツアーで何度も披露した新曲を多数収録していた。だが今回の収録曲は、ライブではほとんど演奏されていない曲が多い。

川上 2~3曲はライブでやったんですが他はまったくやってないです。意図的に、あえてライブではやりませんでした。今までのパターンだと、アルバム出す頃には僕らが聞き飽きちゃってるんですよ(笑)。それをまた引っさげてツアーに出なきゃいけないでしょ、だからちょっと新鮮味を持たせたいなと思って。

谷中 極論だなあ(笑)。

川上 まあ、アルバムの曲がライブでどんな風になるのかお客さんにも楽しみにしてもらいたいし。こっちもどんな風になるか楽しみですね。

ジャケット写真

東京スカパラダイスオーケストラ「Perfect Future」

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初回限定盤(CD 2枚組)
2008年3月26日発売 / 3200円
CTCR-14568~9 / カッティング・エッジ

通常盤(CD)
2008年3月26日発売 / 3000円
CTCR-14570 / カッティング・エッジ

DISC1
  1. Perfect Future(作曲:北原雅彦)
  2. 女神の願い(作曲:沖祐市、作詞:谷中敦、Vocal:茂木欣一)
  3. Punch'n' Sway(作曲:加藤隆志、北原雅彦)
  4. Me & My Skyline(作曲:NARGO)
  5. 964スピードスター(作曲:冷牟田竜之)
  6. Warrior Chant(作曲:川上つよし)
  7. Last Temptation(作曲:GAMO)
  8. Latin Scorcher(作曲:川上つよし)
  9. A Song For Athletes(作曲:NARGO)
  10. All About My Monster(作曲:茂木欣一)
  11. Pride Of Lions(作曲:沖祐市、作詞:谷中敦、Guest Vocal:伊藤ふみお)
  12. Transit Passenger(作曲:NARGO)
  13. Walking Angel(作曲:北原雅彦)
DISC2(初回限定盤のみ)

LIVE at Montreux
-Montreux Jazz Festival 07-

  1. 太陽にお願い
  2. Call From Rio
  3. Walk Between Raindrops
  4. Natty Parade
  5. SKA ME CRAZY
  6. 追憶のライラック-trumpet dub-
  7. White Light
  8. Tongues of Fire
動画コメント
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プロフィール

東京スカパラダイスオーケストラ

1985年、ASA-CHANG(現ASA-CHANG&巡礼)を中心に結成。当時まだマイナーなジャンルだったスカを誰もが楽しめるポップミュージックに昇華させた功績は大きく、その本格的かつ独特のスタイルは国内外から評価されている。2001年に茂木欣一(Dr)が加入して以降は現在の10人編成で継続中。2007年3月には1998年のカッティング・エッジ移籍後のヒット曲を総括したベスト盤「BEST OF TOKYO SKA 1998-2007」をリリース。ここ数年はヨーロッパ各国へもコンスタントに遠征しており、活躍の場を広げている。