ONE N' ONLY「LUCKY」インタビュー|“明るく生きる”6人が告げる夏の到来! ポジティブパワーに満ちた新曲完成

ONE N' ONLYが6月17日に新曲「LUCKY」を配信リリースした。

「LUCKY」の楽曲テーマは「明るく生きていたい」。これから迎える夏の季節にぴったりのさわやかで軽快なサウンドに乗せて、6人は「一度きりの人生を精一杯明るく、そして毎日が“LUCKY”だと思いながら生きていこう」というメッセージを英語で歌い上げる。

日常の輝きを讃える「LUCKY」は、常に明るいムードを絶やさず、さまざまな“LUCKY”を引き寄せているメンバー6人の飾らない素顔とも期せずして重なる。音楽ナタリーでは、リリースを記念してメンバー全員にインタビューを行った。「LUCKY」にまつわる話題や、6人が“明るく生きる”ために大切にしていること。メンバーはいつもどおり、にぎやかに楽しく語ってくれた。

取材・文 / 三橋あずみ撮影 / 須田卓馬

世界の方に届くといいなという思いを込めて

──新曲の「LUCKY」、まずは英詞曲だということに驚きました。

EIKU ありがたいことにTikTokなどを通じて海外のファンの方が増えてきたので、より多くの方に曲のメッセージを伝えたいな、世界の方に届くといいなという思いを込めてこういう形になりました。日本語は、サビにちょろっと出てくるだけなんですよね。日本語がアクセントになっている。ここまで英語が多い曲はこれまでになかったので、僕らにとって新しいチャレンジだなと思います。

KENSHIN 世界の共通言語といえる英語の曲を出したいというのは、ずっと思っていたんです。だからここで1曲発表できるのは、すごくよかったなと思っていて。

ONE N' ONLY

ONE N' ONLY

──そうだったんですね。上がってきた曲を初めて聴いたときは、どんなことを感じましたか?

NAOYA EIKUが言ったように英語の曲は新たな挑戦だったけど、聴いてみると意外とすぐ頭に入ってくるというか、覚えやすいなって。すごく夏っぽいサウンドで、「ダンスもキャッチーになりそうだな」とか、想像が膨らみました。

REI 自分は英語の発音にずっと苦戦してきたので、正直不安な気持ちから入ったところがあって。「これを僕たちが歌うんだ」という思いでしたね……。

──なるほど。HAYATOさんはいかがでしょう?

HAYATO 前作の「YOUNG BLOOD」がすごく激しい曲だったので「次はどう行くんだろう?」と思っていたんですけど、みんなで歌えるようなハッピーな曲になっていたので純粋に楽しみだなって。ほとんど英語ではあるけど、僕は普段から洋楽もたくさん聴くのでうれしかったです。

KENSHIN 「YOUNG BLOOD」は“ザ・ワンエン”と言えるような攻撃的な曲だったからね。みんなで楽しくノれるような曲もそれほど多くないので、自分は「今までで一番明るい曲なんじゃないかな?」と思いました。自然と口角が上がって、すごく前向きになれる曲だなって。

TETTA いい意味でワンエンっぽくないよね。僕らの曲はほとんどJUNEさんが作ってくれているんですけど、今回はJUNEさんも含めたPURPLE NIGHTというチームが作ってくださったんです。なんだか洋楽を聴いているような感覚で純粋に楽しめたし、「これをみんなが歌ったらどうなるんだろう?」というワクワクが、僕は一番大きかったです。

──では、歌詞のメッセージについてはどのような印象を受けましたか?

REI 「あなたと一緒にいるだけでラッキーだ」って、日本語だとかなりストレートなメッセージだけど、英語にすることによって明るさとノリのよさがでるからスッキリ聴ける印象がありますよね。

HAYATO 「LUCKY」というタイトルのこの曲に込められているのは、今は暗いニュースもたくさん耳にする状況ではあるけど……平凡な毎日も、考え方を変えてみればそれ自体がラッキーなのかもしれないということなのかなって。「当たり前のことをラッキーだと受け止めて過ごせたら、もっと人生が楽しくなるかもよ」という気付きを与えられる歌詞なんじゃないかなと思っています。もし落ち込んでいる人がいたら、この曲から勇気をもらってくれたらいいな、みんなに元気を与えられたらなって。

HAYATO

HAYATO

毎日、時間があれば聴いていました

──皆さんにとって新たなチャレンジになったという「LUCKY」ですが、英語の発音やフロウも難なく、なめらかに歌われているなという印象でした。

TETTA もう、練習しまくりました! 単語と単語をつなげて言うときの流れるような言い方とかも、正直知識が全然なくてわからなかったので、デモをもらった瞬間からスロー再生で細かく聴いて……本当に、今まで以上に聴き込みましたね。

──それはどれくらい?

TETTA 毎日、時間があれば聴いていました。レッスンの帰り道、お風呂に入るとき、ごはん、寝る前と……レッスン以外の時間は「LUCKY」しか聴いていなかったです。

EIKU 僕は小さい頃からずっと洋楽を歌っていたので、めちゃくちゃ難しい!というわけではなかったんですけど、ちゃんとしたネイティブの発音ができるわけではなかったので、そこはJUNEさんに教えてもらいながらでしたね。

EIKU

EIKU

KENSHIN 日本人の英語の発音ってネイティブと比べると壁があると思うし、単語の発音がわかってもリンキングが難しいし……意識することがたくさんありました。例えば僕のラップパートで言うと、高いキーに当てつつ発音を気にしつつリズムも合わせて……と注意するポイントが多かったので、そこは難しかったなと思います。

HAYATO 日本語でラップしているときは、伝えたいメッセージも自然と歌からにじみ出ると思うんですけど、言語が違うとやっぱり自然にはできなくて。ちゃんと意味を噛み砕いて、歌いながら感情が乗るようにと意識していたので、そこは少し大変でしたね。ただ、これは自分が日本人だからかもしれないんですけど、英語の表現って可能性がいっぱいあるなと思えたというか。

──と言うと?

HAYATO 僕のラップパートに「Cause you next to me riding shotgun」というフレーズがあって、「shotgun」を直訳すると「銃」なんですけど、「助手席」という意味合いもあるらしくて。なのでここは「次は俺の助手席に来いよ」っていうニュアンスになるんです。そういう表現を知れて勉強になったし……1つのフレーズで何通りも考察できるので、世界観が広がるなって。そんな想像をしつつ勉強しつつ、歌に向き合うのは楽しい時間でした。

──当初、英語に苦手意識があったというREIさんは、実際歌ってみていかがでしたか?

REI 僕は高校で語学を専攻していて、英語での日常会話は学んでいたんですけど、逆に言うと“教科書英語”が染み付いちゃっているんです。それを取り去るのに時間がかかりましたね。あと、表現が難しいんですけど……英詞を歌うと、自然と歌のニュアンスが柔らかくなるんです。それでも跳ねるところは跳ねさせなきゃいけないから、そこにはかなり苦戦しました。自分の中では正直まだ甘い部分があるかなと思うんですけど、この挑戦は今後のためにすごくいい経験になったと思います。

REI

REI

アメリカの少年の“乱入”

──皆さんが細かなニュアンスまでこだわって歌入れをしたというのがすごくわかりました。曲の中で、特にここがいいな!と思うパートなどはありますか?

KENSHIN 聴きどころはいっぱいありますよー!

HAYATO TETTAくんのパートの「I've been waking up~every moment」のところはキャッチーだし、エッジーボイスを取り入れていていいなって思います。リンキングもめっちゃ難しいんですよ。TETTAくんがずっと練習していたのも聴いてたから、すごい耳に残ってて。

TETTA あはは。このパートは一番言葉数が詰まっているところで、メロディの展開も激しいし、スローにしても全然聞き取れなかったんですよ。それこそHAYATOに一緒に聞いてもらって練習して。かなり苦戦したけど……。

TETTA

TETTA

HAYATO めっちゃいい。めっちゃいいよ。

TETTA リハとかで、みんなここ口ずさんでるよね(笑)。

NAOYA 僕はサビに出てくる「Lucky day」の、TETTAとREIの「Lucky」の言い方がすごい好きです。

HAYATO わかる!

NAOYA 流れで言うんじゃなく、少ししゃくってアクセントを付けているので、より言葉が耳に入ってくる感じがして。

EIKU 僕はKENSHINのラップパートが好きかな。KENSHINならではの低音ボイスと息交じりな感じの歌い方で、ガラっと雰囲気を変えてくれるんですよね。

KENSHIN 自分はREIくんが歌ってる2サビを聴いてほしいですね。そこがまた雰囲気が変わるというか、REIくんの歌声が頭に残る。1番のサビとはまた違ったよさがあるんですよ。

TETTA めっちゃ悩むけど、僕はサビ前の「Alright it's time to live the day」のニュアンスが……ここ、HAYATOとNAOYAが歌っているんですけど、なんか、アメリカの少年が歌っているような感じというか。

EIKU やんちゃな感じだよね。

TETTA そう、それがめっちゃ好き。サビに向けて、相当雰囲気を作ってくれてるなってすごく思うんですよ。聴く人が世界観をイメージしやすいというか。

REI TETTAとまったく一緒の理由で俺もここ好きなんだよ。少年がボーカルのマイクを奪い取って歌っちゃったみたいな世界観がいいんだよね。

NAOYA ありがとう。みんなに呼びかけるみたいな感じは意識した。JUNEさんにも「ノリよく、明るく歌って」と言われたし。

KENSHINとNAOYA。

KENSHINとNAOYA。

TETTA それ、めちゃくちゃ伝わってるから!

──今こうしてやりとりを聞いていても思うんですけど、「LUCKY」は普段の皆さんのにぎやかな雰囲気にすごく合っていますよね。なんというか、気合いを入れる前の……。

EIKU あはは、確かに(笑)。

HAYATO わちゃわちゃーっとしてるときですよね。

KENSHIN サビのパートはみんなでブースに入って歌ったりもしたんですよ。そういうこともあって、この曲は6人それぞれの声がないと成立しない曲だなって僕は思いました。みんなでワイワイできる曲で……6人の声が合わさった「LUCKY」はいいなって、完成してみて改めて思いましたね。英語の曲ということで苦戦した部分もあったけど、最終的にはいい感じに仕上がって、手応えがあります。ホントにたくさんの人に聴いてほしいですし、「この曲で明るい気持ちになってくれたら」という僕らの思いが、日本中、世界中に届いたらうれしいです。