ONE N' ONLYが10月16日に3rdシングル「Category / My Love」をリリースする。
5月に発表した前作「Dark Knight」でオリコン週間シングルランキングおよびビルボードのチャート「Billboard JAPAN HOT 100」で首位を獲得し、昨年11月のCDデビューから1年足らずでの快進撃を見せているワンエンことONE N' ONLY。今作の表題曲の1つ「Category」は「他と同じにするな」「俺を勝手に測るな」と枠にとらわれないワンエンのスタンスを主張するナンバーで、7人は力強いボーカルとダンスでメッセージを訴えかける。
リリースを記念して、音楽ナタリーではメンバーインタビューを実施。楽曲に込めた思い、さらには「自分たちの進んでいく筋が見えてきた」とメンバーが話す、7人の立つ“現在地”について、話を聞いた。
取材・文 / 三橋あずみ 撮影 / 斎藤大嗣
“ワンエンの7人”の力でどれだけ引き込めるか
──「EBiDAN THE LIVE」(以下「エビライ」)が終わったばかりなので(取材は9月上旬に実施)、まずはその話からさせてもらえたら(参照:超特急、DISH//らEBiDAN8組競演に幕張熱狂!新アンセムも響いた「エビライ」初日)。幕張メッセのステージでのパフォーマンスはいかがでした?
KOHKI 大きいステージでしたね。いい経験でした。
EIKU セットもめちゃくちゃ豪華でね。
TETTA いろんなグループの方からすごく刺激を受けましたね。先輩や同世代の仲間、それぞれに色が違って、みんなパフォーマンススキルが高くて。自分ももっとがんばらないとなと思いました。
──特に印象的だったのは?
TETTA PRIZMAXの(森崎)ウィンくんの歌です。高音域の出方も声量もすごい、会場中に響き渡る声で。これがプロなんだなと痛感したというか。もっとうまくなって、今度は自分が誰かにそういうふうに思ってもらえるようになりたいと思ったんです。
KENSHIN 僕個人的には、皆さんカメラへのアピール力が勉強になりました。特にSUPER★DRAGONの(古川)毅くんや(田中)洸希くんの自分の見せ方や目線の1つひとつがカッコよくて心奪われて。皆さんオーラがすごくて、ステージに立っているだけで映えるんですよね。ホントに刺激を受けました。
──ONE N' ONLYは昨年の「エビライ」が初出演でしたが、当時は結成からわりとすぐのタイミングでの参加だったし、シングルもまだ出ていない状況で。
REI そうですね。
──1年前と比べると状況はすごく変化していると思いますし、この「エビライ」のステージで感じた成長や変化があったのではないかな?と思ったのですが、そのあたりはいかがですか?
KOHKI 前回は“EBiSSHとさとり少年団が合体したプロジェクト”というような感覚で僕ら自身もやっていたし、観ている方もそういう感じだったと思うんです。だけど、今回は1つのグループとして出演できたというか。観ているお客さんを、“ワンエンの7人”の力でどれだけ引き込めるかというところに意識を置いてやっていったので。
NAOYA うん。
KOHKI 7人の覚悟というか、ステージに懸ける思いは去年よりさらに増していると思うし、披露した「Dark Knight」と「Category」はどちらもワンエンの色がとても強く出ている曲だと思うから……たくさんの出演グループの中でも、ワンエンらしさはしっかりと出せたんじゃないかなと思います。
NAOYA ワンエンとしてのツアーも経験して去年より強くなっていたから、恐れもなかったよね。楽しんでやれたと思います。
──そうだったんですね。ちなみに「エビライ」恒例のシャッフルユニットはどうでした?
KOHKI みんながんばってたよね。特にHAYATOは髪の色までリスペクトして(超特急の)ユーキくんになりきって。
HAYATO シャッフルに照準合わせました!(笑) いや、でもホントにそれぐらいの気持ちで。プレッシャーじゃないですけど、すごく重要なポジションだなと思っていたので。皆さんの心をグッとつかみたいと思ったから髪も赤くして、本番ではやらなかったけどバック転の練習もして。かなりの意気込みで臨みました。
KOHKI カメラに抜かれたときの表情はワンエンっぽさが出てたよ。
TETTA それ思った!
HAYATO 寄せるところは寄せつつ、フリーのパートは自分らしさを出したいな、と考えてた。でもホントにうれしかったですね。ユーキくんの役はいつかやりたかったので。
──EIKUさんもタカシさん役でボーカルを担当しました。
EIKU もう、めちゃくちゃプレッシャーでした! けっこう前から(披露曲の)「Kiss Me Baby」の音源をいただいて練習していたんですけど、もう毎日緊張と不安で……。
一同 あはははは(笑)。
EIKU ビックリするくらい、何をやっていてもよぎるんです。「『キスミー』練習しなきゃ」って(笑)。でも、これは乗り越えるべき新しい壁だなと考えて。1人でキレよく歌い上げるタカシくんをやりきろうと、自分なりにはがんばったつもりです。やりきったと思います! 楽しかったです。
僕らには期待に応える力があると信じている
──では、ニューシングルの1つ目の表題曲「Category」の話を。かなりメッセージ性が強い曲ですね。
EIKU 冒頭のサイレンの音からインパクトがありますよね。
REI あとラップがかなりゴリッとしていて歌とのコントラストがハッキリしているから、ワンエンならではのパート構成や世界観がわかりやすい。ホントにメッセージ性が強くて、僕たちらしさが一番伝わる曲なんじゃないかなと思っているんですよ。
──リリックでは「ワンエンはカテゴライズされない、型にハマらないグループだ」というメッセージを力強く主張して、改めて聴き手に自分たちのスタンスを知らしめていますよね。前作のシングル「Dark Knight」がオリコン週間シングルランキングやビルボードのチャート「Billboard JAPAN HOT 100」で首位といういい結果を出した、その次の作品で「一層パワフルに進んで行くぞ」という姿勢が伝わるというか。
KENSHIN 前作からの勢いみたいなものは、僕自身やっぱり感じています。「Category」は「Dark Knight」を上回る力強さ、激しさのある曲だから、「Dark Knight」の波を超えてまた新しい波を起こせるかな、起こしたいなという期待感があって。やっぱり1位をいただいたことって、それまで僕らのことを知らなかった人に知ってもらえる機会になっていると思うんです。その分期待も大きいと思うけど、僕らにはそれに応える力があると信じているので。楽しみな感覚が強いんですよ。
TETTA 僕は正直、前回いい成績をいただいたことに関しては焦りのほうが大きいかも。「前回以上の結果を出さないと」って……観ている側のハードルも上がっていると思うし。皆さんの期待以上のものを見せないとって思うから、うれしさはもちろんあるけど、気が引き締まるような感情のほうが強いですね。
──やっぱり、1位はほかの結果とは違うものですか?
TETTA 違いますね! でも本当に、今後活動をしていくうえでの自信につながる結果を残せたんだなという感じです。
俺からしたら、メンバーみんな型破り
──この曲の「カテゴリーに閉じ込めないで」という主張には、皆さん共感するところはありますか?
HAYATO こういったグループ活動をしていると、やっぱり偏見じゃないですけど……いろんな周りの目がありますからね。ボーイズグループもたくさん活躍しているし、「また同じような男性のダンスボーカルユニットでしょ」みたいな感じで見る方もいると思うんです。それこそ見た目だけ、パフォーマンスを観ないうちに決めつけられてしまうような。この曲ではそういう状況に怒ってるんです。「バカにすんなよ」と。そういう風潮を「Category」で変えてやる!くらいの気持ちでやっていきたいなと思っていて。
TETTA 余計なカテゴライズをしなければ相手により近付けるから、相手の魅力だったり、いろんなところに気付けるじゃないですか。自分はそういうところに共感するかもしれないです。「この人はこうだから」という決めつけはしないようにしてる。
NAOYA でもちょっと待って? あの、ワンエンには「レッスン終わりにみんなでごはんに行かなきゃいけない」という決めつけ的な流れがあるんですけど、僕はそれがイヤで……。
一同 あはははは!(笑)
HAYATO 交流、交流!
NAOYA 僕は家で食べたい派なんですよ。
TETTA 何その、俺らとごはん行きたくないみたいな言い方!
NAOYA コイツ(TETTA)が絶対にみんなでメシ食いにいくぞっていうムードを作るんですよ、毎回! 毎回ですよ。無理やり連れて行こうとするの。
REI 俺も自炊してるから「もう料理作ってある」って言うんですけど、「関係ない」とか言うんですよねえ。いや、誘われるのはうれしいですけどね? 時と場合をもう少し考えてほしいですよね(笑)。
TETTA そう、絶対に誘われるのはうれしいんだって。ね、NAOYAもそうでしょ?
NAOYA 最近はずっと家で食べたいんだよ。
TETTA ねえ何、不仲になりたいの?
一同 あははははは!(笑)
KOHKI 「ごはんを一緒に食べる=仲がいい」っていう考えがもう、型にハマってるから。
NAOYA そうそう。
TETTA ひどいよ、ちょっと……ここ全部カットでお願いします!
一同 あははははは(笑)。
NAOYA もうね、「Category 閉じ込めないで」って、俺はTETTAに向かって歌いたい。
一同 あはははは!(笑)
NAOYA 「これ以上ガタガタ言うな」ってね(笑)。
TETTA もうね……俺からしたら、メンバーみんな型破りです。誰も“俺の型”に入ってくれない(笑)。
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心からの叫びが声に現れてる