M!LK「奇跡が空に恋を響かせた」インタビュー|“王道”を突き進む5人が歌う真夏のラブストーリーと、“今のM!LK”が楽しい理由 (3/3)

みんなが声を出せるようになったとき、絶対ライブでやりたい

──カップリング曲の「最愛」は園田さんが作詞作曲を担当された曲ですが、園田さん、Twitterで「柔太朗さんの歌い出しで鼻血出た」と書かれていましたね。

塩﨑 ええーっ、柔太朗だけ? 俺らのことは!?

吉田 全員分の感想書いてもらおう!(笑)

山中 (笑)。歌詞だけじゃなく、曲もひさびさに提供できてうれしいって書いてくださってましたよね。バラード曲を出すのはメジャーデビュー後初めてですけど、僕はこういう曲を歌うのが好きなので、早くライブでやりたいなと思っています。

吉田 “園田100%”って感じの、ど直球なラブソングだよね。ゲーム(スマートフォン向け恋愛シミュレーションゲーム「イケメン王子 美女と野獣の最後の恋」)のテーマソングなので、ゲームの中の王子様のイメージが反映されている部分もあって。柔太朗が言ったように、この曲、ライブでどうやって披露できるかな?ってすごい楽しみなんですよ。

──み!るきーずの期待値も上がりますね。

塩﨑 期待していてください。次のツアーのセットリストに入るかは、まだわからないですけど……自分の中ではライブで歌っているときのイメージが思い浮かぶので、演出は考え始めてますよ。楽しみにしていてください!

塩﨑太智

塩﨑太智

──もう1つのカップリング曲「シアワシェイク」は、すごく元気で楽しげな皆さんの歌声が印象的でした。

佐野 僕、この曲すごい好きです! 歌詞が明快だし、純粋にハッピーで気持ちがすごく入るんですよ。時にはヘコむこともあるけど、とにかく楽しもうよっていう。

──歌い出しのパートに呪文のようなフレーズが並んでいますが、これは……?

吉田 各国の言葉で「幸せ」を集めました。

佐野 「フェリチタ」はイタリア語で……。

曽野 「クシーハピネス」はネパール語(クシー)と英語(ハピネス)です。

山中 「シュタースティエ」はブルガリア語なんです。

吉田 で、「グリュック へルック」がドイツ語(グリュック)とオランダ語(ヘルック)ですね(※)。

山中 この曲はさ、みんなが声を出せるようになったとき、絶対ライブでやりたいよね。

佐野 確かに。

佐野勇斗

佐野勇斗

塩﨑 絶対盛り上がると思う。振り入れはこれからなんですけど、楽しみにしていてほしいです。


※ほか「オリ」はハワイ語、「ルッカ」はアイルランド語、「ハミンギャ」はアイスランド語、「ベアーティトゥードー」はラテン語。

自分なりに力を注げる得意なことでM!LKを大きくできたら

──この先のお話をすると、9月には過去最大規模の東名阪ホールツアー「M!LK HALL TOUR 2022 満月の夜 君と逢う」がスタートしますね。

吉田 東京国際フォーラムやNHK大阪ホールは先輩方が踏んできた舞台で、僕らはその姿を研究生のときから見てきたので、まずはその場に自分たちも立てることがうれしくて。会場の規模がスケールアップしたことも、すごく身が引き締まります。今回、開催発表のタイミングでティザービジュアルを公開するという初の試みをしたんですけど、そうやって常に新しいことにチャレンジしていくM!LKチームの制作陣の期待に応えられるように、自分たち自身もいろんなチャレンジをしたいなとも思います。あと、太智は演出、柔太朗は衣装で今回も制作にも関わっている真っ最中なので、きっとそれぞれに違う意気込みがあるのかな。

──太智さんと柔太朗さんがライブの制作に携わるようになってからのM!LKのライブに、関わる以前のライブとの違いを感じるというか。充実度や見応えがそれまでよりもパワーアップしているよなと観ていて思うのですが、メンバーの皆さん的には、そういった実感はありますか?

吉田 めっちゃありますね。

佐野 あるね。

曽野 例えば衣装だったら、袖を通すときに、柔(山中)の思いまで着る感覚になるんです。演出についても、1つひとつに太ちゃんが込めた意味があるから、そこをしっかりと汲み取ってやろうという気持ちに自然となるし。

吉田 やっぱりテンションが上がります。「CIRCUS」の衣装なんかも、5人それぞれにシルエットがまったく違うんだけど、メンバーごとのキャラクターにピッタリの形だから「そうそう、俺の形はこれね!」となったしね。

佐野 誰よりもメンバーのことをわかっている2人だし、僕らの夢であるドームツアーに向けての思いや気合いみたいなものが、2人がアウトプットするものにしっかりと乗っているなあということも、ちゃんと感じるんです。具体的に「なぜか?」と言われると明確な理由はわからないんですけど、回を追うごとにいいライブになっている実感はすごくありますね。

塩﨑 なんかね、純粋に楽しいんだよね。柔太朗は服が好きだし、僕も演出を考えるのが好きだから、楽しく自発的にできている感覚。M!LKには、テレビとかの個人仕事で外に向けてがんばってくれているメンバーもいるじゃないですか。そんな中で自分は自分なりに、力を注げる得意なことでM!LKを大きくできたらいいなっていう。そういう気持ちが根本にあるかな。「M!LKのためになるなら」って。

──M!LKの5人は、1人ひとりがそれぞれの役目を持って、自分のやるべきことにしっかりと取り組んでいますよね。

塩﨑 そうなんですよ。TikTokの編集とかYouTubeの企画出しも、それぞれに得意不得意がある中で、得意なメンバーが先陣切ってやってくれているし。そう、今思い出したんだけどさ。演出の会議をしていると、「M!LKならいけるっしょ!」っていう言葉がよく飛び交うの。

吉田 へえー!

塩﨑 だから演出に関しては、メンバーのポテンシャルにかかっているところもけっこうあって。こちら(演出チーム)が「どう?」って提案したものをしっかりと消化してくれるから、みんなはそういうところもすごいなと思う。

吉田 そうやって期待してくれるのはすごくうれしいね。やっぱさ、チームだよ。僕ら5人だけじゃなく、M!LKチーム全体の雰囲気がすごくいいんです。だから、みんな真っ先に「楽しい」という感情があるんだと思う。

曽野 人を楽しませる活動だからこそ自分たちが楽しくないといいものは生まれないだろうし、伝わるべきものもちゃんと伝わらないと思うしね。

曽野舜太

曽野舜太

吉田 そうそう。そういった意味で、「エンタテインメントを作ろう!」というチームのムードが完璧なんだと思います。それとさ、スタッフの皆さんとの関係性が強まったのって、柔太朗と舜太がM!LKに入ってくれてからなんですよ。チーム全体の意識が高まったのって、2人の加入タイミングと一緒だなと思う。

佐野 確かにそうかもね。

吉田 そのあたりから、いろんな人と話せるようになって。そういう意味でも柔太朗と舜太の力はすごいなと思う。

塩﨑 それまではライブを作り上げていく中でなかなかしゃべる機会がないスタッフさんがいたりもしたけど、今は映像のCGを作ってくれているチームと雑談したり、ステージセットを組み立ててくれているスタッフさんともお話できるようになったからね。そう、ステージセットのスタッフさんが言ってたんだけどね。M!LKって、完成したステージを初めて見たときのリアクションが、ほかの誰よりも大きいんだって(笑)。

吉田 ええ、そうなんだ!

曽野 だって、見たら自然と「うわーっ!」ってなるよね?

塩﨑 そのリアクションを見ると、自分が出せる力以上のことをしたくなっちゃうって。

吉田 ええ! うれしい!

佐野 その話を聞いてから、太智はリアクション増し増しにしてるみたいです(笑)。

塩﨑 おい!(笑)

一同 あはははは!

佐野 冗談ですよ!

塩﨑 とにかく(笑)、そうやって愛してもらえていることもありがたいなって。

山中 そこなんだよね。

山中柔太朗

山中柔太朗

吉田 うれしいなあ。

塩﨑 そうやって僕らのいいムードがチーム全体に広がって、仲よくライブを作り上げることができているのがありがたいですね。

──では最後に、M!LKのこれからについてリーダーに聞けたらと思います。

吉田 メンバーも口々に言っているけれど、ドームツアーが大きな目標としてある中で、今年は「アリーナが見える1年にしよう」という目標を持って活動していて、実際その目標に向けて全員がしっかりと動けている感覚があります。前回の「CIRCUS」ツアーを経て、み!るきーずとの絆も深まっていると思いますし、次のツアーも絶対盛り上がれる、楽しませる自信があるんです。なので本当に楽しみにしていてほしいですし……今回のシングルも秋のツアーもしかりですが、それ以降、来年も再来年もずっとM!LKを好きでいてもらえるような活動を、僕らがチームのパワーの源となって一生懸命やっていけたらなと思っているので、もう皆さんは安心して。ワクワクしながら今後の活動も楽しみにしていてほしいなと思います!

M!LK

M!LK

ライブ情報

M!LK HALL TOUR 2022 満月の夜 君と逢う

  • 2022年9月10日(土)東京都 東京国際フォーラム ホールA
  • 2022年10月8日(土)愛知県 名古屋市公会堂 大ホール
  • 2022年10月9日(日)愛知県 名古屋市公会堂 大ホール
  • 2022年10月15日(土)大阪府 NHK大阪ホール
  • 2022年10月16日(日)大阪府 NHK大阪ホール

プロフィール

M!LK(ミルク)

2014年11月結成のダンスボーカルグループ。メンバーは佐野勇斗、塩﨑太智、曽野舜太、山中柔太朗、吉田仁人の5人。いろいろなものに混ざりやすく、さまざまな形状に変化することのできる“変幻自在”のユニットとして活動している。2015年3月に「コーヒーが飲めません」でCDデビューし、2018年11月発表のシングル「Over The Storm」では、オリコンウイークリーランキングで自身最高2位を獲得した。2019年11月には結成5周年を記念したシングル「ERA」をリリースし、翌2020年3月には3rdアルバム「Juvenilizm -青春主義-」、9月には4thアルバム「HOME MADE CHU!?」を発表。2021年11月に、ビクターエンタテインメントよりメジャーデビューシングル「Ribbon」をリリースした。2022年2月に配信シングル「HIKARI」を発表し、同月に神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホールでワンマンライブを開催。8月にはメジャー2ndシングル「奇跡が空に恋を響かせた」を発表した。9月より、過去最大規模となる東名阪ツアー「M!LK HALL TOUR 2022 満月の夜 君と逢う」を行う。