新しいテミンを提示する「Under My Skin」

──ではリード曲の「Under My Skin」について、テミンさんの思いを教えてもらえますか？

「新しいテミンを見せたい。今までに見せたことのない曲のジャンル、世界観を見せたい」と思い、この曲をリード曲に選びました。誰でもつらいときや大変なときがありますが……でもそんなときこそが、光を見つけられるチャンスでもあると思います。そういう自分の考えを、ファンの皆さんはもちろん、僕のことを知らない方にも伝えたいなと、歌詞に思いを込めた曲です。

──深いメッセージ性のある曲ですよね。

そうですね。制作の初めの段階から僕自身も歌詞のキーワードを出して、スタッフさんと一緒に相談しながら作っていった曲なので……歌うときも自分らしいと言うか。この曲を歌うときは自分の内面、心の中にある伝えたい気持ちをしっかりと持って歌えていると思います。

──テミンさんの心境とシンクロするんですね。

そうなんです。全国ツアー「TAEMIN Japan 1st TOUR ～SIRIUS～」（参照：SHINeeテミン初ソロツアーで新曲への思い告白「僕にとっては皆さんが光」）でもこの曲を歌いましたが、目の前にファンの皆さんがいると本当に思いがこみ上げてきます。うまく伝わっているかはわからないですけど……伝わっているといいなあと思います（笑）。

──この楽曲でテミンさんは1人の人間の苦しい心の内や葛藤を生々しく表現されています。この歌を歌うときに特に意識していることなどはありますか？

今回は感情の表現に特に思いを込めています。これまでの曲のパフォーマンスが「僕の姿を見てください」というものだったとしたら、この曲では僕の姿だけでなく、声の表現や歌詞の世界観、全部を含めて見せたいんです。

──ミュージックビデオもまた、広い海を背にテミンさんが1人歌う姿が印象的な映像でした。

今まではスタジオで撮影をしてCGの演出などもありましたが、今回は広い自然の中にただ1人テミンがいるという光景が印象的だなと僕も思っています。本当に僕、（画面の中で）小さくて……寂しく見えるじゃないですか（笑）。部屋の中にいるシーンも完全に1人なので、そういったところが今回のMVのポイントなんじゃないかなって思っています。

──撮影はいかがでしたか？

風がすごく強くて！ ヘアスタイルを完璧にセットしたのに崩れてしまって僕とヘアメイクのスタッフさんが困りましたが、でも、それこそが自然な姿だと思って。スタイリングでは作ることができないものだと、ポジティブに考えて撮影しました（笑）。

──そうだったんですね（笑）。そしてパフォーマンスの面では、ダンスシーンをしっかりと見せる今までのMVとは違って、テミンさんのちょっとした目線の動きや手の動きなどで強い感情表現がなされているのがすごいなと思いました。

今回はホントにそこに注目してほしかったです。自分の目線や表情から想像を膨らませてもらえたらうれしいなと思っていましたけど……そうやって見てくださって、ありがとうございます。