外の世界を知ること
──そうなんですね。では、この出来事があったからM!LKが成長できた、と言えるような出来事ってこれまでにありましたか?
太智 僕は一番最初にM!LKとして出演させてもらった、2015年の「EBiDAN THE LIVE」。僕らは「反抗期アバンチュール」を初披露したんですけど、周りの迫力に押されてしまって自分たちのパフォーマンスの手応えがまったく感じられなかったんです。そこで「このままじゃいけない」ってすごく思ったと言うか……ホントに意識が変わったと思う。超特急さんのリハーサルを見ていると本当に刺激をもらうから、しっかり見学させてもらって勉強をするようになったし。
悠稀 「5人でM!LKとしてがんばろう」とスタートしてから、このステージが初めて先輩たちと一緒に立たせてもらう場所だったんです。これまでとは違って、すごい先輩たちと同じ土俵に立つことになって……自分たちは精一杯がんばったつもりだったけど、ステージをうまく使えなかったり、慣れてない姿が出てしまって。自分たち自身も「満足にできた」と思わなかったし、スタッフさんからも指摘を受けたんだよね。
仁人 それまでだってもちろんちゃんとやってきたつもりではあったけど、M!LKっていうグループ名を頂いて5人でステージを完成させなければいけない、っていうところで言うと、力不足を感じました。本当に、先輩グループの皆さんに追いつくようにレベルを上げなきゃいけないし、「もっともっとやんなきゃ」って……逃げ道を断って上を目指す気持ちがここで生まれたと思います。
瑞生 僕は今年の春にあった2ndワンマンツアーがいい経験だったなと思う。このツアーではライブのあとにハイタッチ会をやったんです。それまではライブが終わったあとにファンの皆さんの顔をちゃんと見ることってなかったから、「みんな、こんな顔をしてくれるんだ」って感じて……M!LKとしてステージに立ってきて「よかったな」と思えた瞬間でした。
──近頃は、外部のイベントに出演する機会も増えてきていますよね。
悠稀 はい。僕は、外部のイベントが一番刺激を受けるかも。ほかのアーティストさんのパフォーマンスを見て「なんでこのグループはしっかり振りをそろえることができるんだろう」とか「どうしたら自分たちはよいパフォーマンスを見せられるだろう」とか考える。リハのやり方もそうで、外の世界を知ることで学べることはすごく多いと思います。本当に勉強になる。
仁人 観てくださる人からも、すごく客観的な意見をもらえるからね。僕らのファンじゃない方にパフォーマンスを見せることで、自分たちがもっとがんばらなきゃいけない点とかが見えてくる。そういうのはすごく大事だなって思います。
メンバーはメンバーなんだよね
──ちなみに、皆さんそれぞれにとってメンバーってどんな存在ですか?
勇斗 ええ? どんな存在だろう?(笑)
太智 「めっちゃ会いたい!」……って感じではない。
仁人 違うんだ(笑)。
太智 なんて言えばいいのかな? 友達じゃないけど友達だし、家族ではないけど家族みたいなときもあるし、恋人じゃないけど……恋人みたいなところもあるし。
仁人 恋人!?
勇斗 それはよくわかんないぞ!(笑)
太智 違うんだよ(笑)、だからホントになんでもない存在! メンバーはメンバーなんだよね。
悠稀 一緒にいることが当たり前すぎるもんね。当たり前に隣にいる存在。
瑞生 本当に不思議な存在ですよ。
勇斗 「EBiDAN THE LIVE」とかでほかのグループのみんなも一緒にワーッと集まったときも、やっぱりメンバーが近くにいると安心するしね。
太智 そう、安心する(笑)。
勇斗 5角すいの柱、みたいなイメージかな? お互いが支え合ってて、1本でもなくなったら崩れてしまう感覚ですね。
滝行しに行こうか!
──なるほど。とても大事な存在だとわかりました。ではM!LKのこれからについて、皆さんが考えていることも教えてもらえますか?
瑞生 12月のパシフィコ横浜でのライブを大成功させて、もっと大きな場所を目指していきたい。全部を吸収して、成長していけるチームになっていきたいなって思います。
勇斗 目標は高く1万人規模のライブを実現できるくらい大きく成長していきたいよね。そのためには知名度をもっともっと上げなきゃいけないし、ヒット曲を作りたいとも思うし……うん、ヒット曲を生み出したいです!
瑞生 みんなでヒット祈願しよう。
太智 滝行しに行こうか!
──(笑)。では最後に、アルバムのリード曲に絡めて。未来の自分へ“約束”したいことがあれば、教えてください。
瑞生 僕、いいですか? 小さいときからずっと考えていることが1つあって……どうやって表現したらいいのかな。世の中にはいろんな悩みを抱えている人がいると思うんですけど、僕は「あなたに会えてよかったです」って心の底から言ってもらえるような人になりたくて。M!LKも、そんな人たちになっていかないといけないなって思っているんです。だから将来の自分や自分たちに約束するんだったら「そんな自分になっていてください」ってことかな。ちょっと抽象的なんですけどね。
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ハルキ&ジントが振り返るM!LKの3年
- M!LK「王様の牛乳」
- 2017年11月22日発売 / SDR
-
スペシャル盤 [CD+DVD]
5500円 / ZXRC-2024 -
通常盤 [CD]
2700円 / ZXRC-2025 -
イベント盤 [CD]
2700円 / ZXRC-2027
- スペシャル盤・通常盤CD収録曲
-
- 白黒Brand New World
- 約束
- 疾走ペンデュラム(Encore ver.)
- コーヒーが飲めません
- めちゃモル
- テルネロファイター
- May
- ゲンキデスカ?
- Milky Snow
- 新学期アラカルト
- Now Story
- 逢い
- 宇宙ジャンボリー
- スペシャル盤付属DVD収録内容
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- 「2017年春ツアー M!LK『Mow Mow DREAM~超B!Gな牛になりたい~』東京国際フォーラム ホールC」
約70分収録
- 「2017年春ツアー M!LK『Mow Mow DREAM~超B!Gな牛になりたい~』東京国際フォーラム ホールC」
- イベント盤CD収録曲
-
- 白黒Brand New World
- 約束
- 疾走ペンデュラム(Encore ver.)
- コーヒーが飲めません
- めちゃモル
- テルネロファイター
- May
- ゲンキデスカ?
- Milky Snow
- 新学期アラカルト
- Now Story
- 逢い
- miruku!
M!LK 3rd anniversary「白黒牛乳ワールド in パシフィコ横浜」
- 2017年12月1日(金)神奈川県 パシフィコ横浜 国立大ホール
- M!LK(ミルク)
- 2014年11月に結成された、板垣瑞生、佐野勇斗、塩﨑太智、山﨑悠稀、吉田仁人からなる5人組ボーカルダンスユニット。いろいろなものに混ざりやすく、さまざまな形状に変化することのできる“変幻自在”のユニットを目指して活動中。 2015年3月に「コーヒーが飲めません」でCDデビュー。同年8月に2ndシングル「反抗期アバンチュール」を発表する。2016年5月には東名阪を回る初のワンマンツアー「ようこそ M!LK牧場へ」を開催した。また2017年2月からはロッテ「Fit’s」のCMに出演中。3月にはワンマンツアー「Mow Mow DREAM~超B!Gな牛になりたい~」をスタートさせ、5月に6枚目のシングル「テルネロファイター」を発表した。また佐野勇斗が2018年公開の映画「ちはやふる –結び-」「3D彼女 リアルガール」に出演、板垣瑞生はNHKの大河ファンタジー「精霊の守り人」に出演するなど、メンバーは演技の分野でも活躍している。11月に1stアルバム「王様の牛乳」をリリース。