22/7|秋元康が送り出す“デジタル声優アイドル” 11人が集まった理由

武田愛奈、高辻麗、涼花萌 インタビュー

左から武田愛奈、高辻麗、涼花萌。

自分にできることを見つけたかった

──まず、3人それぞれの自己紹介を聞かせてください。

高辻麗 はい、高辻麗です。私は猫が大好きで、飼っている猫と一緒によくSHOWROOMを配信しています。アニメも好きで「好きなアニメは何?」と聞かれてもどのタイトルを言ったらいいかわからないくらい、たくさんの作品を観ています。

──プロフィールの特技の欄に、かくれんぼ(隠れる側)と書いてありますね。

高辻 細身なのでタンスの裏とかに隠れられるんです(笑)。

──そんな狭いところに(笑)。続いて涼花さんと武田さん、お願いします。

涼花萌

涼花萌 京都出身の涼花萌です。私は鳥が大好きで、インコとオウムが特に好きです。実家で鳥を飼っています。

武田愛奈 武田愛奈です。私はニラ玉のお味噌汁が好きです。あと、小学生のときにハマっていた竹馬に今またハマっています。先日、マザー牧場でひさしぶりに乗ったら楽しくて。

──3人は、どうして22/7のオーディションを受けようと思ったんですか?

高辻 私は家に閉じこもりがちだったので、自分ができることを見つけたいと思ってこの世界に飛び込みました。もともとアイドルも好きでしたし、小学校の卒業アルバムに「将来は声優さんになりたい」と書くくらい声優という職業に憧れていて。でも自分の声に自信がなかったので、どちらかと言えば声優よりアイドルを目指そうかなと思っていたんですが、22/7ならどちらもできるし、私の自信がない部分を個性として出していくにはぴったりなグループだと思いました。

涼花 私は特にやりたいことがなかったんですが、自分の進路を決めなきゃいけないときに22/7のオーディションを見つけて。何かに挑戦したいという気持ちから応募しました。

武田 私は小さい頃から声優さんやアイドルが好きだったので、自分も人に元気や幸せを与える仕事がしたくて。22/7だったらアイドルとしても声優としてもそれができるし、「これは!」と思ってオーディションを受けました。

まさに「僕は存在していなかった」

──ほかの8人のメンバーと違って、3人には演じるキャラクターが割り振られていませんが、最初にそのことを告げられたときはどのように感じました?

高辻麗

高辻 “デジタル声優アイドル”なのに演じるキャラクターがいないなんて、「私たちはこのグループの中でどういう存在なんだろう」と思いました。まさに「僕は存在していなかった」という感じで。悔しかったですが、3人にしかない挫折を経験しているので、これから高みを目指してがんばっていきたいです。

武田 私は悔しいと思ったほうが強くなれると考えていて。役をもらえなかったときは本当につらかったんですけど、「つらいと思ってばかりじゃ仕方ないからがんばろう」と気持ちを切り替えて、やれるだけのことをやってきました。

──朗読劇イベントには第1回から11人全員で参加しているんですよね。

武田 第1回が始まるまでは「グループとして活動できているのかな」という思いがあったんですが、お客さんの拍手の音を生で聞いて、「責任を持って1つひとつのことをやっていかなきゃ」という気持ちにさせられました。

──そんな中、7月22日の初のライブイベントで11人の歌唱曲がデビューシングルに収録されることが発表されました。

高辻 それまで私たち3人だけは顔出しもしてなかったので、その発表を聞いたときは「あっ、私たち顔出ししなくても歌を歌うんだ」と思いました(笑)。

武田愛奈

武田 でも、すごくうれしかったですね。私たちもグループの一員なんだと実感しました。正直にお話しすると、それまでは演じるキャラクターがいる8人だけが表に出ているのを見たときに、「私たち3人ってなんなんだろう」と感じてしまうこともあったので。

高辻 3人だけでの歌のレッスンもあったんですが、いつ歌声を披露できるかわからない状態だったので、やっとそれも報われたと言うか。

涼花 8人と3人の間に差があるように感じていて。同じメンバーなのに別のグループにいるみたいに感じてしまうこともあったんですけど、「これでやっと一緒にできる」と思いました。

──この発表のあとに、3人は初めてお客さんに顔出ししたんですよね。

武田 それもサプライズだったので、「えっ?」という驚きしかなかったです。

高辻 いろいろ発表されたあとだったので、3人共すでに泣いていて。「何が起きたんだろう」という感じでしたね。

武田 誘導されるがままステージに上がりました(笑)。

やっと11人でスタートラインに立てた

──「11人が集まった理由」というタイトルが付けられた11人での歌唱曲では、メンバーのリアルな状況や心情が歌われていますね。

左から武田愛奈、高辻麗、涼花萌。

武田 はい。私たちのことがそのまま曲になっています。歌詞の最後のほうではこれからの未来について歌われていて、秋元さんがおっしゃっていた「22/7の答えは未来にある」という言葉を象徴していると思いました。

高辻 11という数字は私たちにとってすごく大切で、それがタイトルにも歌詞にもストレートに入ってくるとは思ってなくて。曲を聴きながら口ずさんだら自然と涙が出てきました。やっと11人でのスタートラインに立てたんだなって。

涼花 私も11人で一緒に活動したいとずっと思っていたので、「何でもできる気がする11人」という歌詞を見てうれしくなりました。

──やっとスタートラインに立てたとのことですが、これからチャレンジしてみたいお仕事などはありますか?

武田 私は全身を使って人を楽しませたいです。がんばっている人を観るのが本当に好きなので、テレビで誰かが体を張っているのを観るとキュンと来るんですよ。声優やアイドルに興味ない人も体を使って楽しませたいです。

──例えばバラエティ番組に出たり?

武田 はい。虫も食べられますし、バンジージャンプや熱湯風呂にも挑戦したいです。

涼花 私は関西出身なので関西のローカル番組が大好きで。「ちちんぷいぷい」に出演して「22/7の涼花萌です」と言うのが夢です。

高辻 私はこのグループに入っていろいろレッスンを受けて、声で表現することが好きだと気付けたので、とにかくこのお仕事をがんばっていきたいです。

22/7
22/7「僕は存在していなかった」
2017年9月20日発売 / Sony Music Records
22/7「僕は存在していなかった」完全生産限定盤Type-A

完全生産限定盤Type-A [CD+DVD]
1800円 / SRCL-9520~1

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22/7「僕は存在していなかった」完全生産限定盤Type-B

完全生産限定盤Type-B [CD]
1300円 / SRCL-9522

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CD収録曲
  1. 僕は存在していなかった
  2. 地下鉄抵抗主義
  3. 11人が集まった理由
  4. 僕は存在していなかった -off vocal ver.-
  5. 地下鉄抵抗主義 -off vocal ver.-
  6. 11人が集まった理由 -off vocal ver.-
完全生産限定盤Type-A付属DVD収録内容
  • 「僕は存在していなかった」music video
22/7(ナナブンノニジュウニ)
22/7©22/7 PROJECT
秋元康、ソニー・ミュージック、アニプレックスがタッグを組んで誕生させた“デジタル声優アイドル”。2016年12月に発表されたオーディションの合格者11人によって構成され、そのうち8人は堀口悠紀子をはじめとするクリエイターがデザインしたキャラクターを演じている。2017年4月に朗読劇イベントの第1回公演を開催。同年5月に行った第2回公演で、8体のキャラクターの声優を担当するメンバーをお披露目した。7月22日には初のライブイベントが行われ、22/7がアニメ化すること、9月にメジャーデビューシングル「僕は存在していなかった」をリリースすることが発表された。