SHANKがBlu-ray / DVD「Honesty Tour 2017」を1月10日にリリースする。この作品は彼らが今年約8カ月かけて回ってきたライブツアー「Honesty Tour 2017」の東京・赤坂BLITZ公演の模様と、ツアーのドキュメンタリーに加え、自主レーベル・BAiTFiSH RECORDS立ち上げ以降に発表したミュージックビデオ5本を収めたもの。自然体でライブをし、合間に釣りやキャンプを楽しむメンバーの姿が映し出されている。
「ダサいと思うことをやらないだけ」と語る3人に、常にシンプルな演出でライブを行う理由や、年明けのワンマンライブへの意気込みなどを聞いた。
取材・文 / 小林千絵 撮影 / 関竜太
8カ月かけてツアーへ
──今年2月から9月までの約8カ月にわたるライブツアー「Honesty Tour 2017」、お疲れ様でした。振り返ってみてどうですか?
庵原将平(Vo, B) あんま覚えてない……。
松崎兵太(G, Cho) 単純に長かったです。今まではもうちょっと日程的にキュッと詰めてやってたんですけど、今回はのんびりやってみようということで、期間を長めに設けてやったんですけど……結局バタつきました。
庵原 どうせならもうちょっとのんびりやりたかったですね。
池本雄季(Dr, Cho) やるならね。
──前回のインタビュー(参照:SHANK「Honesty」インタビュー)で、ツアーの意気込みを「いい魚が釣れたら」とおっしゃっていましたが、釣りの成果は?
松崎 まあそれなりに。時間見つけて釣りできたんでよかったっすね。
──DVDに収録されているドキュメンタリーでは、釣りをして、遊んで、ライブしてという日常のような日々が映し出されていましたね。
庵原 はい。そのまんまです。
──中でも印象的な出来事はありましたか?
庵原 わんこそば、初めて食べたね。
松崎・池本 ああ!
庵原 普通のそばにすればよかったって思いました。あとキャンプしましたね。それくらいっすね。
ライブに制限の出る演出は不要
──ライブで印象的なことだったことはありますか?
庵原 特に。いつも通りです。
──楽曲や演奏面でツアー前とあとで変化したことは?
庵原 アルバムの曲をやっと歌いながら弾けるようになったかな。
松崎 そうだね。
池本 うーん……あんまり変わんなかったですね。
松崎 雄季はツアー通して下手だったってくらい。あんまりうまくならなかったです(笑)。
──SHANKには会場の大きさに関わらず変わらないライブをしている印象があって。ファイナルシリーズは愛知・DIAMOND HALL、東京・赤坂BLITZ、大阪・BIGCATと大きめな会場だったので、例えばライブをするとなったらレーザーやファイヤーボール、映像を使ったり、大掛かりなセットを用意することもできたと思うんですけど、SHANKはいつも通りバンド名を書いたフラッグがかかっているだけ。
庵原 照明の人とかにも言われたんです、「こういう演出できるけどどう?」って。でも(演出を)やるって決めたらそれ通りやらなきゃいけないじゃないですか。
松崎 プログラムされちゃうから、その場で曲を変えられないとか。
──なるほど。
庵原 それはめんどいなという話になってやらなかったですね。
──やってみたい気持ちは?
庵原 あんまりないですね。ダッチワイフ並べたりしたら面白いかなとかは思いますけど(笑)。
──やってみたいと思わないのは、曲の順番が変えられないからなどライブに制限が出てしまうから?
庵原 似合わないと思うんですよね。それで絵になるバンドはいいですけど、俺らがやっても「はあ?」って感じじゃないですか。
池本 その「はあ?」ってなる感じが面白いってなるならまたいいですけど。
庵原 どんなツラしてやったらいいかわかんない。
松崎 しかも特効出たら出たでビックリすると思う(笑)。
池本 熱いし、危ないし(笑)。
庵原 火、使うようになったら「SHANK、行ったなあ」って思ってください(笑)。
次のページ »
「また来たい」と思ってもらえるライブを
- SHANK「Honesty Tour 2017」
- 2018年1月10日発売 / BAiTFiSH RECORDS
-
[Blu-ray]
5076円 / CTXD-20086 -
[DVD2枚組]
4536円 / CTBD-20084~5
- 収録内容
-
Honesty Tour 2017 -Final Series- 2017.9.19@AKASAKA BLITZ
- Surface
- Mighty Clash
- Good Night Darling
- Life is...
- Cigar Store
- Hope
- Take Me Back
- Time is...
- Frustration
- Wall Ride
- Movie
- 620
- Departure
- Two sweet coffees a day
- Weather is Beautiful
- From tiny square room
- Keep on Walking
- Restart
- TOP WATER
- My sweet universe
- Love and Hate
- It's not a game
- Set the fire
- Honesty
- submarine
- Long for the Blue moon
- Lamp
- BASIC
- Stop the crap
Honesty Tour 2017 Documentary Film
-
Music Video
- Hope
- First Light Anthem
- Honesty
- Mighty Clash
- Life is...
ライブ情報
- The Heavy Clash
-
- 2018年1月13日(土)大阪府 なんばHatch
- 2018年1月16日(火)東京都 新木場STUDIO COAST
- SHANK(シャンク)
- 長崎在住の庵原将平(Vo, B)、松崎兵太(G, Cho)、池本雄季(Dr, Cho)からなるスリーピースバンド。スカの要素を多く取り入れたメロディックパンクサウンドで人気を集めている。2014年には「FUJI ROCK FESTIVAL '14」「COUNTDOWN JAPAN 14/15」など大型フェスティバルに出演。その名をさらに広めた。2015年、それまで所属していたインディーズレーベル・THE NINTH APOLLOから離れ、エイベックス内に自主レーベル・BAiTFiSH RECORDSを設立する。9月には同レーベルより3rdミニアルバム「SHANK OF THE MORNING」、DVD「11 YEARS IN THE LIVE HOUSE」を同時リリース。10月には自主企画イベント「BLAZE UP NAGASAKI 2015」を長崎・長崎市神の島公園特設ステージにて開催した。2017年1月に4thフルアルバム「Honesty」をリリース。2月から45公演におよぶレコ発ツアーを実施した。同ツアーの東京・赤坂BLITZ公演の模様を収めた映像作品「Honesty Tour 2017」を2018年1月に発売。発売後に大阪・なんばHatchと東京・新木場STUDIO COASTでワンマンライブを実施する。