すごく手応えがあるんですよ。踊ると感情が勝手に染み付くというか
──ダンスパフォーマンスについては先程KENSHINさんから「迫力が増した」というお話もありましたが、HAYATOさんはどんなイメージで作っていったんですか?
HAYATO 「Shut up!(黙れ!)」と怒りに満ちあふれているサビが一番こだわった部分で、ダンスの先生と相談しながら作っていった結果、飛んでぶん回して……みたいな、体をフルに使って暴れる、怒るような表現になりました。ラップパートは歌詞をしっかり拾って表現できたと思います。2番なんかは特に、バースの語尾の意味に合わせた振りにした部分も多いので踊っていて気持ちいいですし、見ていても「おおっ」となってくれるんじゃないかなと思います。
EIKU すごく手応えがあるんですよ。踊ると感情が勝手に体に染み付くというか。ホントに激しいので、1番だけでもすごく体力を消耗するほどなんですけど、早く披露してみんなを圧倒したいです。
TETTA サビの部分はHAYATOを中心に試行錯誤で何パターンか試して、修正を重ねたうえで完成したんです。手数が多いというより、1つひとつの動作が大きいのがポイントだと思います。フォーメーションもこれまでとまったく違うんですよ。言葉では説明が難しいんですけど……。
NAOYA 今まではフォーメーション移動も個人個人が動くだけだったんですけど、今回はみんながちゃんと動かないと成立しない移動をしていて。団体で見せる、グループだからこそできる動きをしているっていうことを彼は言いたいんだと思います(笑)。
TETTA 団体芸です、団体芸! よくあるじゃないですか、集団行動みたいな。ホントにあんな感じです、イメージ的には!
KENSHIN 渋谷のスクランブル交差点みたいなね。
REI 例え方、それで大丈夫?(笑)
ステージでは美しさも色気もあるんだけど……
──ここからはそのほかの新曲の話をさせてもらえたらと思います。まずは3曲目に収録の「Breathe」。
KENSHIN これは“TETTA曲”。
EIKU セクシーだよね。
TETTA この曲は本能的な愛を表現した曲なんですけど、歌詞にもメロディにもセクシーな要素があるので、歌うときには語尾の切り方や息使い1つひとつに気を使いながら……それプラス、優しいんだけどどこか強さを感じられるような表現を意識しました。振り入れはまだなんですけど、パフォーマンスするときもセクシーな部分を見せたいですね。僕自身22歳、もっと大人な色気を出していきたいなと。歳を重ねて、大人の表現をしていきたいという思いはあるので……。
TETTA以外全員 おおー。
NAOYA じゃあ、私生活から気を付けたほうがいいよ。
一同 あはははは!(笑)
HAYATO 確かにステージではセクシーだなって思うことはあるけど、普段のTETTAくんは大人のおの字もない!(笑)
REI ステージでは美しさも色気もあるんだけどね。でも私生活はとてもじゃないけど見せられない……YouTubeに上がってるオフショットでの奇行は、ごく一部の彼の姿なので(笑)。
NAOYA ステージの上だけで意識したってダメでしょ。普段の姿勢って絶対パフォーマンスに出るから。
TETTA いや、でも、そうは言うものの! MCではバカやってパフォーマンスではキメるっていうのが僕の生きがいなんで! そこ否定されたら僕のアイデンティティがなくなっちゃう(笑)。
HAYATO 話を戻すと(笑)、TETTAくんは歌声がめっちゃセクシーなんですよね。だからこの曲にすごく合ってるし、パートが多いんだと思います。裏声で抜くところとか、いつも「キレイだな」と思いながら聴いてる。「Breathe」は僕らの今までの曲になかった曲調だし、パフォーマンスでも新しい一面が出せたらなと思っていて……。
TETTA ちょっと腹筋鍛えとかないと……(お腹をさする)。
HAYATO いや、出さないよ? 勝手に出そうとしてる! いつもそうだよ(笑)。
KENSHIN ただの露出狂だよ(笑)。
──(笑)。6曲目の「Beautiful」はいかがでしょう?
REI この曲は、待ち合わせ場所で待たせている彼女を遠目で見て、抱きしめたくなる感情が湧き上がるというワンシーンが描かれているんですけど、情景が浮かびやすい曲に仕上がったなと思っています。ラブソングだけどリズミカルで乗りやすく、歌っていても情景が浮かんできたから、レコーディングも楽しくできました。あと、この曲は6人の声の特長がよく表れているなと個人的には思っていて。EIKUから始まってNAOYAの声がアクセントとして効いて、TETTAの色気のある声とHAYATOのリズミカルなラップが続いて……と、みんなでつないでいる感じがすごく好きなんです。
EIKU 確かにそうだね。ワンエンの曲って強いイメージがあって、声も基本強めに歌っているんですけど、この曲は口角を上げて楽しく、聴いてくれている人に笑顔になってもらいたいなという思いを乗せて歌いました。
TETTA あとこの曲には「君」という言葉がたくさん出てくるんですけど……俺が一番言いたいのは、「君」っていうのはもちろんSWAG(ONE N' ONLYファンの呼称)のことなんで。そこお願いします!ってことです。
REI もうなんなんだよ、ニヤニヤして!(笑)
TETTA (ボイスレコーダーに顔を近付けて)このインタビューを今読んでいる、あなたに向けて歌ってます!
ワンエンが手に入れた6色の声
──今REIさんの言葉にもありましたが、今回のアルバムからNAOYAさんも歌に加わったことで、全員の声がワンエンの曲に入るようになりました。なので、6人それぞれの声がワンエンの楽曲の中でどういった役割を果たしているのか、言葉にするとどうなるんだろう?と思ったのですが……。
HAYATO 新しいですね。まずREIくんの声は一番わかりやすいというか、少し聴いただけで「REIくんだ!」となる。すごく耳に残るハッキリとした声なので、アクセントになっていると思います。
EIKU 歌い方がストレートなんですよね。自分の声を持っているというか。何も飾らず歌うのがREIくんらしいなって、一緒に歌っていていつも思います。
TETTA REIの声があることによって、うまくまとまる感じがする。
NAOYA みんなのバランスを取っている感じがするよね。聴いていて落ち着きます。
TETTA 俺的にはね、REIの低音パートが好き。「I'M SWAG」とか。
HAYATO 「Beautiful」のサビ前もいいよね。耳にスッと入ってくる。
KENSHIN 「Category」なんかもそうなんですけど、REIくんは大事なパートを歌うことが多いんです。ポイントポイントで決めるというか。
HAYATO 絶対にキーマンだよね……ちょっとうれしそう(笑)。
REI うれしいです、普通に(笑)。
──ではTETTAさんのボーカルについてはどうでしょう?
REI いいですね。
NAOYA いいです。セクシーでね。
TETTA それだけ? ねえ!
REI 声、マジでいいです。じゃあ次EIKU。
TETTA お前らホントに仲間か? 俺、こんなにみんなのこと見てるのに!
一同 あはははは!(笑)
REI マジメな話をすると、TETTAの歌った「Breathe」のデモを聴いたとき、自分は洋楽を聴いている気分になりました。一番ミックスボイスがうまくて、溶けるような……言葉で表現するのが難しいんですけど、主張しすぎずしっとり耳に入ってくる声というか。高音域ってともするとうるさくなってしまうのに、すごく柔らかくて。
HAYATO ツヤツヤで色っぽい感じがするんだよね。
REI 特に最近、自分の声が確立されているなと思います。「Breathe」は本当にヤバい。
HAYATO ワンエンの曲は、僕の強めのラップからTETTAくんの歌へというつなぎが多いんですけど……。
KENSHIN 一気に景色が変わるよね。
REI 「Category」は特に神懸かってる。
HAYATO 世界観を作ってくれるんですよ。包み込むような世界観を一瞬で作る声なので、場面転換もできるし……だから自分は、TETTAくんが歌っている部分の振りを付けるの、楽しいんですよ。
一同 おおー。
TETTA (ニヤニヤしながら)ちょっとこれは……。
HAYATO その曲の大事な世界観が、TETTAくんのパートで完成されるので。
NAOYA 難しい振りのアイデアが湧くってことでしょ? すごいじゃん。なんというか、曲の中の“キレイ”を担っているよね。
──皆さんから大絶賛ですね。
TETTA ほ、本当ですよ……。
REI じゃ、TETTAは“セクシーボーカル”ってことで。じゃあ次EIKU!
TETTA ねえ、切り替え(笑)。
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天才とカメレオン