熟年夫婦にしか見えない

──「セツナツ、ダイバー」のPVでは1人ずつストーリーが設定されてますね。

愛迫　私は浴衣を着て彼とお祭りに行くんですけど、最後は花火のシーンもあって。彼と付き合い始めた頃に見た思い出の打ち上げ花火を思い出しながら2人っきりで線香花火をする、切ない夏の終わりをイメージしてます。なんかめっちゃ満喫してるよね（笑）。

──ファンの方は彼氏を自分だと想定して観るのが正しい楽しみ方ですか？

愛迫　そうです！ 私と一緒にデートしてるみたいな。

──岩崎さんはまた面白いシチュエーションですね。サトウキビ畑ですか？

岩崎　そうなんですよ。サトウキビ畑で草を刈るっていう謎の役で。これは私しか似合わないと思いますけどね！

──絶妙すぎて違和感がまったくありませんでした。

岩崎　あははは（笑）。私が歌ってるところでは笑顔がポイントになってて。好きな人から作業中に水をもらうっていうシーンで、うれしくて満面の笑顔を見せています。

──相手ってどういう方を想定してるんですか？

岩崎　サトウキビ畑で働いてる先輩なんですけど、どう見ても熟年夫婦にしか見えないって言われます（笑）。

──でもいいシーンですよね。相手のことが好きなんだけど、言えない、みたいな。

岩崎　皆さんには笑いながらでも観てもらえれば本望です（笑）。

──佐野さんは海のシーンでしたね。

佐野　彼に大好きって伝えたくて海に向かって練習してたら後ろで彼が見てるっていうシーンで。

──リハーサルで何度も何度も叫んでましたけどあまり照れた様子もなかったように思いますが。

佐野　「大好きー！」ってあんなに叫んだの生まれて初めてだったので多少は照れもありましたよ。あと水着を着てたんですけど焼けてしまって。思い出が肌に染みついたかなって（笑）。

──そしてハルナさんは等身大の学生という役柄で。

ハルナ　彼に告白しようと手紙を書いてバス停で彼を待ってるっていうシチュエーションでした。初めての演技だったので最初すごい緊張しちゃって、歩くシーンも足が震えてしまってうまく歩けなかったんです。表情を作るのも難しかったんですけど自分なりに表現できたと思います。

──全編沖縄での撮影でしたけど天候が不安定な時期で思うように撮影できず大変でしたね。でもいい作品に仕上がりました。

佐野　3日間撮影があったんですけど大変だと思う間もなく本当に早くて。気付いたら終わってました。

嫌なことも忘れられるバカになれる楽曲

──今回カップリング曲が3つ用意されてます。その中でも「ワチャゴナ！」はひたすら楽しい楽曲に仕上がってますね。

岩崎　このタイプのわちゃわちゃ感のある楽曲は今までなかったですからね。こういうバカになれる曲が欲しかったんですよ。なんか嫌なことも全部忘れられるような。

──お祭りソング的なものは今のらぶどるにすごく合ってると思います。

岩崎　らぶどるってバカっぽいことが不思議とマッチするんですよね。

愛迫　だからいくら疲れててもこの曲のときは自然と体が動いちゃって「フーッ！」ってバカになれちゃう。

岩崎　この夏はたくさんライブで披露していくと思います。なので観た方は「バカだなー、らぶどる」って思ってください（笑）。

全員の気持ちを鷲づかむアイドルを目指す

──ライブでの皆さんの評価がとても高くて、徐々に勢いを増してきてると感じてるんですけど、今の皆さんの目標ってなんでしょうか？

岩崎　SHIBUYA-AXがなくなっちゃう前のライブは、動員的にはもう少しいきたかったなって正直悔しい気持ちもあって。だから近い目標としてはホールを埋められるくらいにはなりたいです。あとは日比谷野外大音楽堂では絶対やりたいですね。

愛迫　中野サンプラザホールもなくなっちゃう前にやりたい！

岩崎　らぶどるはなくなっちゃう会場でライブをやることが最近多くて。だから日本青年館とかもやらなきゃ！

──そして大きな目標としてはやはり日本武道館ですか。

岩崎　そうですね。武道館で「High Jump!!」やりたいです！ みんなで跳びたい！

──そこに到達するために、らぶどるに今後必要なことってなんだと思いますか？

岩崎　常に私たちが一番だって思ってステージに立つことと、その場所を楽しむこと、ファンの人たちを楽しませること。とにかくステージに対しての気持ちの熱さを持ち続けていきたいです。

──対バンライブに出演する機会が多いですけど、らぶどるはまったく負ける気がしないかのような自信に満ちたパフォーマンスをしますよね。「うちらが一番」って思ってやってるというか。

岩崎　対バンでもライブ前の円陣では「今日もワンマンライブだから」って言って出ていくんですよ。そうするとお客さんはみんならぶどるを観に来たファンってことになるのでホームの気持ちになるというか。

──観てるほうも皆さんの気持ちに引っ張られて、知らぬ間に体が動いちゃうんですよね。どこでも自分たちの空間にしてしまうのはすごいです。

佐野　もっともっとそういう空間を作れるようにがんばりたいです。

岩崎　そうですね。会場にいる全員の気持ちを鷲づかみにするようなアイドルになりたい。