ナタリー PowerPush - SATANIC CARNIVAL'14

Kazuki(FACT)×MAH(SiM)対談 &全出演者意気込みコメント

PIZZA OF DEATH RECORDS主催イベント「SATANIC CARNIVAL'14」が6月7日、千葉・幕張メッセ 国際展示場9-11ホールで開催される。ナタリーでは同イベントの特集を企画し、出演アーティストの中からFACTのKazuki(G, Vo)とSiMのMAH(Vo)の2人による対談を実施。現在勢いに乗る2組の交流やそれぞれの音楽観、そして「SATANIC CARNIVAL '14」への意気込みをじっくり語ってもらった。

また特集後半には、「SATANIC CARNIVAL '14」出演アーティストのコメントを掲載。これを読んで、来たるイベントに備えよう。

取材・文 / 荒金良介 インタビュー撮影 / 佐藤類

 
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これはちょっとがんばらなきゃヤバイな

左からMAH、Kazuki。

──お2人はいつ頃から交流を持つようになったんですか?

MAH しっかり話したのは韓国でしたっけ?

Kazuki だね。「仁川(インチョン)ペンタポート・ロック・フェスティバル」のときかな。

MAH 一昨年の夏ですよね。

Kazuki 一緒に焼肉食いに行って。そのときは普通の話というか、あんま音楽の話はしてないかな(笑)。

──MAHさんから見て、FACTの音楽はどう映ってました?

MAH アメリカに行く前のFACTはライブも観たことないし、廃墟で撮ったPV(「Resident in my room」)とかそのへんしか知らなくて。メジャーデビュー後は普通にCDを買って聴くようになって、これはちょっとがんばらなきゃヤバイなと思ってました。

──がんばらなきゃヤバイ?

MAH もう、ラウドロックのネクストレベルみたいな音だったから。ここ数年日本にもメタルコア、スクリーモのバンドが増えてきてたけど、FACTはそれ以前から活動していてとっくに「これがFACT!」という音楽をやってましたからね。当時は「こりゃ追い付けない」と思いました。

──どこが新鮮でした?

MAH 

MAH FACTみたいにプログレッシブな曲を書いてるバンドは俺らの周りにはいなくて。俺らもそうだけど、もっと聴きやすいものを狙って作ってるバンドばかりだったんです。FACTはそういうの関係なく好き勝手にやっていて、そこがすごいなと。

Kazuki うれしいっすね。FACTは、ロックにすげえやられて刺激が欲しくて、いろんな音楽を聴き漁った結果、求めているものを自分たちで作ったほうがいいんじゃないのという気持ちが強くなって始めたんです。MAHも言ってたけど、今じゃバンドもすごく増えてきて、海外のロックに馴染む日本のバンドが増えてきたんですよね。音もいかついし、演奏も上手だし、楽曲の作りもいいし。でもその中で、FACTは周りと同じことをしようとは思っていない。みんな自分が一番だと思ってやってますからね。こんなにカッコいい音楽を作るSiMにも自分たちが考えてることがちゃんと伝わってるんだなって、単純にうれしいです(笑)。

これから楽器を始める人に夢がないシーンにはしたくない

──FACTから見て、世代が1つ下に当たるSiMの音楽に関してはどう思ってますか?

Kazuki 俺らはメロコア、ハードコア、パンク寄りのところから出てきたんですけど、音楽的には粗い感じで、ライフスタイルを含めたトータルの世界観に憧れたんですよね。そこからだんだんラウドというか、楽曲の作りからライブのスタイルまで計算されたバンドがすごく増えて。それがSiMみたいに俺らより下の世代だと思うんですよ。なんだろ……恥ずかしさがない感じというか。

MAH ああ、それは言われますね(笑)。

Kazuki

Kazuki その中でSiMは頭1つ抜け出てるからすごいなと。

──MAHさんは「恥ずかしさがない」とよく言われるとのことですが?

MAH 先輩たちの世代はナマ感を大事にするじゃないですか。普段通りのテンションでステージに上がって、自然体でやってどれだけカッコよく見せられるかの勝負で。それはそれでカッコいいと思うけど、俺が憧れていたアーティストは例えばKornのジョナサン・デイヴィスとかDeftonesのチノ・モレノとかマリリン・マンソンとか、作り込まれたキャラクターがあって、それに合わせてカッコいい音をガンガン出してる人たちなんです。ショーというか、エンタテインメントの世界に憧れて育ったんですよ。さっきKazukiくんの話を聞いて思ったけど、俺らの世代ってほんとにマジメで「なぜお前がバンドやってるの?」みたいな奴ばかりで、ライフスタイルがロックなやつはほとんどいなくて。俺はその世代だけど、ロックな生き方に憧れてた部分もデカいからKazukiくんが言ってることもすごくわかるんですよ。

──なるほど。

MAH 人間としてクズな部分もあるからそういうロックカルチャーも好きだけど、エンタテインメントを強調した世界観にも憧れてる。だから作り込むこともやるし、ナマの部分も見せたいし。そこはSiMでも話し合って大事にしてるんですよ。何が飛び出すかわからないみたいな。

Kazuki 一般的に見たらこんな刺青入れたどうしようもない奴が出してる音楽を、しっかり誰かが受け止めて、何かの役に立ててくれる人がいる。そこに夢があるんじゃないかなって思うんですよね。人の心は変えられるし、俺だって誰かに変えられてるから。これから楽器を始める人に夢がないシーンにはしたくないし。「SATANIC CARNIVAL'14」も自分たちならではのポリシーを持ってるバンドがたくさん出ると思うから、そこに誘ってもらえたのもうれしいし、ある程度使命感を持ってもいいんじゃないかと。そういう歳になったのかなって。それを伝えられるバンドじゃないですかね、SiMもFACTも。

SATANIC CARNIVAL'14

2014年6月7日(土)千葉県 千葉・幕張メッセ 国際展示場9-11ホール
OPEN 10:00 / START 12:00
※ソールドアウト

<出演者>

SATAN STAGE
Ken Yokoyama / 10-FEET / マキシマム ザ ホルモン / HEY-SMITH / SiM / dustbox / FACT

EVIL STAGE
TOTALFAT / SHANK / kamomekamome / Northern19 / ROTTENGRAFFTY / SAND / NOISEMAKER / EGG BRAIN / SA / THINK AGAIN / COUNTRY YARD / 04 Limited Sazabys

FACT(ファクト)

Takahiro(G, Vo)、Kazuki(G, Vo)、Adam(G, Vo)、Hiro(Vo)、Eiji(Dr, Vo)、Tomohiro(B, Vo)の6人からなるロックバンド。1999年結成。2009年4月、フルアルバム「FACT」で全世界同時デビューを果たす。スラッシュメタル、グラインドコアなどの影響を感じさせるヘビーなサウンドに、ダンスロック、打ち込みなどの要素を取り入れたオリジナリティ溢れるサウンドで、幅広いリスナーからの支持を獲得。2012年から現在の6人編成となる。2014年3月、5thフルアルバム「WITNESS」をリリース。

SiM(シム)

GODRi(Dr)、SIN(B)、MAH(Vo)、SHOW-HATE(G)の4人からなる、神奈川出身のバンド。2004年11月に結成され、数度のメンバーチェンジを経て2009年に現編成となる。パンク、ハードコア、スクリーモをベースとする轟音サウンドにスカやレゲエのエッセンスを取り込んだ「レゲエパンク」サウンドで頭角を現す。ライブハウスシーンを中心に活動し、「PUNKSPRING」「ARABAKI ROCK FEST.」「京都大作戦」「RISING SUN ROCK FESTIVAL in EZO」「MONSTER baSH」「SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER」「FUJI ROCK FESTIVAL」「SUMMER SONIC」などの大型フェスにも出演。 さらに311、Enter Shikari、Sum41、Skindredといった海外勢の来日ツアーへの参加経験も有する。2013年4月にメジャー移籍第1弾シングル「EViLS」をリリース。同年10月にニューアルバム「PANDORA」を発表し、好セールスを記録した。2014年6月18日には2nd DVD「10 YEARS」の発売が決定している。