6月某日、「セツナツ、ダイバー」のビデオクリップ撮影が沖縄にて実施された。移動日を含めて3日間という弾丸スケジュールの中、6人分のソロパートと全体でのダンスパートという盛りだくさんの撮影シーンが用意されていたものの、撮影期間中の沖縄は生憎の雨模様に。スタッフは雨雲レーダーで雲の動きを予測しながらその日の撮影スケジュールを決めていくという綱渡り状態で撮影をスタートさせた。

初日は沖縄に到着するや否や最初の撮影拠点となる海辺に移動。奇跡的に雲が抜けて晴天になったところで佐野のソロパート撮影を行うことに。水着にTシャツというセクシーな衣装でハイになったのか、佐野は「大好きー！」と海に向かって何度もセリフを叫び青空の下で満面の笑みを見せてくれた。

その後は雨雲を避けつつサトウキビ畑に移動し岩崎のソロパート撮影へ。ラフなスタイルで一生懸命草刈りをする岩崎はあまりの暑さで汗だくに。先輩から水を差し出されるシーンでは照れたような表情を見せつつも岩崎得意のスマイルが炸裂。貫録ある姿を見せつけた。そして演技初挑戦のハルナは撮影前から緊張した表情を見せていたが、カメラが回ると彼を思う切ない表情を作り出す。ハルナにしか表現できない等身大の学生の恋心をきっちりとカメラに収めた。

日が落ちる前に都築のソロシーンの撮影を急遽差し込むことに。自転車に乗って広大なサトウキビ畑の間を駆け抜けるシーンでは、スタッフの声も届かず遥か彼方まで自転車で爆走する元気な姿を見せた都築。夕陽をバックに自転車で駆け抜けるという印象的なシーンを都築は何度も繰り返した。この日のラストでは愛迫が浴衣姿で登場。夜の町に繰り出し彼を待つシーンから2人で線香花火をするシーンまでドキドキのシチュエーションに挑戦していく。

撮影2日目は全体でのダンスパートの撮影を実施。この日は前日よりも曇天で雨も激しく振りしきり、撮影を中止にせざるを得ない判断も辞さないといった状況。だがメンバーのテンションは下がることなく浜辺のテントで雨雲が通り過ぎるのを待ち、晴れ間がのぞいたタイミングを見計らってピンポイントで撮影をするというゲリラ戦法をとることになった。それでも限られた時間の中でメンバーはベストパフォーマンスを披露し、日が落ちる前にこの日の撮影を終えた。

そして撮影3日目はスコールのような激しい雨が降り続けるという状況で、屋外での撮影は絶望的に。芦崎のソロパートはカフェという設定のため雨をしのげたが、そのぶん表情だけで演技をするという難易度の高い撮影に挑戦。芦崎は彼を思う恋心を動きの少ない中で見事に表現してみせた。最後は都築のソロパートの未収録部分を撮影し、帰りの飛行機の時間ギリギリまで撮り続けてクランクアップ。お土産を買う暇もないまま飛行機に飛び乗って沖縄での弾丸撮影を終えた。