アニメ「ガールズバンドクライ」と連動するバンド・トゲナシトゲアリ「キャラクターは仲間でライバル」 (3/3)

著名人3人が「ガールズバンドクライ」にコメント

草野華余子

草野華余子

①アニメ「ガールズバンドクライ」の感想

抱えている痛みもばらばら、境遇もばらばら、背負っているものもばらばら。ただひとつだけ同じなのは、強烈なまでの音楽への執着心。違うから面白い、違うからひとつになれたら嬉しい、違うから混ざり合ったとき何色にだってなれる。バンドの良さって化学変化だ。だけど、ばらばらなんだから、バラバラにだってなっちゃうのがバンド。すぐひとつになれるわけじゃない、何もかもが上手く混ざり合うわけなんてない。バンドの怖さって不協和音だ。第7話、ギクシャクしたまま立ったステージで「名もなき何もかも」を演奏し始めた名もなきバンドは、その瞬間、ぐちゃぐちゃなまんまで“トゲナシトゲアリ”として産声をあげた。その生々しさがわたしの心を掴んで離さない。第10話、帰ってきた仁菜をバンドメンバーが出迎えたシーン。気持ちがひとつじゃなくても音楽って出来るんだけど、音楽がみんなの気持ちをひとつにしてくれるんだってこと、改めて思い出させてくれました。ガルクラありがとう。

②トゲナシトゲアリによるオープニング主題歌「雑踏、僕らの街」、およびエンディング主題歌「誰にもなれない私だから」の感想

2曲に共通して感じたのは、透明感の中にある鋭利な“トゲ”。これに似た感覚、何処かでわたしも経験したな……と思い返して浮かんできたのは、親友と大喧嘩した日の帰り道の綺麗な夕焼けとか、初めて告白して振られた時の涙の味とか、音楽を続けることを家族に反対されて泣きながら説得したあの日のこととか。そうか、トゲナシトゲアリの音楽は青春の形見なんだ。青いから透き通っていて、青いから残酷なんだ。歪だけど洗練されていて、危ういまま胸を抉ってくる彼女たちの音楽、これからが楽しみです。

プロフィール

草野華余子(クサノカヨコ)

大阪府出身のシンガーソングライター / 作詞・作曲家。ソロ活動と並行して数多くのアーティストに楽曲を提供している。2019年7月リリースのLiSAへの提供曲「紅蓮華」が大ヒットを記録し、一躍その名を世間に知らしめた。

天津飯大郎(天津)

天津飯大郎(天津)

①アニメ「ガールズバンドクライ」の感想

初めは「え? バンドのメンバーさんがやるんですか? 声優じゃなくて? 無理じゃないですか?」と思っていたのですが、見れば見るほど違和感がなくなり、そして本人だからこそ乗る気持ちが曲に込められていると気付いた時には、もうトゲナシトゲアリの虜になっていました。
マジで、内容が良すぎます。あんなワガママな主人公、マジで令和のアニメに出てこないですよ。でも、言ってることもやってることも、めちゃくちゃ刺さる。全員それぞれが悩みもやりたいことも現実もあって、でも歌が好きで。
この等身大の言葉と歌を紡ぐプロジェクトなら、マジでいろんな人へこの想いが届くだろうなと思っています。すばるちゃんの「嘘つき」Tシャツ欲しいです。

②トゲナシトゲアリによるオープニング主題歌「雑踏、僕らの街」、およびエンディング主題歌「誰にもなれない私だから」の感想

「雑踏、僕らの街」はめちゃくちゃアニメのOPとして最高にアゲてくれます。歌詞もアニメとリンクしていると思いますし、僕自身何回も何回も聴いて聴いて聴きまくっています。あの「どうしようもない」のところをどうしようもないくらい聴いています。ライブを見に行ってめちゃくちゃ小指立てたいと思ってる曲です。
「誰にもなれない私だから」は本当に誰しもが思ったことのある悩みが歌詞にたくさんあって、メロディも寂し気で、でもそこから歩んでいく様と寂しさの中に潜んでいた優しさがサビで突き刺さってくる、聴いてて自然と涙が出てくる曲だと思います。泣きたい時そっと部屋を真っ暗にして聴いています。そのシチュエーションで5回聴いています。結構泣きたい夜があったことに驚いています。でもその気持ちを救ってくれる素敵な曲だと思います。

プロフィール

天津飯大郎(テンシンハンタロウ)

吉本興業所属のお笑いコンビ・天津のボケ担当。数々のアニメ関連イベントでMCを務めている。

豊田穂乃花(FM802)

豊田穂乃花(FM802)

①アニメ「ガールズバンドクライ」の感想

最初は腹立たしくて仕方がなかった。
みんな思ってんだよって、抱えながら、それでも生きてんだよって。
でも途中で気づいた。この気持ちは嫉妬に近い。私は仁菜が羨ましいのだと。
自分の気持ちに正直で(嘘がつけないともいう)、
納得がいくまで自分とも相手ともぶつかって、向き合って、
そうして受け入れられていく彼女のまっすぐさが羨ましかった。
仁菜のおかげで思い出したよ、自分が音楽を必要とした瞬間のこと。
自分の歩んできた道を正しいものにするために、中指(小指)立ててけ!

②トゲナシトゲアリによるオープニング主題歌「雑踏、僕らの街」、およびエンディング主題歌「誰にもなれない私だから」の感想

仁菜もとい理名さんの歌を聴いたとき、これが「説得力」だと思った。
どんな状況でも、彼女の歌が響けば、空気が変わり、空間は支配される。
そんなボーカルを中心に「わたしはここにいる」と全員が叫んでいるような
「雑踏、僕らの街」。そして、マイクと楽器を持っていないときの彼女たちの姿が
思い浮かぶ「誰にもなれない私だから」。この自分すら透けてこない
“5人の音楽”としての純度の高さが、なにより信頼できる。

プロフィール

豊田穂乃花(トヨタホノカ)

FM802のDJ。2014年10月、放送芸術学院専門学校在学中に「LNEM -エルネム-」でDJデビュー。現在は「802 Palette」「living room 802」を担当している。

トゲナシトゲアリ公演情報

かわさき100フェス

2024年6月29日(土)神奈川県 等々力球場
<出演者>
SHISHAMO / sumika / トゲナシトゲアリ / 常田真太郎(スキマスイッチ)×SHISHAMO / and more


トゲナシトゲアリ 2nd ONE-MAN LIVE

2024年9月13日(金)神奈川県 CLUB CITTA'


トゲナシトゲアリ 3rd ONE-MAN LIVE

2024年11月2日(土)東京都 TOKYO DOME CITY HALL


トゲナシトゲアリ 4th ONE-MAN LIVE

2024年12月開催
※詳細は後日発表。


ATF 25th presents BAYCAMP 2024

2024年9月14日(土)神奈川県 ちどり公園
<出演者>
ストレイテナー / ALI / the dadadadys / Helsinki Lambda Club / and more

2024年9月15日(日)神奈川県 ちどり公園
<出演者>
神聖かまってちゃん / パソコン音楽クラブ / TENDOUJI / トップシークレットマン / トゲナシトゲアリ / and more

プロフィール

トゲナシトゲアリ

理名(Vo)、夕莉(G)、美怜(Dr)、凪都(Key)、朱李(B)の“人見知り出身”5ピースによる、“既成概念ぶち壊し系エモり散らかし”ロックバンド。メンバーは2021年6月より主催・agehasprings、協力・ユニバーサルミュージック、東映アニメーションで開催されたオーディション「Girl's Rock Audition」にて選出され、テレビアニメ「ガールズバンドクライ」劇中バンドと連動しメイン声優を務めると同時に、リアルなバンド活動を展開している。楽曲はすべて玉井健二(agehasprings)がプロデュース。2023年7月に1stシングル「名もなき何もかも」をリリースし、2024年3月には神奈川・1000 CLUBで初ワンマンライブを開催した。同年4月にアルバム「棘アリ」を発表。9月に神奈川・CLUB CITTA'でワンマンを行う。