ナタリー PowerPush - 野宮真貴
30周年インタビュー&真貴とレキシのおしゃれ対談
ラクしちゃいかんですよ
──作りこんだビジュアルは、ジャンルは違えどお2人とも共通するものを感じるんですよね。
池田 面白いと思えるものを狙ってますよね。野宮さんも。
野宮 はい。
池田 そこは僕も同じだと思うんです。やっぱ自分が面白いと思わないと、というのはあるんですよ、心底。
──お2人ともステージなど表舞台に立つとき、自分の素のままを表現するタイプのアーティストではないですよね。
野宮 そうですね。素じゃちょっと出られないな。まずね、靴を履かないっていうのはありえない。
──あはははは(笑)。
池田 あ、柔道着のときは靴を履いてないや……。
野宮 柔道着で靴履いてたら変だよ(笑)。
──男だからかもしれないですけど、女の人がすごく高いヒールの靴を履いてるのを見ると、大変だろうなと思うんですよ。すごく美しいんですけど、なんか歩きづらそうだし。
野宮 そうですよー。やっぱり美しいからね。
池田 僕も昔は「そんな無理して……」って思ってたんですけど、最近は、ちっちゃい子ども2人ぐらい連れながらもおしゃれして高い靴はいてるような人を、逆にえらいなと思うようになった。なんで意識が変わったのかわからないですけど。
野宮 一回はいてみたほうがいいですよ。男のハイヒールって昔あったけど(笑)。
──池田さんも、鎧を着てると重たいし鍵盤も弾きづらいだろうけど、それでもライブにあの衣装で出るのは、女の人のハイヒールと同じ?
池田 ああー。そうです。一緒です(笑)。
野宮 大変ですよね、衣装もね。ジーン・シモンズ(KISS)なんか20kgの衣装を着てがんばっている。もうあの人50過ぎてるのにね。
──ラクをしてはいけないということですね。アフロも大変でしょうけど。
池田 うん。ラクしちゃいかんですよ。……これでまたアフロのやめ期を逃すと。
一同 あはははは(笑)。
CD収録曲
- マキのレキシ -OPENING- / Produced by レキシ
- 東京は夜の七時 / Produced by DJ FUMIYA(RIP SLYME)
- 私の知らない私 / Produced by テイ・トウワ
- ベイビィ・ポータブル・ロック / Produced by ヒャダイン
- スーパースター / Produced by 雅-MIYAVI-
- スウィート・ソウル・レヴュー / Produced by DAISHI DANCE
- マジック・カーペット・ライド / Produced by コーネリアス
- トゥイギー・トゥイギー / Produced by □□□
- 皆笑った / Produced by 高橋幸宏
- ウサギと私 / Produced by 鈴木慶一 & 曽我部恵一
- 悲しい歌 / Produced by 大橋トリオ
- メッセージ・ソング / Produced by カジヒデキ
- 陽のあたる大通り / Produced by YOUR SONG IS GOOD
- マキのレキシ -ENDING- / Produced by レキシ
<BONUS TRACK>
- スウィート・ルネッサンス / Performed by ポータブル・ロック
野宮真貴(のみやまき)
1981年7月にソロ歌手としてデビュー。その後、中原信雄、鈴木智文らとともにポータブル・ロックを結成する。1990年にはピチカート・ファイヴに加入し、その完璧なスタイルと美貌を武器に世界中の音楽シーンを席巻した。2001年のピチカート解散以降はソロ活動を再開。おしゃれな生き方を指南する「おしゃれ手帖」などの著書もあり、ファッションのみならずライフスタイルの面でも幅広い世代の女性から絶大な支持を集めている。2012年1月25日にはデビュー30周年記念アルバム「30 -Greatest Self Covers & More!!!-」をリリース。
池田貴史(いけだたかふみ)
1974年2月15日、福井県鯖江市生まれ。1997年にSUPER BUTTER DOGのキーボーディストとしてデビューし、ハイクオリティなプレイとエンタテインメント性あふれるパフォーマンスで人気を博す。2004年からは中村一義が結成したバンド、100sのメンバーとしても活躍。2007年にソロプロジェクト、レキシとしての1stアルバム「レキシ」をリリース。豪華ゲスト陣とともに、日本史の登場人物や史実をポップミュージックに乗せて歌うスタイルで大いに注目を集めた。2012年5月2日には東京・LIQUIDROOM ebisu、6日に大阪・umeda AKASOにてワンマンライブ「レキシでも(金)」を行う。