コラボ!コラボ!コラボ!
──2017年はコラボの年になりましたね。
はい。(広瀬)すずの主演映画に「ひらり」「青い季節」の2曲を使っていただけたこともそうだし、友達である(家入)レオちゃんと(藤原)さくらと一緒にライブできたのもすごく大きな出来事でした。
──「ビクターロック祭り 番外編 IchigoIchie Join 6 家入レオ×大原櫻子×藤原さくら」では3人のコラボ曲「恋のはじまり」も披露されていました。
彼女たちと一緒にいるとアーティストとしてすごく刺激をもらえるし、単純に友達としてもすごく救われる。お互いに悩み事を話したりもできるので、そういう存在がいてくれるのはすごくありがたいなって思いますね。
──さらにアーティストからの楽曲提供という形でのコラボが連続してあって。秦基博さんによる「マイ フェイバリット ジュエル」、いきものがかりの水野良樹さんによる「さよなら」がリリースされましたね。
この経験を通して、今まで以上に視野が広がった感覚がありました。アーティストの方が作ってくださった曲を通して、大原櫻子が客観的にどう見られているのかを感じることができたし、それによってここから私はどういう曲を歌っていくべきなのかということへのヒントももらえた気がしたんですよね。今後もコラボはどんどんやっていきたいなと思います!
──ちょっと時期は飛びますけど、2018年末にはバカリズムさんとのコラボユニット・大原バカリ子として「多目的スペースのバラード」という曲も作られました。
バカリ子は超楽しかったです! 正直もっとテレビで歌いたかったです。水野さんが作曲してくださっているしめっちゃ豪華なんですけど、曲としては正直、意味わかんないですよね(笑)。多目的スペースについて熱唱されてもっていう。でも、今の日本人にはこういう曲でクスっと笑えるゆとりが必要だと思うんですよね。
──そういった異色コラボにもどんどん挑戦していきたいですか?
やりたいです! 私、くだらないことが大好きなんですよ(笑)。案外、そういう部分に対しての考え方は柔軟だしフットワークも軽いと思うので、また機会があればぜひやってみたいですね。
仕事に対する責任感がより強く
──2018年5月リリースの3rdアルバム「Enjoy」では、大原さんの可能性がさらに広がった印象でした。
そうですね。タイトル通り、制作も超楽しかった! 同タイトルを掲げたツアーもそうだし、周囲から自分がどう見られているか、そして自分が何をやりたいのかの両方をちゃんと融合させ、よりいいものをギュッと詰め込めたと思っているので、自分としてもすごく納得できたんですよね。私がもともと持っている元気で明るい表情も、このアルバムではより広がりを持って表現できたと思いますし。
──2018年の活動でそのほかに印象的だったことというと?
2018年は……「メタルマクベス」の存在がすごく大きかったですね。私が出演した“DISC 2”は全46ステージだったんですけど、1公演が4時間の舞台で。おかげさまでだいぶノドがすり減ったなっていう印象もあります(笑)。
──逆に言えば鍛えられたということですよね。
ホントにそうだと思う。精神的にも肉体的にもかなり鍛えられました。「メタルマクベス」の前とあとでは歌い方がだいぶ変わったという実感もあって。悪女のマクベス婦人役だったから、心なしか声が老けたんじゃないかなという(笑)。低音のドスを効かせた声が出せるようになったんですよね。
──それはきっと今後、音楽活動においても新たな引き出しとして活躍するときがくるのかもしれない。
そうだったらいいですよね。「メタルマクベス」以降はまだ新しい曲をお届けしていないので、新曲ではまたね、一皮むけた新たな大原櫻子の声もお聞かせできたらいいなと思っています。
──10月には個人事務所を立ち上げられて。何か気持ち的な変化はありましたか?
仕事に対する責任感は何倍も強くなりました。自分でやらなければいけない仕事が増えたことで、関わってくださっていたスタッフさんへの感謝の気持ちも改めて大きくなりましたし。これまで以上に自分のやりたいことができるようになったんですけど、逆に言えばいろいろ突っ走っちゃうことがありそうな予感もしていて(笑)。なので周囲の方々からの意見にもしっかり耳を傾けながらやっていかなきゃなと思っています。ファンの方に対しては、より近い距離でコミュニケーションできるんじゃないかなという気がしています。ここからホントにいろんなことがさらに変わっていくと思うので。
──デビュー5周年という節目での新たなスタートというお気持ちでしょうか。
うん、ホントにそういう気持ちはあります。今年はいろんな新しいことを発表できると思うので、自分としてもすごく楽しみですね。
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2019年 5周年を彩る初ベストで新たなスタートを