ナタリー PowerPush - 野宮真貴

30周年インタビュー&真貴とレキシのおしゃれ対談

野宮真貴×レキシ(池田貴史)おしゃれ対談

おしゃれの条件

──この対談では、ジャンルは違えどそれぞれに個性的な“おしゃれ道”を追求するお2人の、おしゃれの歴史を語っていただきたいなと。

対談風景

池田貴史 俺が……おしゃれですか? 大丈夫かな。

野宮真貴 いやいや、おしゃれですよ。

──まずは、お2人がそれぞれ考える自分の中の「おしゃれの条件」を教えていただけますか?

池田 考えたことないですよ! わかんないけど、おしゃれになろうとしないほうがいいんじゃないかと思うんです。おしゃれをやろうとすると逆にダメで、自然体のほうがおしゃれなんじゃないかなみたいのはあります。……こんなんで大丈夫ですか? 伝わりますかね?

野宮 わかります、わかります。

──あえてハズす、というのでもなく。

池田 はい。よく「どうやったらファンキーになれますか?」って訊かれるんですけど、ファンキーになろうとしてる時点で違うだろうと。世の中のファンキーなおじさんを見てみてよ、そのおじさんはファンキーになろうとしてないでしょ?って話をよくするんです。

──自然発生してこそファンキーだと。

池田 そこで考えちゃ違うのかな、みたいな意味合いで、おしゃれもそうかなと。あははは。説得力がないな(笑)。

──なるほど。では野宮さんが考える「おしゃれの条件」は?

野宮 改めて考えると難しいですね。私はやっぱり、新しい服を着たり、好きな服を着ると、すごく気分が上がるから、やっぱり楽しいことが一番じゃないでしょうか。

──ハッピーであることが第一。

野宮 自信がつくっていうのかな。好きな服やいいお洋服を着てたりすると、自信がもらえる。

池田 ……って言いながら今さりげなく手袋してますよ野宮さん(笑)。そのへんがおしゃれですよね。

野宮 あっ(笑)。

2人にとっての「おしゃれの頂点」は?

──お2人にとってのおしゃれの頂点、指標となる方を挙げるとすれば誰になりますか?

池田 うーん、影響を受けたのはジョージ・クリントンですけども(笑)。これとおしゃれはまた別物だからなあ。

──アフロへのこだわりはどのあたりから?

池田 いや、これも最初はアフロのカツラで。

野宮 なんでアフロだったんですか? 似合ってるから?

対談風景

池田 それもありますけど、単純に演出というか、ステージングも含めてですね。最初はブラックミュージックのカバーとかもやってたんで、そういう音楽やるならアフロだな、みたいな。

野宮 形から。

池田 そう、形から入って。それでずっとズラかぶり続けるのも、って1回あててみたら、それからはもう……。

野宮 それから何年ですか?

池田 17年ですね。

──17年ってけっこうな歴史ですよね。

池田 そうですね。でもおしゃれだと思ったことは1回もないですよ。

野宮 そうなんですか?

池田 カッコいいというよりも、どっちかと言うと「こういう人がひとりバンドにいると」みたいな意識が大きかったと思いますよ。

──野宮さんにとっての「おしゃれの頂点」は?

野宮 一番影響受けたというか真似してたのは、PLASTICSの佐藤チカさん。彼女はスタイリストが本業だったから、本当にいつもうらやましいと思うスタイルで。とにかくカッコよくて、相当真似しました。その前はハードロックを聴いてたから、あんまりおしゃれではなかったですね。でも、バンドの中にはひとりは絶対おしゃれな人っているもので、AEROSMITHだったらジョー・ペリーだったりね。だから最初ロック少女だったときは、ミュージシャンの服装を真似してました。

30周年記念アルバム「30 -Greatest Self Covers & More!!!-」

  • 2012年1月25日発売 / 3059円(税込) / Sony Music Associated / Records / AICL-2343 / Amazon.co.jp
CD収録曲
  1. マキのレキシ -OPENING- / Produced by レキシ
  2. 東京は夜の七時 / Produced by DJ FUMIYA(RIP SLYME)
  3. 私の知らない私 / Produced by テイ・トウワ
  4. ベイビィ・ポータブル・ロック / Produced by ヒャダイン
  5. スーパースター / Produced by 雅-MIYAVI-
  6. スウィート・ソウル・レヴュー / Produced by DAISHI DANCE
  7. マジック・カーペット・ライド / Produced by コーネリアス
  8. トゥイギー・トゥイギー / Produced by □□□
  9. 皆笑った / Produced by 高橋幸宏
  10. ウサギと私 / Produced by 鈴木慶一 & 曽我部恵一
  11. 悲しい歌 / Produced by 大橋トリオ
  12. メッセージ・ソング / Produced by カジヒデキ
  13. 陽のあたる大通り / Produced by YOUR SONG IS GOOD
  14. マキのレキシ -ENDING- / Produced by レキシ

<BONUS TRACK>

  1. スウィート・ルネッサンス / Performed by ポータブル・ロック
野宮真貴(のみやまき)

1981年7月にソロ歌手としてデビュー。その後、中原信雄、鈴木智文らとともにポータブル・ロックを結成する。1990年にはピチカート・ファイヴに加入し、その完璧なスタイルと美貌を武器に世界中の音楽シーンを席巻した。2001年のピチカート解散以降はソロ活動を再開。おしゃれな生き方を指南する「おしゃれ手帖」などの著書もあり、ファッションのみならずライフスタイルの面でも幅広い世代の女性から絶大な支持を集めている。2012年1月25日にはデビュー30周年記念アルバム「30 -Greatest Self Covers & More!!!-」をリリース。

池田貴史(いけだたかふみ)

1974年2月15日、福井県鯖江市生まれ。1997年にSUPER BUTTER DOGのキーボーディストとしてデビューし、ハイクオリティなプレイとエンタテインメント性あふれるパフォーマンスで人気を博す。2004年からは中村一義が結成したバンド、100sのメンバーとしても活躍。2007年にソロプロジェクト、レキシとしての1stアルバム「レキシ」をリリース。豪華ゲスト陣とともに、日本史の登場人物や史実をポップミュージックに乗せて歌うスタイルで大いに注目を集めた。2012年5月2日には東京・LIQUIDROOM ebisu、6日に大阪・umeda AKASOにてワンマンライブ「レキシでも(金)」を行う。