ナタリー PowerPush - きゃりーぱみゅぱみゅ

新曲でLet's 世界征服!きゃりーが気になる3人とは?

ポジティブな自分に似合う曲

──カップリングの「Point of view」は「インベーダーインベーダー」とは対照的というか、等身大に近い歌なのかなと思ったんですが。

きゃりーぱみゅぱみゅ

はい。フジテレビでお昼にやってる「アゲるテレビ」っていう番組の主題歌になってまして、それもあってすごくポップで明るい、かわいい歌っていう感じです。

──歌詞も前向きな内容ですよね。

視点を変えてみたらもっといいことがあるよって。マイナスなことも考え方を変えることによってプラスになるんじゃない?っていう感じの、かなりポジティブな曲ですね。すごく気に入ってます。

──その「視点を変えると新しい自分が見えてきて世界が広がる」というメッセージは、きゃりーさんの曲で繰り返し歌われているテーマですよね。

そうなんです。「つけまつける」も「ファッションモンスター」もそうだと思うし。私自身がけっこうポジティブなほうで、マイナスかなと思うことも、今回はこうだけど次はこうしたらいいんじゃないかってプラスに持っていくタイプなんですよね。そういう面ではすごく自分に合ってる曲だと思います。

──歌詞を書いたのは中田さんですけど、きゃりーさん自身が実際にそういう考え方を持っている?

やっぱりそれはすごい大事にしてるところです。歌詞で「楽しいことは自分で作ったらいいんじゃない?」みたいに言ってるのも、本当に今自分のやっているこの職業とぴったりだと思うし。もちろんアーティストじゃない、普通の学生とか会社員の人とかも考え方を変えるだけで世界も広がるって思うし。この曲を聴いていろんな人に元気を出してもらえたらいいなって思います。

中田さんがラブソングを作らない

──今回の「Point of view」にしろ、ほかの曲にしろ、きゃりーさんの曲にはストレートでシンプルなメッセージが込められてる曲が多いですが、歌うときに照れくさく感じることはないですか?

あー、確かにストレートな歌詞が多いんですよね。「キミに100パーセント」とかも「ありがとうとごめんなさいを正直に言おう」とかって。でも照れくさくないです。たぶんラブソングのほうが照れくさいと思います(笑)。

──そういえばきゃりーさんの曲で、いわゆるラブソングって……。

ないんですよね。「スキすぎてキレそう」っていう歌はあるんですけど、ちょっとストーカーに近い女の子の恋愛の話なんで。普通じゃないんです(笑)。

──今後ラブソングを歌ってみたいという気持ちは?

私、中田さんと恋愛の話とかはするんですけど……。

──あ、そうなんですね。

レコーディングのあと一緒にごはん食べてるときとか、けっこう恋バナしてます(笑)。自分の話というよりは「こういう恋愛いいよね」みたいな理想の話なんですけど。で、そういうときに中田さんはなんか歌詞みたいのをメモってたりする。でもそういうのを私の曲の歌詞に書いてこないということは、やっぱりそれ以上にもっと書きたいことがあるんだろうと思って。

──きゃりーぱみゅぱみゅ用のラブソングはまだなんですね。

私の性格的に恋愛要素があんまりなくて、それよりはいつも面白いことを追求してる人だって捉えてるのかな。だから中田さんもラブソングを作らないんだと思います。

──食事のときの中田メモの内容が気になりますね。

メモは本当にたまにですけど。でも「つけまつける」とかはそういう感じで、私が「つけまつけるときに……」みたいなことを言ったらそれが歌詞になってたりとか。そういうのがけっこうあります。

ニューシングル「インベーダーインベーダー」/ 2013年5月15日発売 / unBORDE
初回限定盤 [CD+フォトブック] 1800円 / WPCL-11417
通常盤 [CD] 1200円 / WPCL-11418
収録曲
  1. インベーダーインベーダー
  2. Point of view
  3. ファッションモンスター -extended mix-
きゃりーぱみゅぱみゅ
きゃりーぱみゅぱみゅ

1993年東京生まれ。フルネームはきゃろらいんちゃろんぷろっぷきゃりーぱみゅぱみゅ。高校生のときから原宿系ファッションモデルとして活動し、キュートなルックスとブログでの奔放な言動が話題を集める。2011年8月にはワーナーミュージック・ジャパンから中田ヤスタカ(capsule)プロデュースによるミニアルバム「もしもし原宿」でメジャーデビュー。2012年は5月に1stフルアルバム「ぱみゅぱみゅレボリューション」をリリースした後、初の全国ツアー、初の日本武道館ワンマンライブ、「NHK紅白歌合戦」初出場と怒涛の快進撃を続ける。2013年2月からはヨーロッパ、アジア、アメリカを回る初のワールドツアーを開催。