ほかとは違う特別な色
──これから10周年イヤーの活動が始まるところですが、まず10周年と言われたとき、皆さんはどんなことを思いますか?
高柳 私は「ここまで辞めなくてよかったな」って純粋に思いました。卒業は何度も考えたし……今26歳なんですけど、17歳でSKE48に入ったときには、この歳にはもう辞めていると思っていたし。でも続けてきてよかったです。SKE48は一度すごく盛り上がって、そこから一度停滞して……今、もう1回上っているところ。ここからどこまで登り詰められるか、見届けたい思いがあるんです。だからもう少しいたいなって。
──そんな思いがあるんですね。
高柳 以前盛り上がったときと今の盛り上がりって、感覚的に全然違うんですよ。昔はスタッフさんからいただいたお仕事だけを私たちがやらせてもらって……という感じだったんです。けど今は、自分たちからいろんなことを発信してお仕事をいただけることも増えたり、ステージ1つにしてもメンバーとスタッフさんで話し合いながら決めていったりだとか。与えられたものをやっていただけだったのが、スタッフさんと切磋琢磨してもっといいものを作ろうとする行動ができるようになってきたんです。そこで結果が出ると自信にもつながるし、「自分たちは間違ってなかったんだな」って思えるんですよね。今のメンバーの自信を支えているのは、今の波が“48グループブーム”に乗った波じゃなく、自分たちがスタッフさんやファンの皆さんと作り上げた波だっていうことなんです。
──自分たちがSKE48の活動に積極的になってきている、というのはほかの皆さんも自覚がある?
一同 はい。
後藤 私たち「SKE48 ZERO POSITION」って番組をやらせていただいているんですけど、そこでは「こういうことをやりたいです」という私たちの意見をスタッフさんがすごく聞き入れてくださるんです。スタッフさんの力があったうえで私たちが「こういうことをやりたい」って意見をして、1つひとつのことを達成していくSKE48はすてきだなって思います。
──ちなみに、先ほど「不安なオレンジ」という歌詞についての高柳さんのお話もありましたけど、ほかに「無意識の色」の歌詞で気になる箇所ってありますか?
後藤 「希望という名の未来の向こうは 青みを帯びてる」っていう歌詞は対比されていますよね。
高柳 青とオレンジね。
後藤 あと「世界の仕組みは単純で そこに見えるものが全てなんだと 思ってた愚かさよ」っていうのは、周りからいろいろ言われることもあるけど、それに惑わされちゃだめだよ、と言うか。“世界”はきっと、表面しか見ないじゃないですか。例えば卒業生についても、「主要メンバーがいなくなった」っていうところだけで評価されちゃう。でも本当はそうじゃなくて、そのあとの歌詞に「僕たちの無意識は 一体 何色だ?」ってあるように、周りは関係なく……私たちとファンの方が作る、ほかの何かとは違う特別な色があるんだよってことなのかなって。
大場 めっちゃ考えてるやん。
高柳 どんなにうまくいかなかったときでも、そのときにはそのときの色が付いていて、その色があるからこそ今がある。それが「無意識の色」なのかなとは思います。それがキレイな色でも濁った色だったとしても、結果的に素敵な絵が完成させられるならいいのかなって。そんなふうに感じますね。
今のSKE48で立つからこそ、また自分たちは変われる
──次に、今後に向けた思いを。10周年イヤーの2018年、どんな1年にしていきたいですか?
高柳 ナゴヤドームに立ちたいです。
一同 (拍手)
高柳 ファンの方の中には一緒にドームを目指してくれる方もいるし、「一度立っているんだから同じことを繰り返しても」っていう考えを持っている方もいらっしゃるんですけど、でも今のSKE48には2014年のナゴヤドームには立てていないメンバーがたくさんいるんです。当時とはメンバーも全然違うし、あとこれは私の考えなんですけど……あのときのSKE48と今のSKE48はまったく別物だってすごく感じていて。今のSKE48で立つからこそ、また自分たちは変われると思っているので、今のSKE48でナゴヤドームに立ちたいです。
──そうなんですね。
高柳 前回のナゴヤドーム公演が終わったあと、ちょっと悔しい思いなんかもあったけど……またすぐにナゴヤドームを目指したいか?と言ったらそうはならなかったんです。でも今自分はもう1回ドームを目指したいと思えるメンバーに出会えているし、そう思えることがうれしいから、10周年という区切りでドームを目指しそれを達成して、また新しい目標を見つけられたらいいなって思います。
大場 あとはもっと地元に根付きたいですね。やっぱり自分たちは、「栄」の文字を背負っているので。去年は東海地方でのお仕事がすごく増えた年だったんです。ずっと「原点回帰」と言い続けて、それがやっと形になってきた年だったので、10周年を迎える今年は地元の愛知県の方にもたくさん「おめでとう」って言ってもらいたいなと思います。もちろん全国区は目指さなきゃいけないし、そこは常に意識に入れているんですけど、SKE48としては地元の方とのつながりをさらにガッツリ強めていきたいなって思います。
──では最後に、皆さんは今のSKE48の“色”って、どんなものだと考えていますか? どんなところが自分たちらしさでしょう?
古畑 前を向いているところ、だと思います。最近入って来た後輩たちもナゴヤドームについて「連れていってもらうんじゃなくて、自分たちの手でつかんで自分たちの足で立ちたい」っていう思いを持っていたり、積極的に前向きに考えているところがすてきだと思うし、先輩は先輩でちゃんと未来を見据えてる。失敗を今後に生かして引き出しを増やしたりとか、どんなときにも前向きに考えることができているんです。だから今のSKE48らしさを言い表すなら、「前向き」っていう言葉がすごい合うかな。
──皆さんも納得という感じですか?
古畑以外全員 うん!
古畑 ああ、よかった!(笑)
- SKE48「無意識の色」
- 2018年1月10日発売 / avex trax
-
TYPE-A 初回限定盤
[CD+DVD]
1646円 / AVCD-83952/B -
TYPE-A 通常盤
[CD+DVD]
1646円 / AVCD-83956/B -
- CD収録曲
-
- 無意識の色
- 反射的スルー(ラブ・クレッシェンド)
- We're Growing Up(愛知トヨタ選抜)
- 無意識の色 off vocal
- 反射的スルー off vocal
- We're Growing Up off vocal
- DVD収録内容
-
- 無意識の色 Music Video
- 反射的スルー(ラブ・クレッシェンド) Music Video
- 10周年を愛知県でPR
-
TYPE-B 初回限定盤
[CD+DVD]
1646円 / AVCD-83953/B -
TYPE-B 通常盤
[CD+DVD]
1646円 / AVCD-83957/B -
- CD収録曲
-
- 無意識の色
- 夜明けのコヨーテ(サガミチェーン選抜)
- We're Growing Up(愛知トヨタ選抜)
- 無意識の色 off vocal
- 夜明けのコヨーテ off vocal
- We're Growing Up off vocal
- DVD収録内容
-
- 無意識の色 Music Video
- 夜明けのコヨーテ Music Video
- SKE48劇場デビュー9周年記念特別公演 前編
-
TYPE-C 初回限定盤
[CD+DVD]
1646円 / AVCD-83954/B -
TYPE-C 通常盤
[CD+DVD]
1646円 / AVCD-83958/B -
- CD収録曲
-
- 無意識の色
- ぼっちでスキップ(名前呼ばれ隊)
- We're Growing Up(愛知トヨタ選抜)
- 無意識の色 off vocal
- ぼっちでスキップ off vocal
- We're Growing Up off vocal
- DVD収録内容
-
- 無意識の色 Music Video
- ぼっちでスキップ Music Video
- SKE48劇場デビュー9周年記念特別公演 後編
-
TYPE-D 初回限定盤
[CD+DVD]
1646円 / AVCD-83955/B -
TYPE-D 通常盤
[CD+DVD]
1646円 / AVCD-83959/B -
- CD収録曲
-
- 無意識の色
- 触らぬロマンス(サクララブレター32)
- We're Growing Up(愛知トヨタ選抜)
- 無意識の色 off vocal
- 触らぬロマンス off vocal
- We're Growing Up off vocal
- DVD収録内容
-
- 無意識の色 Music Video
- 触らぬロマンス Music Video
- 若手をイライラさせてみようシリーズ復刻版
-
劇場盤
[CD]
1028円 / AVC1-83960 -
- 収録曲
-
- 無意識の色
- Because どっちつかず(コサンガー7)
- We're Growing Up(愛知トヨタ選抜)
- SKE48 22nd Single Medley
- 無意識の色 off vocal
- Because どっちつかず off vocal
- We're Growing Up off vocal
- SKE48(エスケーイーフォーティエイト)
- AKB48の全国進出第1弾として、名古屋・栄に誕生したアイドルグループ。名称の由来は、活動拠点の栄(SaKaE)の頭文字。秋元康の総合プロデュースにより、2008年7月より活動をスタートさせる。AKB48同様「会いにいけるアイドル」をコンセプトに、栄にあるSUNSHINE SAKAE 2階のSKE48劇場(SUNSHINE STUDIO)にてチームS、チームKII、チームE、および研究生が公演を行っている。2009年9月にシングル「強き者よ」でメジャーデビュー。2011年5月にエイベックスへのレーベル移籍を発表し、7月に移籍第1弾シングル「パレオはエメラルド」をリリースする。2012年9月に1stアルバム「この日のチャイムを忘れない」を発表。2017年2月には2ndアルバム「革命の丘」が発売され、同年7月には新センターに小畑優奈を据えた約1年ぶりとなるシングル「意外にマンゴー」を発表した。2018年1月にグループの10周年イヤーの幕開けを飾るニューシングル「無意識の色」をリリース。