名前が変わってもやりたいことは変わらない

──以前majikoさんがライブで「心做し」を歌うとき「私が感情を一番うまく乗せられる曲です」と紹介していたことがありまして。「心做し」はボカロ曲のカバーとして“まじ娘”時代にカバーをした曲ですが、今現在自身で楽曲を作る中で感情がうまく乗せられる曲ってどういう曲ですか？

「心做し」とは違うベクトルなんですけど、自分の中で手応えを感じているのは「ダージリン」（2015年11月発売のシングル「mirror」収録曲）ですね。あと今作に入っている「ノクチルカの夜」は何度かライブでやらせてもらっていて、どんどんうまく歌えるようになっていると思います。

──majikoとして自作の曲をどんどん増やしていく中で、例えばボカロ曲のカバーを歌う機会は減ってしまうと思うのですが、ニコニコ動画のようなカルチャーとの距離感はどうなるんでしょうか？

“歌ってみた”をやらなくなったりはしないです！ 普通に好きな曲があったら動画で出そうと思ってますし。名前が変わっても、別に今までとやりたいこととかは変わってませんから。普通に動画も録りますし、Twitterでは意味わからないことをつぶやきますし（笑）。

──メジャーデビューをする前と今でTwitterの温度感は全然変わっていないですよね。

何も変わってないです（笑）。メジャーデビューの発表をして、みんなに「おめでとう」って言ってもらったのが本当にうれしかったんですよね。友達があんまりいないから、ファンの皆さんの声に救われてます。

──友達は少ないかもしれないですけど、今作をプロデュースしてくれたホリエさんだったり、楽曲を提供してくれたCozyさんだったり、すごい人たちに囲まれてメジャーデビューを果たしましたね。

そうなんです。お世話になってる皆さんのことをなんて言えばいいんでしょうね。友達じゃないし、知り合いっていうのも違うし。仲間……というより、RPGゲームとかの冒険のパーティみたいな感じに近いですよね。

いくらでもライブをやりたい

──メジャーデビューを果たして、これから叶えてみたい夢や目標ってありますか？

ただただライブがしたいですね。ライブは楽しいし、お客さんに聴いてもらえることが気持ちいいから大好きなんです。ステージに立って1曲目のイントロが鳴って、お客さんの「はあ！」っていう声が聞こえてくる瞬間がもう最高で。何度やっても飽きないですし、いくらでもやりたいのがライブですね。ただMCはもっとがんばらなきゃなって思っています（笑）。

──「majikoさんのゆるい感じのMCが好き」っていうファンも多そうですが。

もう少しうまくブラックジョークなんかを交えながら、カッコよくライブをしたいんですけど、どうしても皆さんの前でのMCになるとゆるんじゃうんですよね（笑）。MCをカッコよくするのが課題です。あとは曲をもっと作りたいし、イラストももっと上手に描きたいし。すでにできることをもっともっとレベルアップしなきゃいけないし、挑戦したいことも山ほどあるんです。