
オープンイヤー型のイメージが覆る「Sense Pro」
──そして3つ目の製品は、オープンイヤー型完全ワイヤレスイヤホンの新たなフラッグシップモデル「Sense Pro」です。昨今、イヤホンの長時間使用が常態化し、周囲の環境音を自然に取り込みながら使用することが可能なオープンイヤー型が注目を浴びています。
9月の終わりに長野のフェスに出たんですが、そのときに「Sense Pro」を着けて山道を40分くらい走ったんですよ。好きな音楽を聴きながら、川が流れる音や森の木々の音もしっかり耳に入ってきて。それがオープンイヤー型イヤホンのいいところだし、「Sense Pro」のよさもとても実感できました。まず、音質がすごくいい! 最初に言ったように「JBLの音だな」と思ったし、ローの広がりを含めて、解像度がすごく高い。外音と一緒に音楽を聴けるからか、「音楽を体感している」という感覚がありました。
──「オープンイヤー型イヤホンは音質がいまひとつ」というイメージもありますが、「Sense Pro」は16.2mmのダイヤモンドライクカーボン振動版ドライバーによって、細部まで鮮明に再現するサウンドが楽しめます。
なるほど。走ってるときはケイトラナダとFloの楽曲「The Mood」のリミックスを聴いてたんですよ。キックやベースもしっかり感じられたし、「Sense Pro」はダンスミュージックにもすごく合いますね。あと、めっちゃ使いやすいんですよ。僕にとって「説明書を読まなくても使える」というのが重要なんですけど(笑)、「Sense Pro」はまさにそうだし、Bluetoothの接続スピードも速い。タッチ操作も簡単で、アプリでパーソナライズできるのもいいなと。オープンイヤー型なのに音漏れしないので、家の中や移動中など、周りに人がいても使いやすいですよね。
──音漏れの懸念は、JBL独自の技術「OpenSound テクノロジー」にて解消されています。耳に伝わる音に“逆位相サウンド”をぶつけることで音の拡散を低減し、音漏れを最小限に抑えることができるそうです。
重低音がしっかり出ていても、周りには聞こえないのがすごいですよね。家事をしながら使うのにも便利。特に僕は常に何かを聴いてるタイプなんですよ。音楽だけではなく、ラジオや怪談コンテンツなども好きなので、生活のあれこれをやりながら聴けるオープンイヤー型はやっぱり必需品ですね。「Sense Pro」はマットでスタイリッシュなデザインも好きなので、いろんなファッションにも合わせながら楽しめそうです。
──さらにJBLのオープンイヤー型イヤホンとして初めてAuracast™に対応しました。Auracast™送信機と組み合わせて使うことで、複数台の「Sense Pro」に同時にサウンドを伝送することができ、遅延がないので、例えば「新幹線で同じ映画を観ながらおしゃべり」「グループダンスのレッスン」「美術館のオーディオガイド」といった使い方も可能です。
それ、めっちゃいいですね! ミーティングなどにも使えそうだし、僕は最近ライブでダンスを取り入れているので、ダンサーさんとのリハーサルにも便利そう。試してみます。
──「Sense Pro」も仕事や日常の中で、いろいろと使える場面がありそうですね。
そうですね。ランニング中もそうですけど、仕事以外のシーンで音楽を聴く時間が、自分にとってはすごく大事で。ライブや制作のときは「聴かなくちゃいけない」という感覚が少しありますが、日常で聴く音楽はそうじゃなくて、何気なく流れてきた曲に「いいな」と感じたり、テンションが上がったりする。「Sense Pro」は生活のあらゆる場面で使えるし、音質も素晴らしいので、利用できる範囲も広いと思います。
上質なものを選ぶと、人生の体験そのものが豊かになる
──JBLを代表する3つの上質な製品を味わっていただきました。年齢を重ねるにつれ「コスパだけではなく、信頼できる上質なものを選ぶ」という視点も出てくるかと思いますが、SIRUPさんも「以前よりもステップアップして、上質なものを使うようになった」という経験があるのでは?
僕は服が好きなんですけど、コストをかけて本当に好きなもの、いいものを選ぶことで、さらに豊かな体験ができると思っているんです。個人的には新品のブランドものよりもビンテージの服が好きで。ビンテージものには1つひとつに物語があるし、それを着ることも体験の1つだと考えています。ヘッドホンやイヤホンも同じで、音楽を聴くという行為はまさに体験そのものじゃないですか。上質な製品を使うと、普段聴いている曲の印象が変わったり、「こんな音が鳴ってたんだ」と気付くこともある。音楽が好きな人にとって、それは本当に貴重な体験だと思います。
──コスパより体験。大事な視点だと思います。
僕自身、人生において体験が一番重要だと思っていて。物質的な欲求よりも豊かな体験を求めているところがあるんですよね。ミュージシャンとしては、自分の楽曲を通して「すべての音を聴いてほしい」という思いがあって。なかなか難しいことだと思いますが、質のいいヘッドホンやイヤホンを使うことで、それぞれの音のニュアンスや役割を感じてもらえたらうれしいです。今回試させてもらった「Tour One M3」「Tour Pro 3」「Sense Pro」は素晴らしい音質だし、音楽が好きな人には絶対にオススメです。僕のアルバム「OWARI DIARY」を聴くのにもぴったりだと思うので、僕のファンの皆さんにもぜひ使ってみてほしいですね。
──最後にSIRUPさんの今後の活動についてお聞かせください。来年2月には全国ライブハウスツアー「TURN THE PAGE」がスタートします。9月に横浜BUNTAIで行われたデビュー8周年記念ライブ「DIARY」を経て、来年のツアーはどうなりそうですか?
今年のツアーや8周年ライブではダンスを取り入れたり、映像などを使ったりして世界観を打ち出してきましたが、自分のベースになっているのはやはり音楽そのもの。来年のツアーでは曲の魅力、音の力、ボーカルに改めてフォーカスして、しっかり音楽を伝えていきたいと思ってます。ぜひ遊びに来てほしいですね。全国各地のライブハウスを巡るので、JBLの製品ともたくさんお会いするシーズンになりそうです。
公演情報
SIRUP LIVE HOUSE TOUR 2026 "TURN THE PAGE"
- 2026年2月5日(木)大阪府 BIGCAT
- 2026年2月7日(土)広島県 広島CLUB QUATTRO
- 2026年2月8日(日)香川県 高松MONSTER
- 2026年2月11日(水・祝)静岡県 LIVE ROXY SHIZUOKA
- 2026年2月13日(金)埼玉県 HEAVEN'S ROCK さいたま新都心 VJ-3
- 2026年2月14日(土)栃木県 HEAVEN'S ROCK Utsunomiya VJ-2
- 2026年2月21日(土)愛知県 DIAMOND HALL
- 2026年2月23日(月・祝)福岡県 DRUM LOGOS
- 2026年2月27日(金)東京都 Spotify O-EAST
- 2026年3月7日(土)京都府 KYOTO MUSE
- 2026年3月8日(日)兵庫県 Harbor Studio
- 2026年3月14日(土)福島県 郡山HIP SHOT JAPAN
- 2026年3月15日(日)宮城県 Rensa
- 2026年3月20日(金・祝)千葉県 KASHIWA PALOOZA
- 2026年4月11日(土)神奈川県 Yokohama Bay Hall
- 2026年4月24日(金)北海道 札幌PENNY LANE24
プロフィール
SIRUP(シラップ)
R&B、ネオソウル、ヒップホップなどをルーツに持つシンガーソングライター。2017年にTokyo Recordings(現:TOKA)サウンドプロデュースの楽曲「Synapse」でデビュー。2022年に自身初となる東京・日本武道館公演を開催した。これまでにイギリス、韓国、オーストラリア、台湾などのアーティストとのコラボ曲を発表。2024年には中華圏最大の音楽賞「GMA(金曲奨)」に楽曲がノミネートされるなど国境を超えて活躍している。デビュー8周年を迎えた2025年9月、3rdアルバム「OWARI DIARY」を発表した。2026年2月から4月にかけてライブハウスツアー「TURN THE PAGE」を行う。












