ナオト・インティライミ|世界に挑む“切符”を手にして…この夏、ティライミが動き出す

みんなカーニバりにきてるところ、あるよね

──9月から12月にはホールツアー(※「ナオト・インティライミ TOUR 2019 ~新しい時代の幕開けだ!バンダ、ダンサー、全部入り!欲しかったんでしょ?この感じ!~」)が行われますが、バンダもダンサーも参加する“全部入り”ライブになると発表されています。

ナオト・インティライミ

去年の全国ツアーは完全に1人だったから、もう少し演奏メンバーとかダンサーも欲しいと思ったんです。このタイミングで定型インティライミなライブに戻すことで、この編成がすごく生きてくるんじゃないかな。キッズから中高年の方まで、幅広く楽しんでもらえるライブになることは間違いないです。

──2020年の4月には、ユニバーサルからのデビューシングル「カーニバる?」発表から10周年を迎えます。「カーニバる?」はワンマンだけでなくフェスでも必ず演奏される、まさに代表曲となりました。

「カーニバる?」がライブの4番バッターとして残り続けているのはうれしいね。とりあえず「カーニバる?」をやっちゃえば最後が締まるから、逆にこの曲を披露しないと「金返せ!」って言われちゃうんじゃないかな……。みんなカーニバりにきてるところ、あるよね。

めっちゃ「ティライミ」バズってんだけど!

──ところで「ナオトの日」ライブの際、ある一般の方のTwitterが話題に上がったのですが……。

「ティライミ」発言だよね? すごいRT数伸びてた。

──ナオトさんがご自身のことを「ティライミ」と呼んでいることについて触れたものでしたが、このツイートが「ナオトの日」ライブの開演前に紹介され、さらにバズるという事態となりました。昨年のインタビューでも「ティライミ」という発言についてお話を伺いましたが(参照:ナオト・インティライミ「Start To Rain」インタビュー)、ここまで反響があるのは驚きましたね。

僕とかファンの方は当たり前のように「ティライミ」って使ってるからびっくりしたよ。こっちからしたら「えっ、そんなことでバズるの?」みたいな感じなのに(笑)。

──このつぶやきはナオトさんご自身もご覧になったのでしょうか?

ナオト・インティライミ

何人かの友達から「めっちゃ『ティライミ』バズってんだけど!」「トレンド1位になってんだけど!」と連絡が来たんですよ(笑)。基本SNSはあんまり見ないんだけど。

──これがきっかけで「ティライミ」の認知度がかなり広まったかもしれません。ナオトさんの身の回りで何か変化はありましたか?

今まさに夏フェスでバコバコライブをやってるんだけど、MCで「ティライミ的にはさ!」とか言うと、会場がザワッてなる(笑)。「ホントに『ティライミ』って言ってる……」とか話してるんだろうね。なんのティライもなく言ってるのに。でもこうやって「ティライミ」が認識されると、フェスに行く人が「ティライミ出てんだけど!」「ほんとに言ってるか観てみない?」みたいなことになるかもね。そこから興味を持ってもらえるのはありがたいし、ライブを観て「おお、なるほど!」と思ってもらえたら、こっちのものだから(笑)。

今はまだ、世界に挑む“切符”をもらっただけ

──もう1つ「ナオトの日」ライブでは、ナオトさんがNaoto名義でUNIVERSAL MUSIC LATINから海外デビューすることが発表されました。この日公開されたデビュー曲「El Japones」はジョーイ・モンタナをフィーチャリングゲストに迎えた楽曲で、MVも舞妓や寺など、日本を彷彿とさせるさまざまな場所やカルチャーを扱った作品でした。

もともとこの楽曲は当時28歳のスペイン人のブルーノ、69歳のキューバ人のピロートという人たちと2017年に制作したの。そのあといろんな人に聴いてもらったら売り込みを手伝ってくれた方がいて、ジョーイの手に渡ったんです。彼もこの曲を気に入ってくれて、普通は数百万円掛かるフィーチャリングの参加費を「いらないから、俺も参加させてくれ」と言ってくれて。

──この楽曲が制作されたことによって、シングル「まんげつの夜」がJ-POP色の強い作品になったのではないかと思ったんです。

まさにね。海外での活動が軌道に乗ってきたから、しっかり差別化したかった。これは完全に紐付いているよ。そして「El Japones」は、あえて日本のJ-POPマーケットをまったく意識していない作品。ちょっとでも「もしかしたら日本でもいけるかも?」ってよこしまな気持ちが生まれると、一気に内容が薄くなってしまうから。ラテンマーケットで戦うため、目標を絞った曲になってます。

──レーベルもラテンという、ジャンルが特定された部署への所属となります。

レーベルの人たちは「アジア人と契約するのは初めてだ」と言ってたね。「Start To Rain」のインタビューのときも話したけど、今やラテンのマーケットはかなり大きくなっているから。海外デビューはずっと夢見ていたし、こんなふうにスタートを切れたのはうれしいね。

──今回、公開される予定の楽曲は「El Japones」のみですが、ほかの楽曲もやはり……。

もう10曲以上できてる(笑)。日本人アーティストが冷やかしで作ってるとは絶対に思われたくないから、命をかけて作ってます。「El Japones」は誰にも頼まれていないのに作って、MVも監督とかカメラマンを自分で指定して制作したんだけど、一緒に売り込みをしたら功を奏して。

──改めてナオトさんの行動力がうかがえるエピソードですね。

でも「誰か手伝ってくれないかな」「誰かが売ってくれるのでは」と考えるのは大間違いで、自分のことは誰も引っ張ってくれないから。だから自分のやりたいことは終始貫いて、いろんな人たちと出会うことで、初めて成し遂げることができるんだよね。今はまだ世界に挑むための切符をもらっただけ。これからどうするか考えると、ワクワクしてしょうがないよ。もちろん日本の活動もないがしろにせず、国内ではデビュー10周年に向けての活動をがんばりたいし、海外での活動も手を抜かずにいきたい。そういう意味では2019年の夏は、僕にとってすごくいい時期なのかもしれないね。

ナオト・インティライミ

ツアー情報

ナオト・インティライミ TOUR 2019 ~新しい時代の幕開けだ!バンダ、ダンサー、全部入り!欲しかったんでしょ?この感じ!~
  • 2019年9月27日(金)千葉県 市川市文化会館 大ホール
  • 2019年9月28日(土)千葉県 市川市文化会館 大ホール
  • 2019年10月5日(土)愛知県 名古屋国際会議場センチュリーホール
  • 2019年10月6日(日)愛知県 名古屋国際会議場センチュリーホール
  • 2019年10月10日(木)神奈川県 神奈川県民ホール 大ホール
  • 2019年10月14日(月・祝)石川県 本多の森ホール
  • 2019年10月17日(木)東京都 中野サンプラザホール
  • 2019年10月18日(金)東京都 中野サンプラザホール
  • 2019年10月24日(木)山形県 やまぎんホール(山形県県民会館)
  • 2019年10月26日(土)宮城県 仙台サンプラザホール
  • 2019年10月27日(日)福島県 いわき芸術文化交流館アリオス 大ホール
  • 2019年11月6日(水)香川県 サンポートホール高松 大ホール
  • 2019年11月8日(金)広島県 ふくやま芸術文化ホール・リーデンローズ 大ホール
  • 2019年11月9日(土)岡山県 倉敷市民会館
  • 2019年11月16日(土)兵庫県 神戸国際会館 こくさいホール
  • 2019年11月17日(日)兵庫県 神戸国際会館 こくさいホール
  • 2019年11月20日(水)大阪府 フェスティバルホール
  • 2019年11月21日(木)大阪府 フェスティバルホール
  • 2019年11月23日(土・祝)広島県 広島文化学園HBGホール
  • 2019年11月24日(日)山口県 周南市文化会館 大ホール
  • 2019年11月29日(金)福岡県 福岡サンパレス
  • 2019年12月1日(日)佐賀県 鳥栖市民文化会館
  • 2019年12月2日(月)熊本県 熊本城ホール メインホール
  • 2019年12月6日(金)北海道 カナモトホール(札幌市民ホール)
  • 2019年12月7日(土)北海道 カナモトホール(札幌市民ホール)
  • 2019年12月12日(木)静岡県 静岡市民文化会館
  • 2019年12月13日(金)三重県 三重県文化会館 大ホール
  • 2019年12月17日(火)京都府 ロームシアター京都 メインホール
  • 2019年12月18日(水)奈良県 なら100年会館 大ホール
  • 2019年12月21日(土)宮崎県 都城市総合文化ホールMJ 大ホール
  • 2019年12月23日(月)鹿児島県 鹿児島市民文化ホール 第1ホール