幽世テロルArchitectが2ndシングル「ユビキリゲンマン」をリリースした。

幽世テロルArchitectは、10月にシングル「かごめかごめ / Hybrid TABOO」でデビューを果たした3人組ユニット。それからわずか2カ月弱で2ndシングルを発表し、2018年1月にはワンマンツアーの開催が決まっている。音楽ナタリーではメンバー3人に2度目のインタビューを行い、ハイペースな活動の中で彼女たちが感じている手応えや、初のワンマンライブに向けての意気込みなどを聞いた。

取材・文 / 倉嶌孝彦

ライブ後の“幸せ感”が変わった

──10月に1stシングル「かごめかごめ / Hybrid TABOO」をリリースして、自分たちが歌った楽曲が世の中に広まっていく実感はありましたか？

ヤマコマロ　配信チャートに入っていてビックリしたのと、ミュージックビデオの再生回数がどんどん増えていったことで、聴いてくれてる人がいることを実感しました。

のなめら　8万5000回（11月時点）も再生されたんですよ！

个喆　あとはTwitterで曲の話をしてくれる人がいるのがうれしいです。「あの曲のどこどこが好き」ってリプライを飛ばしてくれて。

のなめら　「Hybrid TABOO」って曲は、ライブであまり盛り上がるような曲じゃないんですけど、CDで聴いてくれた人は「好き」って言ってくれる人が多かったんです。ライブ会場だけでは見えてこない曲の需要、みたいなものを感じられて面白かった。

──ライブの変化は感じていますか？

のなめら　皆さん、ノリ方がうまくなりました（笑）。

ヤマコマロ　以前だったらポカンと観てるような人が多かったんですけど、みんなちゃんとCDを聴いて会場に来てくれてるから、それぞれの歌うパートも把握してくれて。

个喆　ちゃんとコールを入れてくれたりするんですよ。

ヤマコマロ　シングルの発売記念イベントが多くて、お店のステージでライブをすることがほとんどだったんですけど、この間ライブハウスのステージに立たせてもらったことがあって。以前だったらライトを浴びたときにすごく緊張していっぱいいっぱいになってたと思うんですけど、ちゃんと観せ方を考えながらステージに立てた実感があったんです。

のなめら　自分たちってこんなにちゃんとできるんだって、ビックリした（笑）。終わったあとの“幸せ感”が違いました。

个喆　きっとお客さんたちにも楽しんでもらえたはずって思えました。

最初は2人のことを疑ってた

──皆さん自身はアーティストとして活動する前とあとで、どんな変化がありましたか？

ヤマコマロ　1stシングル発売からまだそんなに日が経っていないんですけど、インストアツアーでいろんな場所に行かせてもらって。幽世に入る前は、基本的に家に閉じこもってばかりの生活だったから、この数カ月で生活が一変した感じがあります。成長したなって思いました。

个喆　普通に外を歩いているときに「あ、个喆ちゃんだ」って言われたことがあって。気を抜かないで、ちゃんとメイクしないといけないなって思いました（笑）。

のなめら　私は、メッチャ曲を聴くようになりました。なるべくいろんなものを聴いて、表現の仕方を学びたいなって思って。ミュージックビデオもいろいろ観るようにしています。

──表現者としての自覚が芽生えたってことですね。

のなめら　そうです！ 自分だったらどうやるんだろう、みたいに考えることも多くなりました。

──3人の関係性は何か変わりましたか？

ヤマコマロ　私、まず人を疑う性格なんですよ。だから最初は2人のことをすっごい疑ってた。「この人たち、ホントに大丈夫なのかな」って。

のなめら・个喆　（笑）。

──マロさんだけ加入が遅かった、という背景もありますしね。

ヤマコマロ　はい。最初は疑ってたけど、今は信頼できる関係性になりました。全部任せても大丈夫だなって思ってます。

のなめら　前よりなんでも話せるようになりました。

个喆　うん。面白いことでも変なことでも。

ヤマコマロ　しょうもないことでも。

のなめら　ホント、なんでも話せる仲間がいるってすごくありがたいです。