22/7|秋元康が送り出す“デジタル声優アイドル” 11人が集まった理由

海乃るり、花川芽衣、宮瀬玲奈、西條和 インタビュー

左から海乃るり、花川芽衣、宮瀬玲奈、西條和。

目指している理想像がキャラクターと一緒

──ご自身の紹介を交えながら、それぞれが演じているキャラクターについての説明をお願いします。

海野るり戸田ジュン(CV:海乃るり)©22/7 PROJECT

海乃るり はい! 私が演じているのは戸田ジュンちゃんという、お嬢様でツンデレなキャラクターです。自分の夢のために一直線に突き進むすごく芯が通った子で、身長にコンプレックスがあるんですが、それを克服しようとがんばっているんです。

──海乃さん自身のプロフィールの特技の欄に “デスメタル調のヤギのモノマネ”と書かれているのが気になったのですが……。

海乃 学芸会でヤギの鳴き声の効果音が必要なときがあって。暇だったので私がヤギの鳴きマネをしたら、周りから「何それ、デスメタル?」ってクスクス笑われたんです。で、「これ、特技にしたらいいんじゃない」と言われて特技にしました(笑)。

──意識してデスメタル調にしたわけではなかったと。西條さんはいかがですか?

西條和 私は滝川みうちゃんという、オタクの女の子を演じています。普段は前髪で顔を隠していて、考えていることがあまり見えにくいと言うか、感情を読み取りにくい子です。

──キャラクターのプロフィールには、オタクのほかに属性として“無”と書かれていますね。

西條 周りからは“無”に見えるんですけど、みうちゃんの中ではいろいろ感じていることがあるんだと思います。私も人と関わるのが苦手なところがあるので、みうちゃんと似ている部分があります。

宮瀬玲奈 私は福岡県出身で、立川絢香ちゃんを演じています。私自身は最近の将棋ブームがきっかけで将棋にハマっていて、アプリでよくオンライン対戦をしています。担当キャラクターの立川絢香ちゃんは見た目はふわふわしていてかわいらしいんですけど、中身は攻撃的な武闘派というギャップのある子で。思っていることをちゃんと言えるタイプなので、思ったことを言えずに飲み込んじゃう私は絢香ちゃんに憧れます。

花川芽衣 私が演じている斎藤ニコルちゃんは、どのキャラクターよりもアイドル性がずば抜けている子です。“かわいいは正義”というポリシーや、自分がどうなりたいかという理想像を持っていて。私自身もアイドルを理想像としているので、ニコルちゃんと目指しているものが一緒だなと思っています。

このまま大人になるのは嫌だった

──皆さんが22/7のオーディションを受けようと思ったきっかけはなんだったんですか?

海乃 私はもともと声優さんになりたくて、いろんなオーディションを受けてたんですけど、ずっと落ち続けてたんです。そういう状況の中で22/7のオーディションのことを知って。AKB48さんや、秋元康先生が手がけているアイドルグループが好きなこともあり、応募しました。

──声優とアイドル、両方を好きだったんですね。趣味はアイドルの表情研究だと聞きました。

海乃 松井玲奈さんと柏木由紀(AKB48 / NGT48)さんがすごく好きで。お二人のアイドル的な表情が本当に上手なので、鏡を見て顔のマネをしながら表情を研究しています。

──西條さんは人と関わるのが苦手とおっしゃっていましたが、なぜ大勢の人の前に出るこの仕事に挑戦しようと?

西條和滝川みう(CV:西條和)©22/7 PROJECT

西條 私は小さい頃から本当に人が苦手で、他人と関わらないようにして生きてきたんですけど、そうやって過ごしていたら「楽しいな」と思えることがなくなってしまって。「このまま大人になるのは嫌だな」「一番苦手な人前に出るということに挑戦したら何か変わるかな」と思ってオーディションを受けました。

宮瀬 私は映画やドラマ、アニメを観て心を動かされた経験がたくさんあって、演技で誰かに感動を与えられる人を小さい頃から尊敬していました。私も感動をする側じゃなくて与える側になりたいと思っていたときに、22/7のオーディションに出会って。アイドルと声優の両方の表現に挑戦できるというところに惹かれました。

花川 私は小さい頃からアイドルのマネをするのが好きで、アニメもよく観ていました。私も誰かを楽しませる人になりたいなと思っていたんですが、オーディションを受ける勇気がなかなか出なくて。でも、同年代の子が活躍しているのを見て「このままじゃダメだ」とオーディションを探していたら、アイドルと声優のどっちにもなりたかった私にピッタリな22/7のことを知りました。

22/7「僕は存在していなかった」
2017年9月20日発売 / Sony Music Records
22/7「僕は存在していなかった」完全生産限定盤Type-A

完全生産限定盤Type-A [CD+DVD]
1800円 / SRCL-9520~1

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22/7「僕は存在していなかった」完全生産限定盤Type-B

完全生産限定盤Type-B [CD]
1300円 / SRCL-9522

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CD収録曲
  1. 僕は存在していなかった
  2. 地下鉄抵抗主義
  3. 11人が集まった理由
  4. 僕は存在していなかった -off vocal ver.-
  5. 地下鉄抵抗主義 -off vocal ver.-
  6. 11人が集まった理由 -off vocal ver.-
完全生産限定盤Type-A付属DVD収録内容
  • 「僕は存在していなかった」music video
22/7(ナナブンノニジュウニ)
22/7©22/7 PROJECT
秋元康、ソニー・ミュージック、アニプレックスがタッグを組んで誕生させた“デジタル声優アイドル”。2016年12月に発表されたオーディションの合格者11人によって構成され、そのうち8人は堀口悠紀子をはじめとするクリエイターがデザインしたキャラクターを演じている。2017年4月に朗読劇イベントの第1回公演を開催。同年5月に行った第2回公演で、8体のキャラクターの声優を担当するメンバーをお披露目した。7月22日には初のライブイベントが行われ、22/7がアニメ化すること、9月にメジャーデビューシングル「僕は存在していなかった」をリリースすることが発表された。