ナタリー PowerPush - NAMBA69
難波章浩、新バンドで目指す最強
難波章浩インタビュー
この3人でゼロから曲を作ってみたいと思うようになった
──NAMBA69のデビュー作がついに完成しました。そもそも、2010年から「難波章浩 - AKIHIRO NAMBA -」というソロ名義で活動してきた難波さんが、なぜ今バンドをやろうと考えたのでしょうか?
ギターのK5はソロを始めたときからずっと参加してくれてて、2011年からドラムのサンちゃん(SAMBU)も叩いてくれるようになったんだけど、この2人が単なるサポートメンバーじゃなくなっちゃったんだよね。
──3人の関係がより密接になっていったと。どんなきっかけがあったんでしょうか?
2012年にソロで「WAKE UP!!!」っていうアルバムを出したあとかな。当時もう1人ギターがいたんだけど抜けちゃって。それまでずっとツインギターを前提に曲を作ってたし、3人でやれるのかなあって悩んだ時期があったのね、実は。
──新たにサポートメンバーを入れるのか、そのままやるのかっていう。
そう。でもみんなで話してるうちに、3人でもいけるんじゃないか?ってなって。俺はK5とサンちゃんの「このバンドに人生賭けていこう」って意識を感じたんだよね。そうなるとソロで、自分の名前だけでやるわけにはいかない。それでバンドにしようって思ったんだよね。
──お2人の気持ちに背中を押された部分があったんですね。
だね。それまではとにかく俺が全部仕切って、曲を作って、活動してたわけよ。でもゼロから3人で曲を作ってみたいなって思うようになったし、バンドの活動についても考えるようになった。
──名義を変えるっていう、ある意味リスキーなこともしました。
躊躇とかはなかったんだけど……ただバンド名には「NAMBA」をやっぱり付けたかった(笑)。外国人から「NAMBAって言葉の響きがいいね」って言われたし、Sham 69みたいでいいなと思って。
──6月9日が誕生日の難波さんにとっては、数字も思い入れのあるものですよね。
そうだね。
NAMBA69が俺の居場所
──ソロからバンドに変わったことで何が変わりましたか?
今はソロのときと違っていて、全部3人で作ってる。スタジオでメロディから何から3人でジャムって曲を作るんだよ。2人が成長して完全に信頼できるようになったからここまで来れた。人間としてだけじゃなくてプレイヤーとしても彼らとつるんでいこうって思えた。
──メンバーのお2人はどんな人物でしょうか?
2人ともとにかくナイスガイでいいヤツ。K5は、今は休止してるんだけどSTART FROM SCRATCHってバンドやってて。彼のギターいいなと思ってたから声をかけたんだよね。ドラムのサンちゃんは姫路のほうでSOUL MONKIEESってバンドをやってた。見た目と違って2人とも意外に真面目で。あとK5はパパになったばっかりだから、俺はパパセン(パパの先輩)としても話を聞いてあげたり(笑)。
──(笑)。バンドとしてすごくいい雰囲気なんですね。
うん。とにかく3人で音出すのが楽しいし、日々音が出せるっていうのが幸せでね。スタジオに入る回数も多いし、LINEでも毎日ペチャクチャやってる(笑)。俺にとってはこのNAMBA69が居場所になったというか。だからまず俺はこのバンドをがっちり確立させたいなって思う。
- 1stシングル「MELODIC PUNKS NOT DEAD!!!」 / 2014年6月9日発売 / ONECIRCLE
- CD+DVD / 2700円 / CTCD-20002/B
- CD / 1080円 / CTCD-20003
CD収録曲
- TRUE ROMANCE
- TAKE ME TO THE STREETS
- GHOST
CD+DVD「STUDIO LIVE」DVD収録曲
- INTRO
- TRUE ROMANCE
- MY WAY
- ETERNAL GOLD
- WILD AT HEART
- WAKE UP
- FIGHT IT OUT
- ALL MY BUDDIES
- 未来へ ~It's your future~
NAMBA69(ナンバシックスティーナイン)
2010年3月からソロ名義で活動を行ってきた難波章浩(Vo, B / Hi-STANDARD)が2013年3月にK5(G)、SAMBU(Dr)と結成した3ピースバンド。「PUNKSPRING」「FUJI ROCK FESTIVAL」「京都大作戦」などの大型イベントへ出演し、軽快なメロディックパンクサウンドでファンを増やしてきた。2014年6月9日にはデビューシングル「MELODIC PUNKS NOT DEAD!!!」をリリース。本作のプロデュース/エンジニアリングはHi-STANDARD「MAKING THE ROAD」を手がけたライアン・グリーンが担当している。