歌ものに特化したことで3人の個性が色濃く出せた

──「僕がいる未来」の作詞はUさん。未来に対する不安と希望がリアルに描かれていますが、なぜこういったテーマになったのでしょう？

U　今回のシングルの内容をどうするかっていう話し合いの中で、楽曲テーマの候補はいろいろ出たんですよ。「リリース時期に合わせて春を感じられるものがいいよね」とか。メロディに春のさわやかさが似合う雰囲気があったので、基本的にはそういう方向性で歌詞を書こうと思ったんですよね。ただ、書き始めてみたら相当悩んじゃって、「ヤベーわ！」ってメンバーにも連絡したんですけど（笑）。で、結局は自分の実体験を書きました。僕の場合、大切な人が近くにいてくれるおかげで大きな夢を抱き続けることができるんですよ。だから不安になりながらも未来への希望を抱くことの大事さを書いていこうと。

──結果的に、新生活を始める人が多い春という季節にもマッチする内容になっていますからね。すごくいい歌詞だと思います。

U　基本的には僕の思いをバッと出した感じではあるんですけど、そこはまたみんなで話し合いながら季節的にも合うような内容に微調整をしていきました。Aメロの表現をわかりやすく書いたのはSATORUからのアドバイスだったりもしたし。

MASATO　できあがった歌詞には僕らも共感できるところがすごくあって。自分たちの思い描く理想と現実のギャップに日々、葛藤してますから。ただ、この曲を聴いていると、そこで生まれる葛藤はある意味、選択肢でもあるんじゃないかなって思えるところもあったんですよ。葛藤は苦しいけど、それが自分に与えられた選択肢だと考えればポジティブな気持ちにもなれる。そんなことを感じるきっかけになったらうれしいですね。メッセージ的には幅広い世代に響くものだと思うので。

──メッセージ性の強い歌詞を届けるボーカルに関してはどんな思いを込めましたか？

U　今までの歌は音の鳴りとか強さみたいなところを重視していたんですけど、今回は「歌詞をいかに届けるか」っていうことを考えました。

MASATO　3人それぞれの個性や歌詞の捉え方があってもいいとは思うんですけど、曲として伝えたい核の部分は共有しておく必要があるじゃないですか。なのでUさんが歌ったものを聴き、そのニュアンスを確認したうえで僕も歌いました。

U　今回歌を意識した曲を作ってみたことで、3人の歌の個性が今まで以上に出たんじゃないかなって思ってるんですよね。僕らの声は成分的にはかなり似てるところがあるんですけど。

SATORU　あー、確かに。昔はもっと似た声だったけど今回は似てるようで似ていない。それぞれの持ち味が出ている気がする。だからレコーディングを見ていてもすごく楽しかったんですよ。この曲がそれを引き出してくれたと思うと、今後がさらに楽しみになりますね。

ずっとお味噌汁を飲んでました

──「僕がいる未来」のミュージックビデオには、十代から支持されている6人のインスタグラマーが出演されていますね。

U　この曲で描いたような未来への不安や希望って、十代とか二十代前半くらいの若い世代が特に切実に抱く感情じゃないですか。自分たちも実際そのくらいの年齢のときはぐっちゃぐちゃに葛藤してましたし。なのでそういう人たちの代表としてインスタグラマーの方々に登場していただくことにしたんです。

──撮影はいかがでした？

U　インスタグラマーの方々とは別の日に撮ったんで、残念ながらお会いはしてないんですよ。僕らのパートに関しては、ずっと外でのロケだったんでめちゃくちゃ寒かったです（笑）。でも「リリース時期が3月なんで、吐く息が白くならないようにしてください」って監督に言われたんですよ。「どうやってやんねん！」って思ったんですけど、あれって水分を摂らないと白くならないらしくて。それを現場のスタッフの方に聞いたので、僕はずっと水を飲まないでやってました。

MASATO　えー、知らなかったです。

REI　うん。僕、ずっとお味噌汁を飲んでましたもん（笑）。

U　REI、白い息が一番出てたよね。出てた出てた。

──白い息が出ない方法をみんなで共有すればいいのに（笑）。

U　いやー、そこはやっぱ自分が一番カッコよく映りたいんで！

SATORU　これ本音っすよ（笑）。

REI　チームなのにね（笑）。