SKE48「サンダルだぜ」インタビュー|とにかく最高で最強!どストレートなアイドルソング (2/2)

荒野姫楓、念願の初選抜の心境

──では、今回初めて選抜入りをした荒野さんから意気込みをお願いします。

荒野 ファンの方からは「そろそろ荒野姫楓も初選抜だよね?」とか、「告白心拍数」(2024年発表の33rdシングル)の頃から期待の声をかけていただいていたんです。だけど結果的にはチャンスを逃し続けていて。「もうダメなのかもしれない……」というあきらめの気持ちも出始めた中で、今回選抜メンバーに選んでいただきました。だからスタッフさんから最初にお話を聞いたときは「うれしい!」という喜びの感情よりも、「今なの?」という戸惑いが正直大きかったです。

荒野姫楓

荒野姫楓

──意外とそういうものなのかもしれませんね。

荒野 去年、私の中で大きかったのは趣味のロードバイクでお仕事の幅が広がったことなんです。そこに手応えを感じていて、いろんなところで取り上げていただける機会が増えた中で念願の初選抜。喜びの感情は、あとからじわじわ来る感じでした。先日、YouTubeの選抜発表でファンの方にもお伝えすることができて、ここまでがんばってきてよかったと心から思いました。初めて自分のことを褒めてあげたくなりました。

佐藤 素敵! 前から(荒野)姫楓ちゃんは「次に来る子だ」という認識でいたから、選抜が発表されるたびに「あれ? いない……」と驚いていたんです。実際、同期の子とも「なんでひめたん入っていないんだろうね」と話していましたし。ファンの方だけじゃなく、メンバーから見ても選抜に入る実力を持ったメンバーという認識でした。

荒野 そんな……。

佐藤 ひめたんって、とにかくファンの皆さんを大切にするんですよ。ファンの方とすごく強い絆で結ばれていて。その様子を同じTeam KⅡになってからずっと見ていたし、そこはアイドルとしてとても大事な部分だと思うから、本当に期待しかない後輩メンバーです。ぜひ温かく応援してください!

佐藤佳穂

佐藤佳穂

荒野 いやあ、うれしいです。選抜入りが決まったとき、最初に声をかけてくださったのが(佐藤)佳穂さんだったんですよ。(声マネしながら)「ひめた~ん……私……ずっと待っていたんだよー」って妙にしっとりしたトーンで(笑)。

佐藤 そんな甘えたような声、出していたかな(笑)。

荒野 自覚はないかもだけど、佳穂さんはいつもそうですよ(笑)。でも、その優しい気持ちに感激しました。私は幸せ者ですね。

今のSKE48は先輩後輩の壁がない

──そしてこの取材メンバーにはいないものの、今作では大村杏さんが初センターを務めています。

伊藤 私が10期生で(大村)杏ちゃんは11期生なので、自分にとっては最初の後輩ちゃんになります。公演デビューも見届けたんですけど、当時はコロナ禍だったのでステージに上がる人数を絞っていて、8人とかでパフォーマンスしていたんですね。そのときも「なんだ、このキラキラした子は!」という印象がすごく強かった。小さな身体なのに、ステージに立ったら超ビッグに見えるんですよ。パフォーマンス中のオーラが段違いでしたね。

──最初から逸材だったというわけですか。

伊藤 あとは発言がハキハキしていて、自分の意志をはっきり持っているところもまぶしかったです。そんな杏が今回のシングルでセンターに立つということで、私としてもすごく誇らしい気分です。

伊藤実希

伊藤実希

井上 今、私はTeam KⅡに所属していますが、その前はTeam Sにいまして。そのときに杏は研究生アンダーという立場で劇場に立つ機会が多かったんです。私も身長が低いほうだから「どうしたら大きく踊れるんだろう?」というのは課題としてずっと抱えていて、そんな中、後輩で背の低い杏が最初からダイナミックに踊っていたから衝撃を受けました。「この研究生、迫力がすごい!」って。

伊藤 圧倒されちゃうよね。

井上 本当にそう! そんな杏が研究生からTeam Sに昇格したら、今度は私と杏の2人だけでユニットを組む機会があって。そこでまた違った一面も知ることができました。ステージ上ではすごく堂々としていてカッコいいのに、本番前は「ドキドキして緊張しますね」って不安そうに話しかけてきたり。レッスン前も赤ちゃんみたいに眠そうにしているし(笑)。なんというか、“後輩力”があるんですよね。私の写真集を発売初日にうれしそうにゲットしてくれたりして。だから私もついつい「杏~!」って話しかけたくなっちゃう。

井上瑠夏

井上瑠夏

──荒野さんの初選抜といい、大村さんの初センターといい、今のSKE48は新陳代謝が順調に進んでいるということなのでしょうか?

荒野 初選抜の立場から生意気にも言わせてもらうと、先輩と後輩の壁がないなってミュージックビデオ撮影のときに感じました。例えば振付とかに関してわからないことがあると先輩から後輩に質問することもあるし、逆に後輩も先輩に聞きにいったりする。お互いに助け合っている姿を見て、すごくいいチームだなって感じました。

井上 「サンダルだぜ」は若いメンバー3人がフロントに立っていて、そこに対して先輩メンバーも「負けていられないぞ」と闘志をメラメラ燃やしている状態なんです。すごくいい相乗効果が生まれていると思います。SKE48が波に乗ってきていることをメンバーとしても感じていますし、今のSKE48を知らない方にもグループの魅力をアピールできるんじゃないかという自信がありますね。

荒野 一方でグループ全体の雰囲気としては従来のSKE48と変わらない部分が残っている気がします。それは“汗だくの体育会系のアイドル”という結成当時からのイメージ。特に新センターの大村杏ちゃんは若いのに“SKE48イズム”がベースにある子なので、がむしゃらな感じがますます強くなっています。

左から伊藤実希、佐藤佳穂、井上瑠夏、荒野姫楓。

左から伊藤実希、佐藤佳穂、井上瑠夏、荒野姫楓。

──そんな勢いに乗るSKE48ですが、これからの活動において、ズバリどこに注目すればよいですか?

井上 SKE48の一番の強みってチーム制にあると個人的に考えているんですよ。それとチームごとにパフォーマンスする劇場公演。

──AKB48はチーム制を休止しましたから、なおのことSKE48ならではの強みになっていますね。

井上 Team S、Team KⅡ、Team Eとカラーがまったく違っているのに、3チームが一緒になるとSKE48として一丸になれる。あと、ほかのアイドルさんからも「SKE48さんはダンスがパワフル」と褒めていただけることが多いので、その力強さは大事にしておきたいなと思っています。

荒野 個々の活動を活発に行っているのもSKE48らしさかなと感じます。私のロードバイクだけじゃなく、“建築ガール”の原優寧ちゃんやSASUKEアイドルとして注目されている伊藤実希ちゃんもアイドルファン以外の方に刺さると思うんです。ほかにも昆虫が好きだったり、F1とかのモータースポーツに詳しかったり、自分の好きなことがどんどんお仕事につながっていて、メンバーの個性がとにかく豊かなんですよ。

伊藤 今はSNSの影響力が大きいので、いつどこでバズるかわからないですからね。

荒野 そこは本当にSKE48の武器だと思う。好きになってくれたファンの方を大事にするのは当然として、SKE48の魅力をまだ知らない方に対しても積極的に広めていきたいと思います!

左から伊藤実希、佐藤佳穂、井上瑠夏、荒野姫楓。

左から伊藤実希、佐藤佳穂、井上瑠夏、荒野姫楓。

プロフィール

SKE48(エスケーイーフォーティエイト)

AKB48の全国進出第1弾として、名古屋・栄に誕生したアイドルグループ。名称の由来は、活動拠点の栄(SaKaE)の頭文字。秋元康の総合プロデュースにより、2008年7月より活動をスタートさせた。AKB48同様「会いにいけるアイドル」をコンセプトに、栄にあるSUNSHINE SAKAE 2階のSKE48劇場にてTeam S、Team KⅡ、Team E、および研究生が公演を行っている。2009年8月にシングル「強き者よ」でメジャーデビュー。2011年5月にエイベックスへのレーベル移籍を発表し、7月に移籍第1弾シングル「パレオはエメラルド」をリリースした。2012年に初めて単独で「NHK紅白歌合戦」に出場。2014年2月には愛知・ナゴヤドームで、2015年8月には愛知・豊田スタジアムで単独コンサートを開催した。最新作は2026年3月リリースの36枚目のシングル「サンダルだぜ」。