SUPER★DRAGON|“スパドラ流ラブソング”に滲む挑戦と個性

この曲は謎に満ちてる

──TYPE-Bに収録される「ゲットレジャーニー」はレゲエですね。歌詞には年代物のスニーカーを探しに旅に出る様子が描かれていて、ラップパートも語り部が物語を紡いでいるような感じで。

ジャン

彪馬 「City Noise」とは違ったゆったり感がありますよね。けだるそうにって言うよりは、ほほ笑んで揺れてる、みたいな。僕は夏のビーチでくつろいでるイメージを頭の中に描いて歌ってみたんですけど、歌詞にはスニーカーを探す旅の様子が書かれてます(笑)。スパドラにはファッション好きも多いので、自分たちの愛着のあるものがそのまま歌詞になってるっていうのもいいなと思いました。あとはドロップパートで激しいダブステップが来るので、フェスとかでやってみたいなってすごく思う。

 わかる。

ジャン ラップしてる身としては、この曲は韻の踏み方と緩急の付け方が謎に満ちてると言うか(笑)。最初聴いたときに「特殊なラップ」だなと。なんと言うか、単純にラップが難しかったです。

──どんなふうに攻略していったんですか?

ジャン いつもより緩急を強く意識することでラップっぽさを出していきました。あと、今回はラッパーの3人の入れ替わりがすごく多いんですよ。掛け合いのようになっていて、3人がそれぞれにいろんなパートを担当しているから、これまでにない表情が見れるかもしれないです。と同時に、それぞれの声の違いをもっと明確にしなきゃいけないなっていう課題も見えました。

和哉

和哉 歌詞の意味を理解するのに時間がかかったのもあったし、ダミ声使ってゴリゴリに歌うのも違ったから、僕はいつもよりトーン高めで楽しそうに歌うことを意識しましたね。

ジャン あと今までのラップより言葉を伝えることを重視したかな。日本語をわかりやすく、って意識して歌ったんです。この曲は歌詞を聴いてこそ世界観に入り込める曲だと思うんで、1文字1文字をハッキリ発音しました。だからきっと、聴きやすいんじゃないかなと思います!

玲於 パフォーマンスについては、この曲でどういうふうに踊るのかが全然想像付かなかった。

 1番と2番でフックになる音が全然違うんですよ。振り入れはこれからなんですけど、どうなるかドキドキですね。

自分は人を笑顔にする側の人間になっていくんだ

──そして、TYPE-C収録の「SOUL FLAG」は、今回のリリースイベントツアー「SOUL FLAG」のテーマソングにもなっています。

彪馬 この曲はファンの皆さんと手をつないで歌うようなイメージの曲で、そういう意味では僕らも思い入れがありますし、感情も入れやすいです。せっかくだから、皆さんに覚えてもらって一緒に歌いたいよね。

 そうだね。

彪馬 僕らからのファンの皆さんへの思いも込められているので、歌詞に注目してもらえたら。今回のツアーを通して、また僕らが1つになるための、いいきっかけになる曲だなって思います。

──「SOUL FLAG」ツアーでは各メンバーのソロパフォーマンスコーナーが、1会場に1人割り当てられているんですよね。

玲於

玲於 はい。僕は今回1人でパフォーマンスをやることによって、「自分がまだまだこのレベルまでしか行ってない」っていうことを実感しました。自分の今の実力を再確認したのは、大きな経験になったと思います。「Monster!」っていうシングル自体も、今までスパドラがやってこなかったようなジャンルの曲が詰まっていて、グループの成長がテーマだったりもするので……今回のツアーはグループとしても個人としても成長ができる、本当にいい機会なんじゃないかなって思いますね。

──「君の声がいつも背中押してしてくれたから」というパートなどは、特に9人とファンとのつながりをよく表していますよね。

ジャン はい。自分がこれを感じるのは、ブログだったりでファンの方からコメントをもらったとき。ブログには自分の趣味の音楽の話とかを書くことが多いんですけど、コメントでそれについてリアクションしてくれたり曲を紹介してくれたりするのを見ると、新しい発見がすごくあるんですよ。そういうちょっとしたコメントだとか手紙とかがありがたいです。

彪馬

彪馬 僕は今回の「SOUL FLAG」ツアーでまさにこのつながりを感じているんですけど……それぞれのメンバーのフラッグに、ファンの皆さんからメッセージをもらうっていうプロジェクトがあるんですね。で、自分の回になったとき、たくさんの方に、ホントにぎゅうぎゅうにメッセージを書いていただいて。それを見たときに「たくさんの方に支えられて今の自分たちがあるんだな」って改めて実感しましたし、僕以前、フラッグにメッセージを書いたことがあったんですよ。それはサッカーの日本代表を応援するためのものだったんですけど。今までは書いてた側の自分が書かれる側になるとは思っていなかったから、「ああ、自分は人を笑顔にしたり、魅了したりする側の人間にこれからなっていくんだ」って思いを再確認できました。すごく背中を押されましたね。

実力で証明していくしかないし、最終的には「本物だ」って言われたい

──このシングルのリリースをもってスパドラの2018年がスタートしますが、今年の目標で具体的に掲げているものはありますか?

 大きいロックフェスに出たいです。自分たちがバンドさんの中に入ったときにどうやったら埋もれないか挑戦したいし、実力でのし上がっている人たちが集まるロックフェスで、自分たちがどれだけのパフォーマンスができるか試してみたい。ダンスボーカルグループと共演するフェスに出演させてもらった機会はあるけれど、ロックフェスは経験がないから刺激にもなるだろうし……そこで音楽的な発見ができたらもっとうれしいし。そういった、新しい挑戦をどんどんしていきたいです。

──確かに、ロックフェスはまだまだ男性ダンスボーカルグループが未開拓の場ですもんね。

毅

 そうなんです。僕らの肩書きだけで「聴かない」っていう判断をする方もいるでしょうし、そういったリスナーの気持ちもわからなくはないので……だからこそ、自分たちが実力で証明していくしかないし、最終的には「本物だ」って言われたいです。アウェイな状況は自分たちの成長につながりますから、そういった場所でしっかり戦えるようになりたいですね。あとは今回のシングルでもトロピカルハウスやレゲエと、これまで取り組んでこなかったジャンルを取り入れたりしたので、もっともっと音楽ジャンルの垣根を越えていきたいですね。オルタナティブロックとかを、自分たちの代名詞であるダブステップとミックスさせたら面白いんじゃないかなと思う。そうやっていろんなトライをして、スパドラらしい魅力をたくさんの人に感じてもらいたいです。

彪馬 あとは、何より3月に始まるホールツアーを成功させたいです。今回の「SOUL FLAG」のプロジェクトはツアーにつなげるためのものでもあるので、しっかり流れを作りたいし。初めてのホールツアーだから、これまでライブハウスでやってきたものをどうやってホールで表現して、観に来てくれた方を自分たちの世界に引き込めるかっていうのは大きな課題だと思います。そこを乗り越えてこそ、胸を張って自分たちならではのパフォーマンスができるチームになると思う。なのでしっかりと成功させたいですね。

SUPER★DRAGON

次のページ »
スパドラ学級新聞

SUPER★DRAGON「Monster!」
2018年1月31日発売 / SDR
SUPER★DRAGON「Monster!」TYPE-A

TYPE-A [CD]
1000円 / ZXRC-1129

Amazon.co.jp

SUPER★DRAGON「Monster!」TYPE-B

TYPE-B [CD]
1000円 / ZXRC-1130

Amazon.co.jp

SUPER★DRAGON「Monster!」TYPE-C

TYPE-C [CD]
1000円 / ZXRC-1131

Amazon.co.jp

TYPE-A収録曲
  1. Monster!
  2. City Noise
TYPE-B収録曲
  1. Monster!
  2. ゲットレジャーニー
TYPE-C収録曲
  1. Monster!
  2. SOUL FLAG
SUPER★DRAGON(スーパードラゴン)
SUPER★DRAGON
スターダストプロモーションの若手俳優集団・恵比寿学園男子部(EBiDAN)から生まれたダンス&ボーカルユニット。メンバーは玲於、毅、ジャン、颯、壮吾、洸希、彪馬、和哉、楽の9人。2015年9月結成、2016年11月にテレビ東京系アニメ「遊☆戯☆王 ARC-V」のオープニングテーマを表題曲とするシングル「Pendulum Beat!」でCDデビュー。2017年1月に1stアルバム「1st Impact」を発表する。4月には初の東名阪ツアー「NUMBER 9 TOUR」を成功させ、6月にTBS系アニメ「トミカハイパーレスキュー ドライブヘッド~機動救急警察~」のオープニングテーマを表題曲とする2ndシングル「ワチャ-ガチャ!」をリリース。8月には東阪で行われたワンマン公演「MYSTIC BOOK」を成功させる。2018年1月に初めて恋愛ソングに挑んだ3rdシングル「Monster!」を発表した。
SUPER★DRAGON「SUPER★DRAGON 6th ONEMAN LIVE TOUR」
2018年3月24日(土)
大阪府 NHK大阪ホール
2018年3月30日(金)
福岡県 福岡国際会議場
2018年4月8日(日)
宮城県 電力ホール
2018年5月5日(土・祝)
愛知県 日本特殊陶業市民会館
2018年5月13日(日)
千葉県 市川市文化会館