すごく気になる「宇宙ジャンボリー」

──「約束」以外の新曲についても教えてください。それぞれお気に入りの曲はありますか？

悠稀　なんだろう。僕は「白黒Brand New World」かな。1曲目を飾るのにピッタリの曲というか、なんだか冒険に出る感じがしてワクワクするし……歌詞にも「ここからがんばっていく」っていう思いが込められているんです。これからどんどん前に進んでいきたい僕らにとってピッタリの曲だなって思う。

太智　僕は「めちゃモル」ですね。今回のアルバムの中で一番盛り上がる曲なので！ ダンスが激しくて僕らも楽しいし、見ている方もきっと楽しいと思う。

瑞生　僕は「May」です。カッコいいしなんだか切なくて、歌詞もこの1曲だけで映画が撮れそうなくらい、表現が豊かなんですよ。そんなふうに思わず聴き入っちゃうような曲なんですけど、パフォーマンスはすごく激しくて。ファンのみんなを圧倒できると思います。もうバッキバキに踊りますから！

仁人　僕は「宇宙ジャンボリー」がすごく気になる。この曲、アルバムの中で一番謎なんですよね。すごく不思議な中毒性があって、思わず口ずさんじゃう。

勇斗　歌詞もミステリアスな感じだよね。

仁人　そう。なのに、間奏でガッツリ踊るのも不思議（笑）。僕たちもまだ未開拓なので、M!LKの新しい顔を見せられそうだなと思うんです。僕らのコンセプトである“変幻自在”の枠を広げられる曲だなって。

勇斗　すでに披露してるんですけど、意外とみ！るきーず（M!LKファンの呼称）にも人気なんだよね。面白い曲だよね。

これからのM!LKの可能性

──新曲にはそうやって新たなM!LKの顔を見られるようなタイプの曲が並んでいますが、今までのM!LKとは違う一面をどんどん見せていきたい、というような思いがメンバーの中にあるんでしょうか？

太智　そうですね。このアルバムは僕らの3年をまとめたものでもあるけれど、新曲が今までよりも振り切っている曲ばかりなので、これからのM!LKの可能性に期待を持ってもらえるような作品になっているんじゃないかなと思います。

勇斗　今までのM!LKは「かわいい」って言われるような、ちょっと背伸びした表現が多かったけど、仁人や悠稀も高校を卒業するし、僕だって20歳になるし……もっと大人な感じとか、新しい一面を見せていきたいです。「王様の牛乳」では、そういった可能性や伏線みたいなものを見せられるんじゃないかな。

──大人な一面と言うと今年はBLACK M!LKという、M!LKとは正反対のクールなパフォーマンスを見せるユニットが誕生したりもしましたね。

仁人　そう。そうやって、徐々にいろんなことにチャレンジできる僕らになってきたのかなって。昔と比べたらひと周り大きくなれたのかなとは思うけど……でも、まだ足りないですね。カッコよさを見せるには、まだまだパフォーマンス力不足です。なので、このアルバムは自分たちのスキルを伸ばしていくための課題でもあるなって僕は捉えています。

冗談ぽく言うけど、本当に支えられているからね

──「王様の牛乳」は今までの活動のひと区切りにもなる作品だと思うので、これまでの活動も振り返れたらと思うのですが、皆さんにとってこの3年はどんな3年間でしたか？

太智　僕は結成当時は中学生で……なんか、「早いな」って思いますね。

──学校生活もある中で。

太智　そうですね。うまく両立できたかなと思います。

──俳優活動とのバランスはどうですか？

瑞生　やっぱり「大変だな」と思うこともありましたけどね。

勇斗　去年なんかは僕は大学1年生で、学校では訳のわからないことだらけだったし（笑）……役者のお仕事もあってメンバーには相当迷惑をかけたなって思います。だけど、みんなそこでフォローしてくれたから。

太智　ホントだよ！（笑）

勇斗　そうやって冗談ぽく言うけど、本当に支えられているからね！ だから「これからしっかり還元していかなきゃな」って思ってた。

──こういった今の雰囲気もそうですが、M!LKっていつもワチャワチャしていて元気だから、悩んだり苦しんだりしているような姿が表に見えてこないですよね。

太智　ときにはありますよ。悠稀くんが「約束」のMVで叫んでたみたいな感じで。

悠稀　叫びはしないけど（笑）、葛藤や悩みはこれまでにありました。自分の中で、自分自身のパフォーマンスの立ち位置がわからなくなったときがあって。声が出なくなってしまったときもあったんですけど、それは乗り越えられました。

太智　リハーサルや振り入れは、やっぱりハードなときもあるしね。

勇斗　でも、「嫌だな」って感情にはならないかなあ。