初めて聴いたときに泣きました

──では、ほかのメンバーのセンター曲についても感想を聞かせてください。

優子ちゃんの「もしも、手を繋いでいたら」（Type-A収録）は、初めて聴いたときに泣きましたね。どこか懐かしいメロディラインを持ったバラードなんですけど、ちょっと学生時代を思い出させられたというか。

──歌詞の内容的にそういう郷愁感がありますからね。

そうですね。でも、学生時代を思い出して涙が出るくらい年齢を重ねてしまったことにちょっと寂しくなりましたけど（笑）。

──指原さんのセンター曲「爆発プロフェッサー」（Type-B収録）はどうでした？

レコーディングの前に、歌詞の中に出てくる男性の特徴をザッと描き出してみたんですよ。髪の毛がチリチリで……みたいな絵を描いて。そうしたら、エレキコミックのやつい（いちろう）さんみたいなビジュアルになったんです。なので、やついさんのことを考えながら歌いました（笑）。

──あははは（笑）。勢いのあるサウンドが指原さんにマッチしてますよね。

だと思います。見た目ではなく尊敬できる相手を好きになるという、ちょっと大人な恋愛ソングですね。

──横山さんのセンター曲「見えない空はいつでも青い」（Type-D収録）は、ユーキャン「AKBチャレンジユーキャン!」CMソングでおなじみです。“Yui Yokoyama with friends（from AKB48）”名義で、AKB48の選抜メンバーが参加しています。

はい。豪華なメンバーで歌いました。私は横山の友達だから、そのメンバーに選ばれたんですかね（笑）。歌詞の内容的には私のセンター曲とちょっと似てるところがありますね。これもすごくいい世界観だと思います。

──不安や迷いのある心を晴れやかにさせてくれる歌詞ですよね。

はい。確かに曇ってたり雨が降ってたりして見えなかったとしても、空はいつでも青いよなって改めて思いました。忙しかったりすると空を見上げなくなるし、そういう当たり前のことも忘れてしまいがちですからね。どんなことがあってもがんばろう！って思わせてくれる曲だと思います。

アルバムは物語のある1枚に

──さて、Not yetはここまでに5枚のシングルをリリースしてきたわけですが、現在の北原さん的にはここからの展開をどんなものにしたいと思っていますか？

そろそろアルバムを出せたらいいかなって思いますよね。そこではまた作詞をしてみたいっていう気持ちもありますし、全体の内容的にもいろんな想像がすでに膨らんでます。

──どんな作品にしたいですか？

基本的にはNot yetらしいテンションのアガる作品がいいですよね。そんな中にシングルでは出せないようなバラードがあってもいいと思うし。あとは曲順。よくアーティストの方が「曲順にもこだわりました」って取材で言うじゃないですか。あれを言ってみたいんですよ！

──曲の並びでアルバムの印象がガラッと変わりますからね。

ですよね。ちゃんと物語のある1枚にしたいと思うんです。個人的には、あえてシングル曲を2曲連続で並べるのが好きなんですよ。全体に散らさないのがカッコいい、みたいな。どの曲を並べるのがいいですかね？ 夏ソングってことで「波乗りかき氷」と「西瓜BABY」かな。でもそれだとくどいかな。あーどうしよう。あとそうだ、1曲目に歌詞が入ってない45秒くらいの曲は絶対入れたいんです！

──プロローグ的なインストを。じゃあ途中にインタールードを入れるのもいいかもしれないですね。

歌ナシを2曲ですか？ それだとシャッフルで聴いたときに2曲連続でそれが流れたらすごく萎えちゃうと思うんですよねー。

──わかりました、余計なこと言ってすみません（笑）。実際のアルバムがどんなものになるのか、今から楽しみにしてますね。

はい！ ここまででメンバーみんなものすごく成長していると思うので、それを活かした最高のアルバムを作りたいと思います！