ナタリー PowerPush - ももいろクローバーZ

レギュラーラジオ公式本完成!百田&高城が語るラジオと紅白会見後のこと

ももクロとニッポン放送の相性がいい

──話を戻しまして。番組作りでは百田さんは音声を担当しました。

百田 そうです。私はミキサー役で、エコーをかけたりとかマイクを向けたりとかしてました。この仕事は、曲出しとかをするのに絶妙なタイミングでボタンを押さないといけないんです。あと、番組の流れを聞きながら「こう来るだろうな」みたいなことを予測してエコーをかけないといけなかったりして、それが難しかったんですけど、でもすっごい面白くって。わけのわからないところでエコーをかけたり(笑)。

──結果的にすごくうまくいってたように思いました。

高城 うまくいってたよね。

百田 やっぱりそういう才能あるのかな?

高城れに

高城 でもなんかやっぱりそれは、ディレクター役とミキサー役のうちらの組み合わせがいいからだと思う。

──あはは(笑)。この本には“ももたかぎ”がいいコンビだっていうことも書いてありますよね。

高城 そうそう。本の中の「れにの部屋」のコーナーを読んでもらえればわかります。

──自分たちとしては、番組作りはわりとスムーズにやれたという印象ですか?

百田 いや、真面目な話をすると……やっぱり自由にやっていたとしても、ちゃんとした人がついてくれていて、ちゃんと流れを戻してくれるからこそ、「ももクロくらぶxoxo」という番組は成り立ってるんだなって思いました。

高城 つまり、ももクロとニッポン放送の相性がいいってことですよ!

番組プロデューサー松岡 最後のまとめ、雑だよね(笑)。

紅白初出場発表の日に伝えた「感謝の気持ち」

──この本の付録CDにはもう1つ、大切な音源が収録されています。「第63回NHK紅白歌合戦」初出場が発表された直後に5人でニッポン放送「オールナイトニッポン」の収録に臨み、その中で1人ずつ、感謝の気持ちを涙ながらに語りました。このCDにはその模様がノーカットで収録されていて。実際の番組では少しずつカットされていたので、これは貴重な音源ですよね。

百田 あれは本当にやだ!

高城 それ、なんか恥ずかしい。

──改めて聞いても、正直な気持ちが伝わってくる、とても感動的な感謝の言葉だったと思いますよ。

百田夏菜子

百田 「オールナイトニッポン」も「ももクロくらぶxoxo」と同じスタッフさんがやってくれていて、仲良しだから、なんかこう持っていくのが上手っていうか。このときも何を言われるかと思ったらなんかいつもと違うテンションで……。

高城 「ガチで伝えて」みたいな感じでね。

──たぶん、そのときの放送を聞いていない人もいると思うんです。

百田 うん……紅白のあとからももクロを好きになってくれた方とか、あの放送を聞いていない人がいるんだったら、紅白の前の心境をちょっと聞いてもらえたらいいのかなとは思います。

──本当に、初出場の発表会見の直後に収録したんですよね。

百田 そうそうそうそう。

高城 うちらあのとき、感極まって感動してるのに、「次、ニッポン放送だ!」とか言って、ドタバタで出てきたから。

百田 だからニッポン放送に着いてやっと落ち着いたんだよね。

高城れに

高城 ね、そのとき我に返ったよね。

──でも会見の直後に感謝の気持ちを伝えられる場があるというのは、とてもいいことなんじゃないかなって思いました。

高城 確かに。

百田 うん、あのときしかじっくり伝えられる時間はなかったかも。あのときが一番ちゃんと落ち着いて話せたかもしれない。

高城 ナイスタイミングだったと思う。今考えれば。

百田 やっぱニッポン放送いいとこ押さえるよね(笑)。

写真左から百田夏菜子、玉井詩織

高城 けっこういいとこ取りだよね(笑)。だって紅白のあとにもニッポン放送に出たじゃん!

番組プロデューサー松岡 でも、あの日に紅白の会見があるっていうのはまだわからない状態で、もちろん初出場するってことも知らない中で、あの日に「オールナイトニッポン」をももクロがやるって決まってたんですよ。

高城 そうなの?

──偶然だったんですね。そういうところも、ももクロが紅白に出場するまでの物語のひとつなんじゃないかなと。

番組プロデューサー松岡 持ってるってことですね。

「ももクロくらぶxoxo」の自由な感じが本でも出てる

ももいろクローバーZ

──付録CDのほかにもイベントの写真や、ニッポン放送の中を探検する様子が掲載されていたりとオリジナルの企画も豊富でとても充実した本になりましたね。

百田 こういうラジオ本とか初めてだし。うん、本当にすごいいろんな企画が満載な本になりました。

高城 そうだね。しかもラジオと同じで、「ももクロくらぶxoxo」のすごい自由な感じが本でも出てるのがいいなって。なんといっても写真が満載なのが見どころだなって思います。

百田 しかもその写真の1個1個に説明とかうちらの言葉が入ってて。ちょっとマンガ的な感覚で読めるよね。

高城 面白いよね。読んでて飽きない本に仕上がったと思います!

ももいろクローバーZ ももクロくらぶxoxo 公式ブック「うーぶろん・ら・ぽるとー!」 / 2013年7月25日発売 / 1575円 / B5版 96ページ(付録CD付き)/ 発行:ニッポン放送 / 発売:扶桑社
ももいろクローバーZ ももクロくらぶxoxo 公式ブック「うーぶろん・ら・ぽるとー!」
付録:超保存版!オリジナルコンテンツCD(収録時間77分)
  • 『ももクロくらぶxoxo』ベストセレクション総集編(収録時間18分)
  • 労働の部屋Special~5人で番組づくりに挑戦~(収録時間28分)
  • 『ももいろクローバーZのオールナイトニッポン』
    紅白出場決定!感謝のことば ノーカット版(収録時間31分)

ニッポン放送でオンエアされているももいろクローバーZのレギュラーラジオ番組「ももいろクローバーZ ももクロくらぶxoxo」初の公式ブック。

ももクロメンバーがオリジナルコスチュームで登場しニッポン放送を案内したり、5人でのラジオ番組作りに挑戦するなど、この本だけのオリジナル企画や撮り下ろし写真も満載。過去に行われた公開収録の様子も掲載されている。またオリジナルCDが付録としてついており、実際に5人が作った番組や「ももクロくらぶxoxo」のダイジェスト版、さらにNHK紅白歌合戦初出場が発表された当日の2012年11月26日深夜に放送された「ももいろクローバーZのオールナイトニッポン」にて、メンバー1人ひとりが述べた「感謝の言葉」がノーカットで収録されている。

ももいろクローバーZ(ももいろくろーばーぜっと)

ももいろクローバーZ

百田夏菜子、佐々木彩夏、玉井詩織、有安杏果、高城れにの5人からなるアイドルグループ。

2008年に「ももいろクローバー」として結成。「週末ヒロイン」「いま、会えるアイドル」というキャッチフレーズのもと全国津々浦々でライブ活動を行い、2009年7月には1stシングル「ももいろパンチ」をリリース。2010年5月にはシングル「行くぜっ!怪盗少女」でメジャーデビューを果たした。 2011年4月に行われた中野サンプラザ公演を最後に、メンバーの早見あかりがグループを脱退。このライブ終了直後に「ももいろクローバーZ」へ改名し、5人編成での活動をスタートさせた。

2011年7月にはももいろクローバーZ改名後初のシングル「Z伝説 ~終わりなき革命~」「D'の純情」を発表。同年7月に発売された1stアルバム「バトル アンド ロマンス」は、全日本CDショップ店員組合が選出する「第4回CDショップ大賞」で大賞を受賞した。2013年4月には2ndアルバム「5TH DIMENSION」をリリース。