ナタリー PowerPush - SKE48

みんなで盛り上がって「当たって砕けろ」 5thシングルは元気な告白ソング

SKE48がニューシングル「バンザイVenus」を3月9日にリリースする。今回ナタリーでは、この曲を歌う選抜メンバーから桑原みずき、高田志織、松井玲奈、小木曽汐莉、高柳明音、木本花音の6人にインタビューを実施。楽曲の魅力やビデオクリップ撮影時のエピソードなどについて訊いた。

また、大躍進を遂げた2010年を振り返りつつ、2ndシングル「青空片想い」をリリースした1年前から現在までに経た変化についても言及。さらに、選抜メンバー入りしたことで見えたこと、選抜落ちを経験したことで感じたことなど、興味深い話をたっぷり語ってもらった。

取材・文/西廣智一 撮影/中西求

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何が「バンザイ」で何が「Venus」なんだろうって(笑)

──新曲「バンザイVenus」はすごくインパクトのあるタイトルですね。

インタビュー風景

松井玲奈(チームS) 最初にタイトルを聞いたとき、何が「バンザイ」で何が「Venus」なんだろうって(笑)。どんな曲なのかすごく気になるタイトルだなって思いました。実際に曲を聴いたときも、前作の「1!2!3!4! ヨロシク!」よりもさらにメンバーみんなで盛り上がって歌うことができる曲だなって感じて、レコーディングがすごく待ち遠しかったですね。

──レコーディングはスムーズに進みましたか?

桑原みずき(チームS) サビでのリズムの刻み方がすごく独特で。普段こういうリズムの曲を歌ったことがなかったので、ズレたりしないか大変でした。

──確かにすごく特徴のあるリズムの刻み方ですよね。

高柳明音(チームKII) しかも、Aメロは普通のテンポで歌って、Bメロで音程が低くなってから「危険球だね」って歌詞から急にテンポが速くなるんです。曲調の起伏や音の強弱がとにかく激しい曲なので、最初は歌うのが難しかったですね。

──歌詞は片思いがテーマですが、今回の主人公はこれまでの楽曲の主人公とはタイプが全然違いますね。「青空片想い」や「ごめんね、SUMMER」では好きなんだけどその気持ちを打ち明けられないもどかしさが伝わってきましたが、今回は「当たって砕けろ」っていう勢いが歌詞や曲調から強く感じられます。

小木曽汐莉(チームKII) そうですね。今までの曲はちょっと切ない感じがあったんですけど、「バンザイVenus」は今まで以上にストレートで、歌っている自分自身も励まされました。

──「失うものなんかねえ」「これが告白だ 生き様だ」というフレーズも印象的ですが、歌うときに何か注意したことってありましたか?

桑原 やっぱり女の子だと告白するときに「もし振られたら自分が傷ついてしまう」とか、ちょっとマイナスなことも考えてしまうと思うんです。でも、この曲では主人公の男の子が本当に失うものはないから告白しようってすごく前向きで強気なので、男の子の気持ちになって歌いました。気持ちを伝えることが一番大事なんだっていうことを、聴いてる人に伝えたいです。

高柳 「失うものなんかねえ」のパートは「てやんでえ」みたいな振り付けで(笑)、そういう部分で踊りながら気持ちが入るっていうのもありますね。あまりアイドルっぽくない振り付けかもしれないけど、そこをあえて「当たって砕けろ」ぐらいの意識で思いっきりやって、遠くから観てるファンの皆さんにまで気持ちが伝わるように大きく踊るようにしてます。

ビデオクリップには1000人分のパワーが詰まってる

──「バンザイVenus」はビデオクリップもとにかくすごいの一言で。

インタビュー風景

高柳 あはは(笑)。ビックリしますよね、最初に観たときは。

──撮影は地元・名古屋で行ったそうですが、エキストラ1000人と一緒に踊っていたり、商店街いっぱいに人がいる映像は本当にインパクトがありますね。

高田志織(チームS) 完成したビデオクリップを観て、「あっ、あんなに後ろまでいたんだ」って初めて知りましたし。

──エキストラの皆さんはファンの方だけでなく、小さい子からお年寄りまで本当に幅広くて、日常生活の中の1コマを観てる感じがしました。

高田 ファンの皆さんをはじめ、エキストラの方々がすごくあたたかくて。撮影中は何回も踊るんですけど、毎回声を出してすごく盛り上がってくれました。メンバーだけのときとは違って、周りの人たちから励まされながら撮影できたので、ビデオには1000人分のパワーが詰まってると思います。

──あの振り付けはみんな一斉に練習をして覚えたんですか?

高柳 撮影現場の近くにある大須神社に集まって、「バンザイVenus」の振り付けをしてくれた先生が指導してくれて。

高田 撮影の合間に皆さんが練習している姿を観て、ちょっと感動しました。

小木曽 しかも覚えるのが早いんです!

桑原 普段の劇場公演でも私たちが踊ってるのを観ながら一緒に踊って楽しんでくださってるので、その分ファンの皆さんはダンスを覚えるのがすごく早くて。

高柳 キレイに揃ってるんですよ。

桑原 監督さんからは「みんな踊りが上手すぎるから、もっとバラバラにしてくれないと素人っぽく見えないよ!」って言われるぐらい揃っていてビックリしました(笑)。

地元で撮影した感じが出て本当に良かった

──撮影の合間にエキストラの皆さんと話したりもしましたか?

インタビュー風景

桑原 小学生の男の子が私達のすぐ後ろにいたんですけど、私は「ひとりだけこの中で一番おばさん」と言われてめっちゃケンカしたんですよ(笑)。

高田 たぶん一番親しみやすかったからだと思うんですけど、「40歳くらいに見える!」とか言われていて(笑)。

桑原 「この中で一番優しくなさそう」とか!(笑)

高田 それがすごく面白くて、みんなでゲラゲラ笑って楽しかったです。

──映像から和気あいあいとした感じが伝わってきました。その雰囲気は、地元での撮影だったからリラックスできたっていうのも大きかったんでしょうか。

桑原 それもあると思います。大須仁王門商店街の真ん中で撮影したんですけど、お店で仕事中の人も仕事着のまま踊ってくれたので、地元で撮影した感じが出て本当に良かったです。

──木本さんは「1!2!3!4! ヨロシク!」「青春は恥ずかしい」に続いてのビデオクリップ撮影でしたが、もう撮影には慣れました?

木本花音(チームE) まだ全然慣れてないんですけど、わからないことがあったら先輩たちが教えてくれたし、撮影に参加してくれた方もあたたかく迎えてくださったので、リラックスしてやれたと思います。

5thシングル「バンザイVenus」 / 2011年3月9日発売 / CROWN GOLD

  • 通常盤 typeA[CD+DVD] 1600円(税込) / CRCP-10261 / Amazon.co.jpへ
CD収録曲
  1. バンザイVenus [歌:選抜メンバー16名]
  2. 愛の数 [歌:team KII]
  3. 卒業式の忘れもの [歌:白組]
  4. バンザイVenus (off vocal)
  5. 愛の数 (off vocal)
  6. 卒業式の忘れもの (off vocal)
DVD収録内容
  • 「バンザイVenus」music video
  • 「卒業式の忘れもの」music video
  • 特典映像「バンザイVenus」music video メイキング
初回生産分封入
  • 全国握手会イベント参加引換券
  • オリジナルトレーディングカード(全16種類のうち)ランダム1枚
  • 通常盤 typeB[CD+DVD] 1600円(税込) / CRCP-10262 / Amazon.co.jpへ
CD収録曲
  1. バンザイVenus [歌:選抜メンバー16名]
  2. 愛の数 [歌:team KII]
  3. 誰かのせいにはしない [歌:紅組]
  4. バンザイVenus (off vocal)
  5. 愛の数 (off vocal)
  6. 誰かのせいにはしない (off vocal)
DVD収録内容
  • 「バンザイVenus」music video
  • 「誰かのせいにはしない」music video
  • 特典映像「バンザイVenus」music video メイキング
初回生産分封入
  • 全国握手会イベント参加引換券
  • オリジナルトレーディングカード(全16種類のうち)ランダム1枚
  • 劇場盤 [CD] 1000円(税込) / SKE-10004
CD収録曲
  1. バンザイVenus [歌:選抜メンバー16名]
  2. 愛の数 [歌:team KII]
  3. 卒業式の忘れもの [歌:白組]
  4. 誰かのせいにはしない [歌:紅組]
  5. バンザイVenus (off vocal)
  6. 愛の数 (off vocal)
  7. 卒業式の忘れもの (off vocal)
  8. 誰かのせいにはしない (off vocal)
SKE48(えすけーいーふぉーてぃえいと)

アーティスト写真

AKB48の全国進出第1弾として、名古屋・栄に誕生したアイドルグループ。名称の由来は、活動拠点の栄(SaKaE)の頭文字。秋元康の総合プロデュースにより、2008年7月より活動をスタートさせる。AKB48同様「会いにいけるアイドル」をコンセプトに、栄にあるSUNSHINE SAKAE 2階のSKE48劇場(SUNSHINE STUDIO)にてチームS、チームKII、チームE、および研究生が公演を行っている。結成以降、AKB48のコンサートにゲスト出演するほか、不定期ながら東京、大阪、福岡などで出張公演も展開。2009年4月には香港で初の海外公演、5月には名古屋BOTTOM LINEで初の劇場外単独コンサートも実現した。同年8月にシングル「強き者よ」でメジャーデビュー。同曲はオリコンデイリーチャート最高2位、ウィークリーチャート最高5位という快挙を成し遂げた。2010年2月にはチームS 2nd公演「手をつなぎながら」がCD化。翌3月にはチームKII 2nd公演「手をつなぎながら」のCDアルバムと、2ndシングル「青空片想い」を立て続けにリリースした。同年7月には3rdシングル「ごめんね、SUMMER」を発表し、オリコンウィークリーチャート最高3位を記録。10月には全国3都市で、グループ初の単独コンサートツアーを成功させた。2011年1月16日からはチームEの1st公演がスタート。3月9日にニューシングル「バンザイVenus」発売。