ナタリー PowerPush - T-Palette Records#2 - lyrical school

アイドルラップのトップを走る 生まれ変わった6本のマイク

モーツァルトさんとのコラボは大好きすぎて無理

カップリング曲「S.T.A.G.E」レコーディングの様子。左からami、深瀬智聖(LinQ)、mei。

──シングル初回限定盤に収録されるカップリング曲「S.T.A.G.E」にはフィーチャリングゲストとして、ヒップホップのコアなリスナーとして知られるLinQの深瀬智聖さんが参加しています。深瀬さんとのコラボはいかがでしたか?

mei 勉強になりました。智聖さんは最初、自分の好きなラッパーの歌い方を参考にしようって思ってたみたいなんですよ。でも私たちのレコーディング風景を見て「リリスクちゃんたちが個性を出してるから、私ももっと自分らしさを出そう」って思ってくれたそうです。すごくうれしかったです。

yumi 前に雑誌の対談で私とmeiと智聖さんで対談したことがあったんですけど、智聖さんはそのとき「ラップが好きだからこそ、自分にはラップはできない」って言ってたんですよ。

mei 好きすぎて歌えないって。

yumi でも、今回やってもらったら「めっちゃできるじゃん!」って思いました(笑)。

mei

mei 「おー! さすが!」ってなったよね。

erika あと、福岡のおいしいものとかいろいろ教えてもらいました。

yumi 智聖さんがおみやげ持ってきてくれたんですよ。明太子味のペタっとしたおせんべいで、おいしくてみんなで食べまくってました。

mei 「めんべい」ね。

──こういうコラボレーションを続けていくと、より多くの人にリリスクのことを知ってもらえて、ファン層に広がりが出そうですね。

yumi 音楽だけじゃなくて、いろんなことをしてる人とやりたいですね。それこそモーツァルトさんとかどうかな?(笑)

ami やばいでしょー(笑)。

──「lyrical school feat. モーツァルトさん」っていいですね(笑)。モーツァルトの曲はパブリックドメインになってるから、サンプリングするのもいいかもしれません。

erika そんなんして、いいのかなあ……(笑)。

ami 智聖さんと一緒だよね。「大好きすぎて無理!」みたいな(笑)。

ライブで「こんなに汗かいてると思わなかった」って言われて

──tengal6時代の初期のライブはステージ上で横1列になってラップしていたようなイメージなんですが、時間が経つにつれパフォーマンス自体の完成度が高くなってるような気がしますし、最近は皆さんの立ち振る舞いがすごく楽しそうに見えます。

ayaka 曲ごとにフォーメーションがついたのは大きいですよね。今回の新曲も忙しいんですよね。立ち位置があっち行ったり、こっち行ったり。

yumi

yumi 横1列だった頃は、何をしたらいいかわかんなくて、その不安が顔に出てたんです(笑)。

ami 「ちゃんとやれるかな」っていう気持ちばっかり大きかったんだよね。今でも「tengal6」は横1列でやってますけど、お客さんと一緒に乗れる感覚がつかめてきたんで、前より断然楽しめるようになりました。

yumi 動きまわる曲をやるようになったら、横1列の配置でもパフォーマンスできるようになったというのはありますね(笑)。

ami 前に、ライブを観たお客さんから「こんなに汗かいてると思わなかった」って言われたのが衝撃だったんです。すごくクールにラップしてるイメージがあったみたいで。でも「そりゃ夏だ!」とか「リボンをきゅっと」をやってるとき、私たちすごい量の汗をかいて踊ってるんですね。だから「ライブ観ると印象が変わる」ってよく言われます。

mei 「わかってくれたんだ!」って感じでうれしいね(笑)。

ami 誤解が解けたみたいで(笑)。「なんかライブ観ると印象が違う! めちゃくちゃ楽しい!」って言ってくれる方が結構多くて、私たち自身も「あっ、そんな違うんだ」って感じですけど、楽しませられてるんだっていううれしさがありますね。

ラップが苦手な人が聴いてみようと思うきっかけになりたい

──新体制になったlyrical schoolについて、皆さんはこれからどうしていきたいと思っていますか?

hina

hina みんなが親切にしてくれたり、気をつかったりしてくれて、少しずつ慣れてきてるところなんですけど、これからもっと「lyrical schoolのhina」として成長したりしていきたいです。みんなヘッズ(ファン)の皆さんとも仲がいいし、私もそういうところは見習っていきたいって思います。

erika 将来的には誰かがラジオ番組のレギュラーを持つとか、lyrical schoolのメンバーとしてそれぞれがいろんなメディアでの仕事を増やしていったら面白いと思ってます。スポーツバラエティにmeiが参戦してたり、クイズ番組でhinaが答えてたりしたら、めっちゃ応援したい(笑)。

ami ラップが苦手な人ってすごく多いと思うんですよ。私も最初は聴こうと思わなかったし。そんな普通の女の子にも、リリスクを知ってもらうことでラップを聴いてもらいたいなって思うんです。今回の「PARADE」もそうなんですけど、メロディの部分が多くなって聴きやすくなってきたと思うし。

yumi 私は、さっきも話に出たけどコラボがやってみたいです。音楽だけじゃなくていろんなものと。洋服とかでもコラボが流行ってるじゃないですか。そんな感じでいろんなところにリリスク印を付けて回りたいです。私たちの間では「伝説を残す」って言ってるんですけど、そうやってまずはリリスクのことを広く知ってもらいたいです。

mei リリスクは一応アイドルって言ってもらってるんですけど、いい意味でアイドルというものを崩していきたいって思ってます。最初はアイドルだからという入り口で私たちを知ってくれた人が多いと思うんですけど、アイドルというのを抜きにしても普通に「lyrical schoolっていうヒップホップの子たち」って思われるようになりたいです。それにプラスして「アイドルなのにこんなことするの?」みたいなことにもどんどん挑戦していきたいです。

ayaka ヒップホップでもアイドルでもあるのがlyrical schoolらしさだと思うんですけど、「PARADE」はそんな今の私たちを前面に出した曲だと思うんですよ。日本語ラップに抵抗がある人でもスッと耳に入ると思うので、初めての方にもぜひ聴いてもらいたいです。

lyrical school
ニューシングル「PARADE」 / 2013年5月15日発売 / T-Palette Records
初回限定盤[CD] / 1500円 / TPRC-0041
通常盤[CD] / 1000円 / TPRC-0042
初回限定盤収録曲
  1. PARADE
  2. tengal6 take2
  3. S.T.A.G.E feat 深瀬智聖(from LinQ)
  4. PARADE(inst)
  5. tengal6 take2(inst)
  6. S.T.A.G.E feat 深瀬智聖(from LinQ)(inst)
通常盤収録曲
  1. PARADE
  2. tengal6 take2
  3. PARADE(inst)
  4. tengal6 take2(inst)
BACK NUMBER
#1 アップアップガールズ(仮)
#2 lyrical school
#3 Negicco
#4 所属アイドル座談会
T-Palette Records

タワーレコードが発信するアイドル専門レーベルとして2011年6月に設立。以降、立ち上げ時からのメンバーであるバニラビーンズ、Negiccoをはじめ、LinQ(2013年4月にメジャー移籍)、しず風&絆~KIZUNA~、lyrical school、ライムベリー、アップアップガールズ(仮)といった楽曲に定評のあるアーティストが数多く参加し、タワーレコードならではの“音”にこだわった作品が続々とリリースされている。またレーベル主催イベントの開催や、全国各地のアイドルグループを紹介するコンピレーションCDの販売など、アイドル文化の活性化に大きく貢献している。

lyrical school(りりかるすくーる)

「清純派ヒップホップアイドルユニット」というコンセプトのもとオーディションで選ばれた、ami、ayaka、erika、mariko、mei、yumiという6人のラッパーにより2010年に結成。「tengal6」というユニット名で活動し、ハイクオリティな楽曲と「アイドルラップ」という特異なスタンスで大きな支持を集めた。2012年にタワーレコードのアイドルレーベル・T-Palette Recordsに移籍し、それを機にユニット名を「lyrical school」へ改名。tofubeatsプロデュースによるシングル「そりゃ夏だ! / おいでよ」「リボンをきゅっと」をリリースした。2013年1月にmarikoが卒業し、同年3月にhinaが加入。5月には新編成第1弾シングルとなる「PARADE」を発表した。


2014年2月12日更新