音楽ナタリー PowerPush - 東京パフォーマンスドール
「DREAMIN'」とともに歩んできた2年間
自分の中の孤独に向き合った
──クールな楽曲といえば脇さんの「Shadow Dancer」も見応えがありますね。こちらはどのように表現しようと?
脇 この楽曲はツアーやワンマンごとに自分の中でテーマを変えるんですよ。今回は直前の曲がうさきの「ビバ!ケ・セラ・セラ」で盛り上がるので、パーティの帰り道、1人で帰るときの孤独さをイメージしてみました。
──脇さんといえば笑顔のイメージが強いので、孤独さを表現するというのはすごく研究されたんじゃないかと。
脇 雰囲気は伝わるけど歌詞が届かなければ意味がないので、自分の中の孤独というものに向き合って演じてみました。
──そして飯田さんは「ひらき直りも芸のうち」で普段とは正反対のキャラクターを演じてますね。
飯田 すみません、毒づいた歌詞で(笑)。この楽曲はどれだけブラックな私を表現できるかというのが課題で、ラップにも挑戦してみました。ラップのために滑舌をよくしようとがんばりましたし、歌詞の意味を考えて場面ごとに表情をどうするかノートに書いていきました。
──いわゆる“ブラックらこちゃん”は素の自分の中にもあります?
飯田 自分ではそういうのよくわかんないんですよね。でもサイン会のときにお客さんから「本当はこういう子なんだね」って言われて「ああ、誤解されてます! あれはああいう曲なんです!」って弁解しました(笑)。
櫻井 お客さんは衝撃的だったと思う。あのギャップはすごいもん(笑)。
──上西さんは「異国」で堂々とした姿を見せていますね。
上西 私、結成当初から「丸まってる」ってずっと言われ続けてたんです。猫背ではないんですけど、胸を張ってなかった。なので自分のパートを映像で観て研究したんですけど、昔はほとんど客席を見てなかったことに気付いて。だからちゃんと胸を張って上半身をお客さんのほうに向けて見せていこうと心掛けました。
──特に「異国」は上西さんがシュンとしてたら成立しない楽曲ですからね。どちらかと言うと「私を見なさい!」って感じですし。
上西 そうそう「いいのよ、私を見て」って(笑)。
──高嶋さんの「In the Arm Of Night」はとても大人っぽい楽曲ですが、18歳の高嶋さんとしても挑戦的な楽曲なんじゃないかと。
高嶋 ジャジーな楽曲で雰囲気だけでも十分大人っぽいですし、今の私にどう表現できるかと悩みましたね。私的には25歳くらいの設定で色気を出したつもりなんですけどツアーの最中にはファンの人から「まだ若いよ」って言われて。だったらファイナルでは35歳くらいを意識してやってやろうって(笑)。ほかのキュートな楽曲と比べて、一番大人っぽさを出せる曲だと思うし、私にとっても勝負の曲だったのでがんばってみました。
私、成長したと思います
──この2年間を通して、一番成長したと思うメンバーは誰でしょう?
浜崎 私はらこちゃんだと思います。正直、最初の頃のらこちゃんはどのメンバーよりもダンスを覚えるのが遅くて苦労してたんですよ。だからみんなで「らこちゃん、一緒に練習しよう!」って励ましながらやってたんですけど、最近ではらこちゃんのほうから「そこ、振り違うよ」って言えるくらい誰よりも早く振りを覚えることもあって。
──努力の賜物ですね。
浜崎 足の筋肉の付き方がすごいですもん。最初は本当に細くてすぐに折れそうでしたし。
飯田 すごい筋肉付きましたね。私、本当に運動が嫌いでインドア派で。体育とかもあまり好きなほうじゃなかったんですけど、TPDに入ってダンスを始めてから体育がちょっと好きになりました。
櫻井 え、運動嫌いだったの?
飯田 うん。いまだにバスケとかは苦手だけどね(笑)。
脇 あー、やってる姿が想像できるなあ(笑)。
飯田 それに超シャイだったので、そもそもしゃべるのが苦手という。
──そんな状態でよくアイドルになろうと思いましたね(笑)。
飯田 そうなんですよ。だから最初はいろいろと苦労したんですけど、今では自分から話しかけられるようにもなりましたし。
高嶋 二葉もステージでよくしゃべるようになったよね。もともと楽屋ではめっちゃしゃべる子だったんですけど、ステージだと遠慮しちゃって黙り込んでて。自分の素の感情が表に出るようになってきて、私はすごくうれしいです。
橘 しっかりしなきゃって思いはありましたけど、最年少だからあまり深く考えなくてもいいのかなって思うようになって。プレッシャーもなく伸び伸びとやらせてもらえたのが大きいです。
上西 あとはいさきもすごい成長したと思う。自分のペースを確立してるなって。やっぱりキャラが定まってから吹っ切れた感じもあって本人的にも心地いいんじゃないかと思うんですけど、どうですか?
櫻井 自分で言うのもなんですが、私、成長したと思います(笑)。
一同 あはははは(笑)。
櫻井 だって最初はパフォーマンスどころか表情もこわばってるし、ファンの方からも「笑ってない」ってよく言われてて。それがだんだんとキャラが付いてから自分を出せるようになっていきました。
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- ニューシングル「DREAMIN'」 / 2015年6月10日発売 / EPICレコードジャパン
- 初回限定盤A [CD+DVD] / 1650円 / ESCL-4451~2
- 初回限定盤B [CD+DVD] / 1650円 / ESCL-4453~4
- 初回限定盤C [CD+DVD] / 1650円 / ESCL-4455~6
- デジタルセレクトカップリング盤 [CD+1曲DL] 1300円 / ESCL-4457~8
- 通常盤 [CD] / 1000円 / ESCL-4459
- 期間生産限定盤 [CD] / 500円 / ESCL-4460
初回限定盤 CD収録曲
- DREAMIN'
- BE BORN -Rearranged ver.-
- DREAMIN'(KARAOKE)
- BE BORN -Rearranged ver.-(KARAOKE)
初回限定盤A DVD収録内容
- DREAMIN' -Music Video-
- DREAMIN' -Music Video-(Dance ver.)
初回限定盤B DVD収録内容
DANCE SUMMIT DIGEST at Zepp DiverCity TOKYO 2014.11.26
- OPENING(THE WHITE ROOM)
- WAKE ME UP!! -Rearranged ver.-
- 夜明けのハート -Rearranged ver.-
- 銀色のシルエット -Rearranged ver.-
- ビバ!ケ・セラ・セラ -Rearranged ver.-
- 史上最大の誘惑 -Rearranged ver.-
- BE BORN -Rearranged ver.-
- DREAM TRIGGER
- DREAMIN' -1×0 ver.-
初回限定盤C DVD収録内容
- TPD DOCUMENTARY vol.3(2014.10-2015.2)
デジタルセレクトカップリング盤および通常盤 CD収録曲
- DREAMIN'
- BE BORN -Rearranged ver.-
デジタルセレクトカップリング盤
初代TPDレパートリーのリアレンジバージョン下記5曲のうち1曲を選んでダウンロードできるシリアルナンバーを封入。
- CATCH!! -Rearranged ver.- [高嶋菜七、浜崎香帆+脇あかり、飯田桜子、橘二葉]
- 心のルール -Rearranged ver.- [小林晏夕+上西星来、脇あかり]
- サヨナラの法則 -Rearranged ver.- [橘二葉+櫻井紗季、飯田桜子]
- 純愛90’s -Rearranged ver.- [上西星来、脇あかり]
- 夜明けのハート -Rearranged ver.- [浜崎香帆+脇あかり、橘二葉]
※ダウンロード期間:2015年12月8日23:59まで
期間生産限定盤 CD収録曲
- DREAMIN'
東京パフォーマンスドール
(トウキョウパフォーマンスドール)
1996年に活動休止した東京パフォーマンスドールが2013年6月に新生・東京パフォーマンスドールとして始動。高嶋菜七、上西星来、櫻井紗季、浜崎香帆、脇あかり、飯田桜子、神宮沙紀、小林晏夕、橘二葉の9人がメンバーとして活動している。2013年8月から12月まで東京・CBGKシブゲキ!!にて演劇とライブが融合した「PLAY×LIVE『1×0』」を上演し2014年にはニューバージョンで再演。ライブでは先代TPDから受け継いだ、MCなしで歌とダンスをノンストップで繰り広げる「ダンスサミット」を展開し注目を集める。2014年6月にデビューシングル「BRAND NEW STORY」をリリースし、同年8月には初の東名阪単独ツアーを実施。さらに同年11月と2015年4月にはZeppツアーに挑戦し、「1×0」を冠したシリーズを完結させた。同年6月には結成当初から歌い続けてきた「DREAMIN'」を3rdシングルとして発表した。